
中学や高校で不登校になったら、大学進学はどうなるのかしら…。通っていた学校に戻るしか方法はないの?不登校から大学に進学する方法を教えてください。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
この記事を書いている筆者は、家庭教師での不登校生の指導歴20年ほど。これまでに、数十名の不登校生を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、中学生や高校生が不登校になった場合の大学進学の方法について解説します。また、筆者がおすすめする方法についても解説します。
※現在、不登校の中学生や高校生、またはその保護者の方で、大学進学についてお悩みの方に参考になる記事です。
【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法

大前提として、大学や専門学校を受験するためには、「高等学校卒業資格」が必要です。(わかりやすく言うと、高校を卒業するということです)
そこで、不登校から大学に進学するためには、この「高等学校卒業資格」を取得することから始まります。ちなみに、義務教育である中学校は出席日数に関係なく卒業できるので、無理に通う必要はありません。
高等学校卒業資格を取得する方法
- 方法①:通信制高校を卒業する
- 方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)
どちらかの方法で「高等学校卒業資格」を取得すれば、晴れて大学や専門学校を受験できます。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法①:通信制高校を卒業する
全日制のように学校に登校するのではなく、レポートやテストを自宅で取り組み、郵送やパソコン通信で提出することで単位を取得し、高等学校卒業資格を取得する方法です。
通信制高校の特徴
- 全日制に比べて入学試験が易しい(※面接のみの学校がほとんど)
- 高校在学中でも転入学できる
- 毎日登校する必要がない
上記の通り。
全日制に比べて、不登校生にとって通いやすいという特徴があります。
通信制高校の注意点
- 自分で勉強を進めなければいけない
- 月、または年に数回は登校する必要がある(※スクーリングといいます)
上記の通り。
学校に登校して対面授業を受講する「スクーリング」の回数は、学校によって異なります。
方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)
もう1つの方法は、高校卒業認定試験(以下、高卒認定試験)を受験し合格することで、高等学校卒業資格を取得する方法です。
高卒認定試験に合格さえすればいいので、全日制はもちろん、通信制高校にさえ通う必要がありません。まったく学校に通う必要がないので、通学が苦手な不登校生におすすめです。
高卒認定試験の注意点
- 毎年8月と11月の2回しか受験のチャンスがない
- 8科目、または9科目の試験に合格しなければいけない
- 合格しない限り、高等学校卒業資格を取得できない
上記の通りでして、ある程度ハードな受験勉強を覚悟しなければいけません。それでも、文部科学省の公式サイトに「過去6年分の過去問」が公開されているので、対策しやすい試験であることも事実です。
なお、試験科目や出題範囲など、高卒認定試験について詳しく知りたい方は、文部科学省の公式サイト「高等学校卒業程度認定試験」をご参照ください。
【不登校生向け】筆者がおすすめする大学進学の方法

上記の2つの方法を踏まえた上で、実際に不登校生を指導した経験がある筆者が、大学進学におすすめな方法をご紹介します。
わかりやすく3つのステップにまとめました。
不登校生におすすめな大学進学の方法
- ステップ①:無理に復学しない
- ステップ②:まずは、通信制高校から検討する
- ステップ③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!
ステップ①から順に解説していきます。
ステップ①:無理に復学しない
まずは、これまで通っていた学校に戻る(※「復学する」といいます)必要はありません。
その理由は、不登校生にとって復学は難易度が高く、復学にこだわり過ぎると数年間を無駄にすることがあり得るからです。
しかも、わざわざ復学しなくても、先ほどご紹介した(通信制高校、または高卒認定試験のいずれかの)方法で大学へ進学できます。
- 中学生なら → 復学しなくても卒業できる
- 高校生なら → 通信制高校に転入学すれば良い
上記の理由から、無理に復学する必要はありません。
要注意!無理な復学はリスクを伴う
集団生活への順応を気にしてか、復学にこだわる保護者がいますが、個人的には賛同しかねます。
もちろん、集団生活への順応は子どもの成長において重要であることは認めます。しかし、お子さまが不快に感じる環境に無理やり戻すことは、精神的な苦痛が伴い、かえって学業から遠のく恐れがあります。
それぞれに複雑な状況を抱えているはずなので一概には言えませんが、難易度が高い復学に時間や労力を使うのではなく、将来に向けて動くべきだと思います。
ステップ②:まずは、通信制高校から検討する
不登校からの大学進学に向けたスタートは、通信制高校から検討することをおすすめします。
その理由は、不登校生にとって最もハードルが低い方法だからです。
通信制高校のおすすめ理由
- 入学試験は面接や作文、書類審査のみ(※学校によって例外あり)
- 高校在学中からの転入学試験は面接のみ(※学校によって例外あり)
- 学校に登校するスクーリングは月に数回だけ
- 自宅でレポートやテストに取り組み、提出すれば良い
上記の通りでして、全日制に比べると入学・転入学がしやすく、ほとんど学校に登校せずに卒業できます。
特に、入学試験や転入学試験では筆記試験がないので、勉強から遠ざかっている不登校生でも心配ありません。
そこで、「これから大学進学を目指そう!」という不登校生は、まずは通信制高校から調べてみることをおすすめします。
参考:通信制高校を調べてみよう!
通信制高校をあまりご存じでない方は、どんな高校があるのか、この機会にぜひ調べてみましょう。
調べ方は簡単で、「ズバット通信制高校比較」という比較サイトを使えば、
- 学年
- お住いの地域
- 通信高校を探している理由
- 通学したい頻度
などを選択するだけで、お住いの地域の通信制高校を簡単に調べられます。
気になる学校の資料請求(無料)もできるので、ぜひ活用してみてください。
» ズバット通信制高校比較で通信制高校を調べてみる
ステップ③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!
個人的には、何らかの理由で通信制高校に通えない人にのみ、高卒認定試験の受験をおすすめします。
と言いますのも、高卒認定試験は合格しなければ高等学校卒業資格を取得できないからです。
しかも、先ほども触れた通り、
- 毎年8月と11月の2回しか受験のチャンスがない
- 8科目、または9科目の試験に合格しなければいけない
- 合格しない限り、高等学校卒業資格を取得できない
など、通信制高校に比べるとハードルは高めです。そのため、何らかの理由で通信制高校に通えない場合を除いては、高卒認定試験の受験はおすすめしません。
とはいえ、毎年約8,000人が受験するのも事実。「高卒認定試験を合格するぞ!」という人は、ぜひ頑張って合格を目指しましょう。
なお、高卒認定試験を受験する人向けに、筆者が“実際に指導の際に使っている”おすすめ過去問題集を紹介しておきます。
高卒認定試験のおすすめ過去問題集
J出版の「高卒認定スーパー実戦過去問題集シリーズ」。
過去6回分の過去問と解説を収録しています。あまりにも有名なので、これ一択ですね。
参考:高卒認定試験に最短で合格する方法
高卒認定試験に最短で合格したいなら、家庭教師がおすすめです。
その理由は、家庭教師なら“必要な科目”だけを受講できるので、独学よりも短期間で合格点に到達できるからです。
高卒認定コースを設けているサービスもあるので、独学で対策しつつ、必要に応じて検討してみてはと思います。
なお、高卒認定コースがある家庭教師センターは、「高卒認定に強い家庭教師おすすめ3選|最短合格を目指す大人向け対策【2026年版】」の記事にまとめています。
高卒認定に強い家庭教師おすすめ3選|最短合格を目指す大人向け対策【2026年版】
高卒認定に強い家庭教師センターを知りたい方向け。この記事では、高卒認定の指導歴20年、現役プロ家庭教師の筆者が、自信を持っておすすめできる家庭教師センターだけを厳選しました。
まとめ

というわけで、今回は以上です。
中学生や高校生が不登校になった場合の、大学進学の方法について解説しました。また、筆者がおすすめする方法についても解説しました。
記事の内容をおさらいです。
高等学校卒業資格を得る2つの方法
- 方法①:通信制高校を卒業する
- 方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)
不登校生におすすめな大学進学の方法
- ステップ①:無理に復学しない
- ステップ②:まずは、通信制高校から検討する
- ステップ③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!
記事内でも書きましたが、個人的には無理に復学せずに、通信制高校への進学(ステップ①→ステップ②)をおすすめします。
その上で、必要に応じて家庭教師を利用しつつ、高卒認定試験の受験(ステップ③)を検討してみてはと思います。
いずれにしても、不登校からの大学進学はそこまでハードルが高いわけではありません。お子さまと相談して、ベストな方法を見つけてください。
この記事が、そのヒントになれば幸いです。



コメント