【国立中学受験】プロがおすすめする理由と受験対策の方法とは?

小学生

近年、少しずつ人気が出てきた「国立の中学校」ですが、その特徴や受験内容についてはあまり知られていません。

受験生の母親
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  • 「国立の中学校」は、なぜ人気があるの?
  • 【国立の中学校】公立や私立の中学校との違いは?
  • 国立中学と私立中学の「受験」の違いは?

このような疑問にお答えします。

この記事の内容
  • 【国立の中学校】公立や私立との違いは?おすすめ理由は?
  • 【国立中学受験】私立中学受験との違いとは?
  • 【国立中学受験】受験対策の方法とは?
家庭教師
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塾講師と家庭教師として、15年にわたって「国立中学の受験対策」を指導している、筆者が解説します。

「国立の中学校」とは?

受験生の母親
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「国立の中学校」ってどんな学校?

「国立大学」と聞くとピンとくる方も多いかもしれませんが、国立の小学校や中学校、高校はあまり耳にしません。確かに、学校数が少ないため知名度は低く、あまり認識されていないかもしれません。

しかし、こうした小学校や中学校、そして高校も、「国立大学」と同様に「国の学校」です。

家庭教師
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そんな、「国立の中学校」の特徴をご紹介します。

「国立の中学校」特徴は?

「国立の中学校」の特徴について、「公立」や「私立」の中学校と比較してみましょう。

名称先生の所属先入学試験の有無入学金の有無学費の有無
国立国立国家公務員
公立県立・市立・町立など地方公務員
私立私立各学校

上の表から分かる、「国立の中学校」の特徴をまとめると、下記の通りです。

  • 特徴①:「組織」としては、「公立」と似ている。
  • 特徴②:「入試制度」と「学費」に関しては、「私立」と似ている。

「国立の中学校」の特徴をさらに理解するために、「公立」と「私立」それぞれとの違いを具体的に解説します。

「公立の中学校」との違いは?

「国立の中学校」は、組織としては「公立の中学校」とよく似ています。

「公立の中学校」との共通点
  • 先生は、公務員の教員。
  • 国(文部科学省)が定めた「学習指導要領」という指導書に沿って授業を行う。

上記の共通点をはじめ、授業の内容や中間・期末テスト、学校行事などの運営面も、「公立の中学校」とほとんど変わりません。

その一方で、「公立の中学校」と異なる点もあります。

「公立の中学校」との相違点
  • 入学するためには、入学試験を受験する必要がある。
  • 「教育大学附属中学校」の場合、「教育実習生による授業」が多い。

以下、それぞれの相違点について詳しく解説します。

「公立」との違い①:入学試験の受験が必要

「公立」との最大の違いは、「入学するために入学試験を受験する必要があること」です。

つまり、誰でも通えるわけではなく、入学するには中学受験が必要だということです。ただし、「私立中学の受験」と比較すると、その難易度は決して高くはありません。

受験が必要である「国立の中学校」は、「公立の中学校」よりも学校全体の平均的な学力が高く、授業や中間・期末テストの難易度も高い傾向にあります。

家庭教師
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「公立の中学校」よりも、学力が高い中学生が数多く通っています。

「公立」との違い②:「教育実習生の授業」が多い

「国立の中学校」の中には、「公立の中学校」と比べて「教育実習生の授業」が多い学校がります。

受験生の母親
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「教育実習生の授業」って何?

「教育実習生の授業」とは、教員を目指す「現役大学生による授業」のことです。

国立、公立、私立を問わず、全国の中学校で教育実習生を受け入れており、教育実習の期間中は学校の先生に代わって、教育実習生が授業を行います。

「国立の中学校」の中には、この「教育実習生による授業」が他の中学校よりも多くなる学校があります。

それが、教育大学附属中学校です。

【教育大学附属中】「教育実習生の授業」が多い理由

その理由は、教育大学附属中学校が、教育大学に通う大学生の「教員養成のための機関」でもあるためです。

そのため、教育大学附属中学校では、毎年数多くの教育大学の学生を教育実習生として受け入れています。その結果、「教育実習生の授業」が多くなります。

こうした「教育実習生の授業」が多いことから、教育大学附属中学校の先生は、大学生である教育実習生を指導する機会が必然的に多くなります。その結果、授業を研究する機会が増え、先生自身の指導力も一層磨かれていくと考えられます。

家庭教師
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「教育実習生の授業」が多いことは、教育大学附属中学校の生徒にとっては大きなメリットなのです。

「私立の中学校」との違いは?

次に、「私立の中学校」との違いについて見ていきましょう。

先ほどもご紹介したように、「国立の中学校」では「私立の中学校」と同様に、入学試験の受験や学費が必要です。

その一方で、「入学試験の内容」を始め、両者には相違点も見られます。

「私立の中学校」との相違点
  • 「入学試験の出題内容」
  • 「授業内容」と「授業のペース」

以下、それぞれの相違点について詳しく解説します。

「私立」との違い①:入学試験の出題内容

「国立の中学校」と「私立の中学校」では、入学試験の出題内容が大きく異なります。

私立中学の入学試験では、公立の小学校では習わない内容が数多く出題されます。
※算数の「特殊算」などがその典型的な例です。

そのため、多くの受験生が「大手学習塾」などに通い、私立中学を受験するための受験対策を行う必要があります。

一方、国立中学の入学試験では、公立の小学校で習わない内容はほとんど出題されません。
※入試問題は、教科書の内容と、その発展問題が中心です。

つまり、私立中学の受験対策のような「大手進学塾」に通う必要はなく、小6から受験勉強を始めても十分に間に合います。

「私立」との違い②:「授業内容」と「授業のペース」

「国立の中学校」の授業内容や授業のペースは、「私立の中学校」と大きく異なります。

平均的に、授業内容の難易度は低く、授業のペースも遅くなります。

その理由は、「国立の中学校」は「公立の中学校」と同様に、文部科学省の「学習指導要領」をもとに、教科書を使って授業を行うのに対し、「私立の中学校」は学校独自のカリキュラムに則って授業を行うためです。

家庭教師
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「私立の中学校」授業のペースは、「公立」や「国立」に比べて平均的に速い傾向があります。

【国立の中学校】プロがおすすめする理由

15年にわたる中学受験の対策指導の中で、保護者の皆さんに最もおすすめしているのが「国立の中学校」です。

ここでは、筆者が「国立の中学校」をおすすめする理由をご紹介します。

  • おすすめ理由①:「公立」に比べて、「学力の高い同級生」と切磋琢磨できる。
  • おすすめ理由②:「私立」に比べて、「授業のペース」についていけなくなる心配が少ない。

以下、それぞれのおすすめ理由について詳しく解説します。

おすすめ理由①:「学力の高い同級生」と切磋琢磨できる

「国立の中学校」の学校全体の平均的な学力は、「公立の中学校」のそれを上回ります。

その理由は、先ほどもご紹介したように、「国立の中学校」に入学するためには入学試験を受験し、合格する必要があるからです。

その結果、「国立の中学校」では、ある程度高い学力を持った同級生と共に学ぶことができ、お互いに切磋琢磨することで、自分自身の学力も自然と向上していくことが期待できるのです。

おすすめ理由②:「授業のペース」についていけなくなる心配が少ない

「国立の中学校」なら、「私立の中学校」で散見される、授業のペースについていけなくなる心配がほとんどありません。

「私立の中学校」では、入学後に授業のペースについていけなくなることがあります。

その理由は、先ほどもご紹介したように、授業内容や授業のペースが学校によって異なるためです。そのため、学校によっては授業内容の難易度が高すぎたり、学習の進度が速すぎて、授業のペースについていけなくなる恐れがあります。

その点、「国立の中学校」では、公立と同様に「学習指導要領」に則って行うため、授業のペースについていけなくなる心配が少ないのです。

【国立中学受験】受験対策の方法は?

受験生の母親
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「国立中学受験」の受験対策の方法は?

ここまで読んで、「国立の中学校」に興味を持たれた方は、受験対策の方法について紹介していますので、もう少しお付き合いください。

「国立中学の受験対策」は、私立中学のそれとは大きく異なります。
※入学試験の出題内容が異なるためです。これは、先ほどご紹介した通りです。

そのため、一般的に「私立中学の受験対策」を行う大手進学塾に通っても、「国立中学の受験対策」はできません。

「国立中学の受験対策」の主な方法は、下記の3つの方法です。

  • 受験対策の方法①:学習塾に通わず、自力で受験対策をする。
  • 受験対策の方法②:国立中学受験対策の「専門の学習塾」に通う。
  • 受験対策の方法③:「家庭教師」を利用する。

以下、それぞれの方法について具体的に解説します。

受験対策の方法①:学習塾に通わず、自力で受験対策をする。

国立中学受験では、学習塾に通わず、自力で受験対策を行う、いわゆる「塾なし受験」が可能です。

その理由は、入学試験の出題内容が、教科書の内容を中心とした基本問題であることや、受験対策に必要な参考書や問題集がすべて市販で揃うことなどが挙げられます。

「塾なし受験」の具体的な方法については、別の記事で詳しく解説しています。気になる方は、「【塾なし受験も可】国立中学受験で合格するおすすめの方法」の記事をどうぞ。

受験対策の方法②:国立中学受験対策の「専門の学習塾」に通う

既にご紹介した通り、「国立の中学校」の入学試験の出題内容は、「私立の中学校」のそれとは異なります。また、同じ国立の中学校でも、入学試験の科目や出題内容、面接の有無などが、学校によって多少異なります。

そのため、「大手学習塾」に通っても、国立中学の受験対策指導が十分に行われていない可能性があります。

そこで、学習塾に通う際におすすめなのが、国立中学の受験対策を専門に行う学習塾です。

特に、志望校の合格者を毎年数多く輩出している「専門の学習塾」なら、その学校の入学試験の出題内容を知り尽くした講師が在籍している可能性が高く、安心して通うことができます。

受験対策の方法③:「家庭教師」を利用する

最後にご紹介する受験対策の方法が、「家庭教師を利用する方法」です。

家庭教師の中にも、「専門の学習塾」と同様に、国立中学の受験対策に精通した講師がいます。

そのような家庭教師なら、特徴的な国立中学の入学試験に対して、効果的な受験対策を行うことが可能です。

家庭教師
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必要に応じて、「塾なし受験」での家庭教師の利用もおすすめです。

参考:おすすめは「家庭教師を利用する方法」

国立中学の受験対策の中でも、個人的に最もおすすめな方法は、「家庭教師を利用する方法」です。

もちろん、近所に「専門の学習塾」がある場合は是非一度検討されることをおすすめします。しかし、「塾なし受験」でも合格が可能な国立中学受験においては、「家庭教師の利用」が最も効果的な方法です。

迷った場合は、「国立中学受験対策の指導経験がある家庭教師の利用」の検討をおすすめします。

なお、家庭教師の利用が最もおすすめな理由については、「学習塾ではない!国立中学受験は「家庭教師がおすすめ」3つの理由」の記事をどうぞ。

補足:おすすめ受験方法「附属小学校から内部受験をする」

※ここからは、国立中学受験をお考えで、小学校就学前のお子さんを持つ保護者の方におすすめな情報です。

小学校に就学する前である場合、「国立中学の附属小学校を受験・入学し、内部受験で中学校を目指す方法」がおすすめです。

附属小学校の児童対象「内部受験制度」

この制度は、中学校の入学試験に先立ち、附属小学校の児童を対象とした「内部進学試験」を行う制度です。
※この「内部進学試験」終了後に、外部の受験生を対象とした「一般入試」が実施されます。

附属小学校を受験・入学し、この「内部進学試験」を受験する方法がおすすめです。

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どうして、「内部進学試験」を受験する方法がおすすめなの?

その理由は、外部からの受験生として「一般入試」を受験するよりも、附属小学校からの「内部進学試験」を受験する方が、合格しやすい場合があるためです。

具体的な「入学試験の合格者に関するデータ」をご紹介します。

【国立奈良教育大学附属中学校 2019年度 入学試験結果】

国立中学受験:附属小学校からの入学を検討する

出典:奈良教育大学附属中学校ホームページ

上記のデータは、「国立奈良教育大学附属中学校の2019年度入学試験結果」です。

注目したいことは、男子の合格者56名のうち30名が、女子の合格者80名のうち37名が、附属小学校からの「内部受験」合格者なのです。

全体では、136名のうち実に約半分の67名が、附属小学校からの「内部受験」合格者なのです。
※しかも、「内部受験」では、受験者67名が全員合格しています。

以上を踏まえた、奈良教育大学附属中学校での入学試験結果から分かることをまとめてみました。

「入学試験結果」から分かること
  • 「附属小学校からの内部進学試験」では、受験者67名が全員が合格している。
  • 合格者全体のうち、約半数を「附属小学校からの内部受験」の合格者が占めている。
  • 「一般入試」の受験者は、実際には募集人数の約半数の合格枠を争わなければならない。
家庭教師
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「国立の中学校」が本命なら、「附属小学校からの内部受験」がおすすめな理由、お分かりいただけましたか?

※あくまで奈良教育大学附属中学校の2019年度入学試験結果に基づく情報です。年度や学校による違いは、各自でご確認ください。

まとめ

今回の記事では、「【国立中学受験】プロがおすすめする理由と受験対策の方法」について解説しました

この記事のおさらいです。

  • 「国立の中学校」は、「公立」や「私立」と共通点と相違点がある。
  • 「国立の中学校」のおすすめ理由は、「切磋琢磨できる周りの環境」と「授業のペース」。
  • 「国立中学の受験対策」には、①塾なし受験、②専門の学習塾、③家庭教師、の3つの方法がある。
  • 本命が「国立の中学校」なら、「附属小学校から内部受験する方法」がおすすめ。

以上、「国立の中学校」について、基本的な情報を中心に、補足情報も交えて解説しました。

なお、「国立の中学校」は、学校によって入試制度が多少異なるため、入試情報については各校のホームページをチェックされることをおすすめします。

最後に、国立中学の受験対策に役立つ、おすすめ情報をまとめておきます。

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» 【塾なし受験も可】国立中学に合格するための受験勉強とは?

【国立中学受験】家庭教師がおすすめ!

» 学習塾ではない!国立中学受験は「家庭教師がおすすめ」3つの理由

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