
わが子が不登校になりました。学校の勉強や将来の進学が心配です。どうすれば、再び学校に通えるようになるのかしら?詳しい方の話が聞きたいです。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
- 【心配しないで!】お子さまが不登校になったら「親が知るべき5つのこと」
記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での不登校生の指導歴18年ほど。これまでに、数十名の不登校生を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、お子さまが不登校になった時に「親が知るべき5つのこと」をご紹介します。
※お子さまが不登校になって、「右も左もわからない」、「不安で仕方がない」。そんな保護者の方に向けて、実際に不登校生の親子と向き合ってきた筆者の経験をお伝えします。
【心配しないで!】お子さまが不登校になったら「親が知るべき5つのこと」
お子さまが不登校になると、心配になったり、将来に向けて不安に感じる保護者の方も少なくないでしょう。
そんな保護者の方に、まずお伝えしたいのは「心配しないで!」という言葉です。
なぜなら、今抱えておられる問題のほとんどは解決できるからです。だから、心配することなく、まずは親として知るべきことを確認してほしいと思います。
親が知るべき5つのこと
- 親が知るべきこと①:不登校生の数は年々増加している
- 親が知るべきこと②:不登校のわが子を受け入れる
- 親が知るべきこと③:無理に学校に戻さない(復学させない)
- 親が知るべきこと④:不登校からの進学方法を調べる
- 親が知るべきこと⑤:将来に向けた行動を促す
上記の5つを知るだけで、筆者が「心配しないで!」と言っている理由がわかるはずです。
それでは、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
親が知るべきこと①:不登校生の数は年々増加している
出典:令和5年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
上記の画像からもわかるように、2023年度(令和5年度)の小学校と中学校の不登校児童・生徒数は34万6,482人で、11年連続で増加しています。(過去最多を更新中)
その一方で、小学校の児童数と中学校の生徒数は減少を続けており、2024年に過去最少を更新しました。
つまり、不登校生の全体に占める割合は年々増加しており、今後も増え続けることが予想されます。
なので、お子さまが不登校になるのはごく自然な流れであり、特別なことと捉えたり、マイナスなことだと捉える必要はないのです。
親が知るべきこと②:不登校のわが子を受け入れる
お子さまの不登校を許さないのではなく、不登校だという事実を親自身が受け入れなければいけません。
なぜなら、無理やり学校へ行かせたり、学校へ行かないわが子を責めたところで、何も解決しないからです。
なにより、お子さまの気持ちを最も理解すべき存在こそ、一番近くにいる家族なのですから。
参考:必要なら病院の受診を検討しましょう
不登校が長くなると、ゲームやSNSが夢中になり、お子さまの生活リズムが乱れることも珍しくありません。
過去にあった事例としては、
- 夜遅くまで起きている
- 朝起きられずに、昼まで寝ている
といったケースをよく耳にします。
このような状況に、ついついお子さまを叱ってしまうという親も少なくありません。
しかし、叱り方にも注意が必要です。叱り方を誤ると引きこもりがちになり、かえって不登校が長引くことにも繋がります。
そこで、お子さまへの接し方に悩んだ時は、医療機関を受診し、専門の先生に相談することをおすすめします。
夫婦だけで悩まずに、誰かに相談することも大切です。専門の先生から、想像もしなかったようなヒントをもらえるかもしれません。
親が知るべきこと③:無理に学校に戻さない(復学させない)
不登校から無理に学校に戻る(※「復学する」といいます)必要はありません。
なぜなら、復学しなくても大学へ進学できるからです。
そもそも、義務教育である中学校は、(不登校のままでも)出席日数に関わらず卒業できます。
そして、全日制の高校ではなく通信制高校であれば、(年に数回登校する「スクーリング」を除いて)学校にほとんど登校せずに卒業できます。
復学はお子さまにとってハードルが高い
頑張って復学しても、学校の勉強についていけないなど、再び不登校になる子どもも珍しくありません。
そうなると、学業への意欲が低下することにも繋がり兼ねません。
筆者の経験では、一度不登校になると、以前のように通える状態に戻ることはほとんどありません。
親が知るべきこと④:不登校からの進学方法を調べる
お子さまが不登校になったら、復学ではなく、不登校からの進学を考えることをおすすめします。
繰り返しになりますが、復学はハードルが高く、復学しなくても大学へ進学できるからです。
個人的に最もおすすめな方法は、通信制高校へ進学し、そこから大学進学を目指す方法です。
または、高校には通わず、高校卒業認定試験を受験する方法でも、大学に進学できます。
なお、不登校からの大学進学の方法については「【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法【おすすめの方法も解説】」の記事で解説しています。
【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法【おすすめの方法も解説】
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参考:不登校の期間の勉強が心配な時は?
お子さまの不登校の期間が長くなると、将来の進学に向けて、勉強が心配になる保護者の方も多いでしょう。
それが理由で、ついつい復学を急かしたくなる気持ちも十分に理解できます。しかし、勉強を理由に復学を急いではいけません。
なぜなら、家庭教師を雇いさえすれば、勉強は自宅でできるからです。
もちろん、その分の費用はかかりますが、勉強から遠ざかる期間が短くなると考えれば決して高い出費ではありません。
「このままでは勉強が心配…」という保護者の方は、一度お子さまに家庭教師を提案されてみてはと思います。
なお、不登校生におすすめな家庭教師派遣会社は、「【不登校生向け】プロがおすすめする家庭教師5社【オンラインも】」の記事にまとめています。
【不登校生向け】プロがおすすめする家庭教師5社【オンラインも】
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親が知るべきこと⑤:将来に向けた行動を促す
最後に、不登校のお子さまに対して、将来に向けた行動を促してあげてください。
と言いますのも、不登校生の多くが現実から目を背けがちです。
学校から解放されると、
- ゲームやSNSで夜更かし
- 昼夜逆転の生活
- 勉強はそっちのけ
- 進路を考えない
など、現実逃避な傾向が目立ちます。
しかし、言うまでもなく、いつかは進路について考えなければいけません。
ただし、自発的には進路について考えられる不登校生はごくわずかです。そこで、ぜひ保護者の方がそのヒントを与え、将来に向けた行動を促してあげてください。
進学について親子で話し合おう!
中学生なら高校進学について、高校生なら大学進学について、少しずつで構わないので親子で話し合ってください。
ただし、進学が大変なことだと感じさせないように注意してください。
- 不登校からでも進学はできるよ
- 進学にはこんな方法があるよ
- 進学は決してハードルが高くはないよ
- 無理なくできる方法を選ぼうね
上記のようなイメージで、お子さま本人が進学に向けて行動するきっかけを与えてあげましょう。
まとめ
というわけで、今回は以上です。
実際に不登校生を指導してきた筆者の経験を踏まえて、お子さまが不登校になった時に「親が知るべき5つのこと」をご紹介しました。
この記事のおさらいです。
親が知るべき5つのこと
- 親が知るべきこと①:不登校生の数は年々増加している
- 親が知るべきこと②:不登校のわが子を受け入れる
- 親が知るべきこと③:無理に学校に戻さない(復学させない)
- 親が知るべきこと④:不登校からの進学方法を調べる
- 親が知るべきこと⑤:将来に向けた行動を促す
記事内で解説した通り、不登校になってもなんら心配することはありません。無理に復学しようとはせず、不登校からの進学を考えれば良いのです。
まずは、不登校であるわが子を受け入れ、その後の進学の方法を理解し、お子さまに将来に向けた行動を促してあげてください。
この記事の内容が、その参考になれば幸いです。
最後に、不登校からの進学に役立つ情報をまとめつつ、記事を終えたいと思います。
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