小学生や中学生の塾選びは想像以上に大変です。特に、子どもが中学校へ進学して、初めて学習塾へ通う時はなおさらです。

- 学習塾の選び方と入塾までの流れを知りたい。
- どんなことを参考に学習塾を選べばいいの?
- 塾選びでの注意点を知りたい。

このような悩み・疑問にお答えします。
そこで、この記事では
- 学習塾の選び方と入塾までの流れとは?
- 学習塾選びでのポイントや注意点とは?

塾講師として、小・中学生を10年以上指導している、私パンダが解説します。
学習塾の選び方と入塾までの流れとは?

学習塾を選ぶ際、どんなことを参考に選べばよいのでしょうか?
小学生や中学生を対象とした学習塾を選ぶ際、どのような方法で選ぶことが一般的なのでしょうか?
ここでは、学習塾の選び方や入塾までの流れについて、詳しく解説します。
学習塾の選び方① ▶学習塾のタイプを決める

学習塾を選ぶ際、まず最初に決めるのが「学習塾のタイプ」です。
一口に「学習塾」といっても、集団や個別、大手や個人など、学習塾には様々なタイプが存在します。そのため、学習塾を探す前に、最初に学習塾のタイプを絞ることで、効率よく探すことができます。
その際の選び方として参考にしたいのが、下記の2つのポイントです。
- 選び方のポイント①:集団指導か個別指導か?
- 選び方のポイント②:大手塾か個人塾か?
この2点について予め決めてしまい、該当する学習塾をピックアップし、そこから具体的な情報を収集して学習塾を選ぶ方法がおすすめです。
なお、集団指導と個別指導の違いについては、「【学習塾の選び方】集団と個別の違いとメリットとデメリットは?」の記事をどうぞ。
また、大手塾と個人塾の違いについては、「【小・中学生の学習塾】大手と個人の学習塾の違いとは?」の記事をどうぞ。
学習塾の選び方② ▶学習塾の情報を入手する

学習塾のタイプが決まったら、該当するタイプの学習塾の情報を集めましょう。
学習塾のタイプが決まれば、該当する学習塾をピックアップします。そして、その学習塾に関する情報を集めましょう。
その際、情報の入手方法は、主に下記の2つの方法があります。
- 情報の入手方法①:インターネットで調べる。
- 情報の入手方法②:知り合いに尋ねる。
情報の入手方法① ▶インターネットで調べる

最も一般的な方法は、インターネットで学習塾のホームページを調べる方法です。
ホームページを見れば、学習塾のある程度の基本情報がすべて掲載されています。そこで、ホームページで自宅から通える範囲にある学習塾を探してみましょう。
その際に、学習塾の規模や指導方針、授業スタイル、費用、時間割など、基本的な情報がこちらの希望と一致するのかを確認しましょう。こうしてピックアップした学習塾の中から、実際に通う学習塾を選ぶため、時間をかけて丁寧に調べることが大切です。
おすすめ学習塾検索サイト
お住まいの地域の学習塾を探す際におすすめなのが、イーリズム塾探しという学習塾検索サイトです。
サイト内で、お住まいの都道府県・市区町村と学年を選ぶだけで、対象となる学習塾を検索することができます。また、興味がある学習塾の無料体験授業を申し込むことも可能です。お住まいの地域の学習塾をこれから探す方におすすめです。
情報の入手方法② ▶知り合いに尋ねる

興味のある学習塾について、詳しい人に直接話を聞くことがおすすめです。
インターネットのホームページに載っている情報は、あくまで基本的な情報に過ぎません。そして、ホームページで紹介されている生徒のインタビューなどには、その学習塾のよい情報しか紹介されていません。
そのため、興味を持った学習塾について、より信ぴょう歳の高い情報を得る方法としておすすめなのが、

もちろん、すべての学習塾について知り合いから直接話を聞けなくても構いません。少しでも多くの情報を集めることが重要です。
学習塾の選び方➂ ▶体験授業に参加する

学習塾を選ぶ際に必ず体験授業に参加しましょう。
インターネットや知り合いの口コミなど、様々な情報から候補となる学習塾が決まったら、体験授業に参加しましょう。
というのも、たとえ保護者が気に入った学習塾でも、実際に通うのはお子さんです。周りの環境や講師の先生、授業の雰囲気に馴染めるかどうかは、実際に授業を受けてみなければ分かりません
体験授業はほとんどすべての学習塾で実施していますし、無料で参加できることがほとんどです。
そして、体験授業に参加する際のチェックポイントは、主に下記の2点です。
- 体験授業チェックポイント①:体験授業が無料であるか?
- 体験授業チェックポイント②:体験授業に参加する前に、担当者からきちんと説明があるか?
体験授業は無料であることが前提

体験授業はあくまで無料であることが前提です。
体験授業が有料の場合、学習塾としての姿勢に謙虚さが感じられません。この点に関しては、個人差もありますから気にされない方は構いませんが、個人的には体験授業で費用を請求する学習塾の場合、入塾後もあの手この手で高額請求されそうなイメージを持ちます。
体験授業の前に説明があるか?
次に、体験授業を申し込んだ際に、「中1なら〇曜日の〇時からの授業に出席してください」というような、事務的な返事ではなく、「体験授業に出席されるにあたり、当学習塾の授業について少し説明させてほしい」というような事前の説明があることが望ましいです。
「体験授業には勝手に参加してください」、というような態度の学習塾の場合、体験授業にあまり力を入れていない恐れがあります。
一方、体験授業についてだけでなく、学習塾について丁寧な説明がある学習塾の場合、普段から保護者に対する丁寧な対応が期待できます。
学習塾の選び方④ ▶体験授業の感想で決める

最終的な学習塾選びのポイントは、体験授業での子ども本人の感想です。
どんなに有名な学習塾でも、子ども本人が「通いたい」、「学びたい」と思わなければ意味がありません。
体験授業から帰ってきた子どもに、その感想を聞いてみましょう。授業の分かりやすさや、雰囲気などはもちろんですが、意外と大切な点は下記の2点です。
- 感想チェックポイント①:体験授業が楽しかったか?
- 感想チェックポイント②:講師の先生や周りの生徒と会話をしたか?
授業の分かりやすさや雰囲気などは、たった1回の体験授業ではそこまで判断できません。子ども本人も緊張していて、そこまで判断する余裕もないと思います。しかし、楽しかったか、そうではなかったかは覚えているはずです。
学習塾の授業が楽しいと思えることが、勉強への興味関心に繋がり、成績アップへと繋がります。そのためには、周りの講師や生徒とのコミニュケーションが重要です。体験授業に参加した子どもに対し、声をかけてくれるような先生がいたのであれば、安心して子どもを預けることができます。

子ども本人から、「体験授業が楽しかった!この学習塾に通いたい!」という一言が出れば、決め手と言えますね。
【初めての塾選び】3つの注意点とは?

学習塾を選ぶ際には、注意したいことが3つあります。
初めての選びでは、どのようなことに注意すればいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、下記にご紹介する3点を注意してほしいと思います。
- 学習塾選びの注意点①:チラシやホームページの合格実績だけで選ばない。
- 学習塾選びの注意点②:入塾を決める前に、具体的な費用の確認をする。
- 学習塾選びの注意点➂:入塾前に塾長(代表)と直接話す。
学習塾選びの注意点① ▶「合格実績」だけで選ばない
塾選びの際、ついついミスをしてしまうのが、学習塾の「合格実績」に釣られて入塾を決めてしまうケースです。
しかし、注意なければいけないことは、
合格実績は1つの指標に過ぎない

学習塾のチラシやホームページを見てみると、「合格実績」という言葉を頻繁に目にします。
合格実績とは、「昨年度の入学試験で、○○高校に何名合格しました!」というような、その学習塾からの合格者数をいいます。
しかし、この表現には少しカラクリがあり、注意が必要です。このような合格実績の情報には、次のような可能性が含まれています。
教室ごとではなく、学習塾グループ全体での合格実績だと、対象の生徒は何百人にも上ります。その中のほんの一部の優秀な生徒の合格実績だけで、その学習塾がよい学習塾だと判断していいのでしょうか?

「合格実績」は、あくまで1つの指標です。
合格実績だけに気を取られて、学習塾を選ばないように注意しましょう。
学習塾選びの注意点② ▶具体的な費用の確認をする

入塾を決める前に、具体的な費用を確認するようにしましょう。
授業料をはじめとする費用に関する情報は、チラシやホームページには大まかな情報しか掲載されていないことがほとんどです。しかし、学習塾を選ぶ上で、費用に関する情報は入塾を決める前にしっかり確認しておくことが大切です。
そこで、入塾を決める前に学習塾へ電話し、費用に関する情報を含むパンフレットを郵送してもらうか、直接問い合わせるようにしましょう。学習塾によっては、ホームページから資料請求できる場合もありますので、是非調べてみることをおすすめします。
確認すべき費用とは?
初めて学習塾にお子さんを通わせる場合、月々の月謝以外に、下記のような費用が必要か、また必要な場合は概算でいくら必要か確認するようにしましょう。
- 入塾金 (入塾時に支払う ※5000円~5万円が相場)
- 年間教材費 (年度ごとに支払うテキスト代)
- 教室維持費 (年度ごと、または半年ごとに支払う教室使用料)
- 自習室の使用料 (学習塾によっては、自習室を使用する生徒から徴収する場合がある)
教室維持費について理解しておく

特に注意が必要なのが、近年目立つ、「教室維持費」という項目です。
月謝とは別に、教室の設備を維持していくための費用として請求される場合があります。具体的には、夏場の冷房や冬場の暖房の費用がメインですが、学習塾に通う時間が長くなる小6や中3の受験生ほど高くなる傾向にあります。
学習塾選びの注意点➂ ▶入塾前に塾長と話す
これから自分の子どもを長ければ3年間、小学生から通えばもっと長く預けることになります。途中で学習塾を辞めるリスクを避けるためにも、最初にしっかりと良好な関係を作っておくことが肝心です。

メモを取りながら話を聞くような塾長なら安心ですし、他の先生に任すような塾長ならもう一度考え直したほうが良いかもしれません。
まとめ
今回の記事では、「【初めての学習塾】選び方のポイントと注意点」について解説しました。
この記事のおさらいです。
まずは、学習塾の選び方です。
- 学習塾の選び方①:学習塾のタイプを選ぶ。
- 学習塾の選び方②:学習塾の情報を集める。
- 学習塾の選び方➂:体験授業に参加する。
- 学習塾の選び方④:体験授業の感想で決める。
次に、塾選びにおける注意点はです。
- 塾選びの注意点①:「合格実績」だけで学習塾を選ばない。
- 塾選びの注意点②:入塾を決める前に具体的な費用を確認する。
- 塾選びの注意点➂:入塾前に塾長と話す。
初めて学習塾を選ぶ場合には、分からないことや不安が多いと思います。そこで、塾選びは時間に余裕を持って、じっくり選んでほしいと思います。
決して、「周りの同級生が通っているから」などという安易な理由で選ばず、お子さんの将来のためにも、しっかりとお子さんをサポートしてくれるような、素敵な学習塾を選んでほしいと思います。
最後に、学習塾を選ぶ際に役立つ、おすすめ情報をまとめておきます。
大手塾と個人塾の違いとは?
大手と個人の学習塾の違いについては、「【学習塾の選び方】大手と個人の学習塾の違いとは?」の記事をどうぞ。
中学受験対策に!学習塾の選び方
中学受験対策の学習塾の選び方については、「【中学受験対策】プロの塾講師がおすすめする学習塾の選び方とは?」の記事をどうぞ。
中学生におすすめな個人塾の条件とは?
現役塾講師である筆者が、中学生におすすめしたい個人塾の5つの条件については、「現役の塾講師が解説!中学生におすすめな個人塾の5条件とは?」の記事をどうぞ。
集団指導と個別指導を比較する
集団指導と個別指導の違いについては、「【学習塾の選び方】集団と個別の違いとメリットとデメリットは?」の記事をどうぞ。
私立中学受験の関連記事
私立中学受験に関するその他の記事は、「【浜学園について調べる】関連記事のまとめページ」の記事をどうぞ。
国立中学受験の関連記事
国立中学受験に関するその他の記事は、「【国立中学受験について調べる】関連記事のまとめページ」の記事をどうぞ。
高校受験の関連記事
高校受験に関するその他の記事は、「【高校受験について調べる】関連記事のまとめページ」からどうぞ。
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