【高校受験】中3受験生の冬休みの過ごし方【おすすめ勉強法も解説】

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中学生
冬休みの過ごし方を知りたい受験生

中3の冬休みはどのように過ごせばいいのかなぁ…。志望校の過去問はいつから解くの?おすすめの勉強法を教えてください。

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 【高校受験】中3受験生の冬休みの過ごし方【おすすめ勉強法も解説】
  • 【冬休み以降】ラストスパートが受験の合否に影響する

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での高校受験対策の指導歴17年ほど。現在はプロ家庭教師として、高校受験対策を指導しています。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、中3受験生の冬休みの過ごし方について解説します。また、「志望校の過去問」を解き始めるタイミングと勉強法についても解説します。

※この記事の内容は、筆者が普段の家庭教師の授業で指導している内容です。冬休みの過ごし方を知りたい受験生の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

【高校受験】中3受験生の冬休みの過ごし方【おすすめ勉強法も解説】

高校受験が迫った冬休みは、受験生にとって重要な時期です。ただし、夏休みほど長くはないので、何をしなければいけないのかをしっかりと把握し、無駄なく過ごすことが大切です。

ここでは、そんな中3受験生の「冬休みの過ごし方」について解説します。

※ただし、冬休みの以降の受験勉強は2学期の期末テスト終了後の12月頭から始まるので、正確には12月頭〜入学試験までの過ごし方について解説します。

12月以降の過ごし方【3ステップ】

  • ステップ①:12月中に3学期の内容を終わらせる
  • ステップ②:年末年始に私立志望校の過去問を解き始める
  • ステップ③:私立入試後に公立志望校の過去問を解き始める

ざっくりとですが、上記の3ステップです。

それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。

ステップ①:12月中に3学期の内容を終わらせる

冬休み以降の受験勉強は、2学期の期末テスト終了後の12月頭から始まります。

そして、まず最初にすることは3学期の内容を終わらせることです。

その理由は、冬休み以降に解く志望校の過去問に、3学期に学習する内容が含まれているからです。

そこで、教科書や学校のワーク、問題集を使って自分で3学期の内容を勉強します。

ちなみに、自分で勉強する自信がない受験生は、学習塾の冬期講習を受講するか、通信教育の冬期教材を利用することをおすすめします。

なお、筆者がおすすめする通信教育は、「【無料お試しあり!】中学生におすすめな通信教育5社【プロが比較】」の記事にまとめています。

【3学期の内容】重要単元まとめ

  • 数学:円・三平方の定理
  • 社会:国会・憲法・経済
  • 理科:星の動き・星座・太陽の日周運動・地球の年周運動

重要単元は上記の通り。

特に、社会の公民は入学試験で出題されるにも関わらず、ほどんどの中学校でペースが遅れているので要注意です。

一方で、国語と英語は2学期までの学習内容で志望校の過去問を解くことができます。

「受験用の問題集」も12月中に終わらせる

中3の受験勉強に使ってきた、「受験用の問題集」も12月中に終わらせます。

※「受験用の問題集」とは、中3の春休みまたは夏休みから使用する、中1からの総復習ができる問題集のことです。分からない方は、「受験用の問題集」を紹介している、「【中3・塾なし受験】高校受験のおすすめ問題集2選【使い方も解説】」の記事をご確認ください。

夏休みに中3の1学期までの復習は終わっているはずです。残りの、中3の2学期と3学期の内容を終わらせます。

時間がある受験生は、「受験用の問題集」を使って苦手単元の復習もしておきましょう。

ステップ②:年末年始に私立志望校の過去問を解き始める

3学期の内容を終わらせたら、年末年始を目処に私立志望校の過去問を解き始めます。

学習塾の冬期講習も年末年始の正月休みに入るので、受験生にとっても少し時間ができるタイミングです。

おすすめのペースとしては、正月休みが終わるまでに昨年の過去問を一通り解き終える感じです。

年明け以降は「志望校の過去問」をメインに勉強します

年明け以降は、年末年始に解き始めた「志望校の過去問」をメインに受験勉強を進めていきます。

その理由は、志望校の過去問のやり込み具合が受験の合否に大きく影響するからです。

と言いますのも、入学試験の問題は学校によって特徴があります。そのため、志望校の入学試験の特徴を理解しなければいけません。

  • 出題傾向はどうか?
  • 出題のされ方はどうか?
  • 問題数や難易度はどうか?

このような特徴を理解するためには、5年分の過去問を最低でも3回は繰り返し、やり直しと暗記もして、9割以上正解できるまでやり込みます。

そのためにも、入学試験までは「志望校の過去問」をメインに、徹底的に研究します。このやり込み具合で、受験の合否が決まると言っても過言ではありません。

年明け以降は、①「志望校の過去問」をメインに、②これまでの受験勉強のノートの見直しを中心に勉強します。他の問題集を解く必要はありません。

なお、おすすめの過去問題集と詳しい解き方については「【中学受験・高校受験】過去問・赤本はいつから?【使い方も解説】」の記事で解説しています。

【理科・社会】時事問題の対策をする

「志望校の過去問」を解いてみて、理科や社会に時事問題が出題されているなら、時事問題の対策をしなければいけません。

※時事問題とは、時事ニュースに関する問題のことです。オリンピックやワールドカップ、政治、戦争など、その年にニュースになったできごとに関する問題です。

時事問題は、主に入学試験からさかのぼって約1年間の時事ニュースから出題されるため、「受験用の問題集」では対策できません。

学研出版の「時事問題に強なる本」を使って勉強します。

なお、「時事問題に強くなる本」の使い方については、「【これ1冊!】入試の時事問題の対策におすすめな問題集【勉強法も解説】」の記事で解説しています。

ステップ③:私立入試後に公立志望校の過去問を解き始める

ここからは、公立高校の入学試験を受験する受験生のみが対象となります。

公立高校の過去問は、2月の私立高校の入学試験が終わってから解き始めます。

その理由は、公立高校の入学試験は、私立高校とは試験内容や難易度などが多少異なるためです。

焦る気持ちがあるかもしれませんが、私立高校の入学試験までは私立志望校の過去問に集中します。そして、私立高校の入学試験が終わったら、私立高校と同様に公立高校の過去問を3回やり込みます。

【公立対策】おすすめ問題集2選

  • おすすめ①:株式会社ガクジュツ「高校入試 虎の巻」
  • おすすめ②:英俊社「公立高校・予想テスト」

私立高校の入学試験が終わってから、公立高校の入学試験まで約1カ月あります。

この間、「約5年間の過去問だけでは少し不安…」とか「もっとやり込みたい」という受験生には、上記の2冊がおすすめです。

おすすめ①:株式会社ガクジュツ「高校入試・虎の巻」

まずは、公立高校の過去問を10年分収録した、株式会社ガクジュツの「高校入試・虎の巻」です。

一般的な過去問題集が5年分の過去問を収録しているのに対し、こちらの過去問題集は10年分の過去問を収録しています。

しかも、一般的な過去問題集とほぼ同じ価格なので断然お得です。ライバルよりも過去問をやり込みたい受験生は、こちらの過去問題集を購入しましょう。

ただし、全国17都府県にしか対応していないので、まずは公式サイトで確認してみることをおすすめします。
»「高校入試・虎の巻」公式サイトはこちら

おすすめ②:英俊社「公立高校・予想テスト」


続いて、英俊社の「公立高校・予想テスト」です。

各都道府県の公立高校の入学試験を真似て作った、「そっくり」予想テストが2回分収録されています。

過去問題集を3回繰り返した後に、力試しに挑戦したい受験生におすすめです。また、今年の入学試験を想定した予想テストなので、時事問題の対策にもピッタリです。

個人的には、5年分の過去問を3回解いて、時間があれば予想テスト2回、というのが理想です。

ただし、こちらも一部の都道府県にしか対応していません。対応していない都道府県の受験生は、お住まいの地域の過去問題集の出版社などを中心に、予想テストを探してみましょう。

【冬休み以降】ラストスパートが受験の合否に影響する

冬休み以降のラストスパートが、受験の合否に大きく影響します。

その理由は、上記で解説した冬休み以降の受験勉強の内容が、入学試験当日を見据えた対策だからです。

このラストスパートの完成度によって、これまでの受験勉強の成果を入学試験で最大限に発揮できるかどうかが決まります。

そのためにも、冬休み以降の受験勉強は、夏休みとはまったく異なるので注意が必要です。

【中3受験生】夏休みと冬休みの受験勉強の違い

夏休みの受験勉強のメインは、「中1からの総復習」です。「受験用の問題集」を使って、中1からの総復習を行います。「志望校の過去問」を解く必要はありません。

一方、冬休み以降は受験勉強の集大成となる時期です。夏休みのように総復習をしている時間はありません。これまでの受験勉強の成果を入学試験で発揮するための準備をします。

夏休みがインプットなら、冬休み以降はアウトプットを鍛えるイメージです。

【冬休み以降】入学試験を意識した受験勉強を!

入学試験はすぐそこまで迫っています。

これまで勉強してきた内容を答案用紙に正確に書けるのか、そのことを常に意識しながら勉強しなければいけません。

具体的には、下記の内容を意識して受験勉強に取り組みましょう。

  • 過去に不正解だった問題が解けるか?
  • 苦手単元は克服できたか?
  • 暗記した内容をアウトプットできるか?
  • 漢字で正しく書けるか?

入学試験で正解するためには、こうした答案を意識した勉強が必須です。

特に、暗記した内容のアウトプットの確認は、友人や家族、家庭教師などにテストしてもらうようにしましょう。

自分では暗記できているように感じていても、実際にはアウトプットできないことも珍しくありません。

まとめ:冬休みからでも逆転合格はできる!

というわけで、今回は以上です。

中3受験生の冬休みの過ごし方について解説しました。また、「志望校の過去問」を解き始めるタイミングと勉強法についても解説しました。

12月の頭から私立高校の受験まで、たった2カ月しかありません。だからこそ、失敗は許されません。

それでも、「志望校の過去問」をメインに、自身の苦手単元を克服できれば、志望校の逆転合格も夢ではありません。

ラストスパートだと思い、一切の誘惑を断ち切って全力で駆け抜けましょう!

最後に、冬休み以降の受験勉強に役立つ記事をまとめておきます。

おすすめの過去問題集と解き方

冬休みから逆転合格する方法

時事問題の対策におすすめな問題集

【公立高校】入試1週間前からの過ごし方

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