【中学受験後の不登校】中学生が燃え尽き症候群から回復するには?

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受験生の母親
燃え尽き症候群の中学生の母親

中学受験後、中学校に入学してから「燃え尽き症候群」で勉強しません…。燃え尽き症候群から回復するにはどうすれば良いの?不登校になった時にできることを教えてください。

このような悩み・疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 【中学受験後】燃え尽き症候群になる理由【原因は3つ】
  • 燃え尽き症候群から回復するためには?【ポイントは3つ】
  • 【燃え尽き症候群】不登校になった時にすべきことは?

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での小・中学生の指導歴17年ほど。これまでに、燃え尽き症候群の中学生を10人以上指導してきました。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、燃え尽き症候群から回復するための方法について解説します。また、燃え尽き症候群で不登校になった時にすべきことについても解説します。

※あくまで筆者の経験に基づく個人的な意見です。すべての燃え尽き症候群の中学生に当てはまるとは限りませんが、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

【中学受験後】燃え尽き症候群になる理由【原因は3つ】

中学受験後、中学校に入学してから勉強に対する意欲がなくなる症状を「燃え尽き症候群」と言います。

学校を休みがちになったり、不登校になってしまうことも珍しくありません。

そんな燃え尽き症候群、何が原因で起こるのでしょうか?

燃え尽き症候群から回復するためには、まずはその原因を理解することから始めなければいけません。

燃え尽き症候群の原因【3つある】

  • 原因①:中学受験での勉強のさせ過ぎ
  • 原因②:中学受験によるストレスの蓄積
  • 原因③:学校の授業についていけない

上記の3つの原因が考えられます。それぞれ詳しく解説します。

原因①:中学受験での勉強のさせ過ぎ

まずは、中学受験での勉強のさせ過ぎです。

分かりやすく説明すると、本人の限界を超える勉強時間と勉強量によるスタミナ切れ・ガス欠状態です。

スタミナ切れで中学受験を終えたため、中学校での勉強を意欲的に取り組むスタミナが残っていません。後ほど詳しく解説しますが、まさに充電が必要な状態です。

「進学塾の宿題」に追われていませんでしたか?

あくまで筆者の個人的な経験談ですが、燃え尽き症候群になる中学生の多くが大手進学塾に通っていた受験生です。

そして、「夜中までかかって宿題をこなしていた」という声をよく耳にします。

この限界を超えた勉強時間と勉強量が、その後の燃え尽き症候群の一因になっているような気がします。

特に、真面目な受験生ほど頑張り過ぎるので、燃え尽き症候群になりやすいように感じます。

※ちなみにですが、筆者が中学受験の指導をする際には、受験生本人の限界を超えない程度の宿題を出すように注意しています。それだけ、中学受験での勉強時間と勉強量が、中学入学後の燃え尽き症候群の原因になり得ると考えているからです。

原因②:中学受験によるストレスの蓄積

2つ目の原因は、中学受験によるストレスの蓄積です。

中3の高校受験とは違い、小6という幼い年齢で経験する中学受験は、ストレスなしでは乗り切れません。むしろ、受験生本人にとってはストレス以外の何物でもありません。

ストレス解消はできていましたか?

中学受験を振り返った時、受験生本人のストレス解消はできていましたか?

  • ゲームを取り上げて、親子ゲンカをした
  • 体調を崩すことが多く、学校を休みがちだった
  • かゆみや発疹など、身体に異常が出た
  • 受験勉強を始めてから性格が暗くなった

上記のようなことがあったなら、ストレスを感じていた可能性が高いと考えられます。

「勉強=ストレス」と体が感じていたなら、嫌いな勉強を遠ざけようとすることは自然な反応です。

遊びを我慢した反動も

燃え尽き症候群の中学生、とりわけ男子に多いのが、「とにかくゲームをしたい」です。

受験勉強でゲームを我慢した分、ゲームがしたくてたまらないようです。特に、ゲームを取り上げられていた受験生ほど、ゲームに対する執着心が強い傾向があります。

もちろん、これは一例に過ぎません。遊びを我慢して勉強した反動が受験後にやってきたのです。

原因③:学校の授業についていけない

最後は、難関中学に通う中学生に多い燃え尽き症候群の原因です。

受験生や保護者の中には、「中学受験が終わったら、後は楽できる」なんて思っている人も少なくありません。

しかし、実際はそんなことはありません。難関中学ほど物凄いペースで授業が進んでいきます。宿題や課題の量も多く、あっという間に学校の授業についていけなくなることも珍しくありません。

学校の授業についていけなくなると、学校を休みがちになったり、不登校になることがあります。

精神面のサポートが重要です

難関中学であればあるほど、精神面のサポートが重要です。

中学校の先生は、

  • もっと勉強しなさい!
  • このままではA中学に負けるぞ!
  • 下のクラスに落ちるぞ!

などとプレッシャーをかけてきます。その言葉を鵜呑みにして頑張り過ぎると、壊れてしまうほどです。

「難関中学なんだから、平均点を取れたら十分だよ。」←この一言で、中学生本人は救われます。

家庭教師をつけるなど、こうした精神面のサポートも難関中学では重要です。

燃え尽き症候群から回復するためには?【ポイントは3つ】

では、実際に燃え尽き症候群になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

ここでは、筆者の経験を踏まえて、燃え尽き症候群から「なるべく早く」回復するためのポイントを紹介します。

回復するための3つのポイント

  • ポイント①:本人を責めない
  • ポイント②:心身ともに休ませる
  • ポイント③:無理に勉強させない

上記の3つがポイントです。それぞれ詳しく解説します。

ポイント①:本人を責めない

まずは、燃え尽き症候群になったお子さま本人を責めないことです。

燃え尽き症候群の原因は、そのほとんどが中学受験による勉強のさせ過ぎやストレスです。本人には何の責任もありません。

しかし、燃え尽き症候群の初期症状の頃は、お子さまが怠けているように感じ、厳しく叱ってしまう親も少なくありません。

燃え尽き症候群だと分かった時点からでも遅くはありません。まずは、お子さまの状況を理解し、受け入れることから始めましょう。

ポイント②:心身ともに休ませる

先ほども触れたように、燃え尽き症候群の中学生は心身ともにスタミナ切れです。まずは、心身ともに休ませる必要があります。

焦らずゆっくり休ませてください。時間はかかりますが、時間が経てば回復します。

無理に勉強させたり、学校へ行かせようとするとかえって回復が遅れます。

実際、回復までに数年かかることがほとんどです。3年待つくらいの気持ちが必要です。

※もちろん、ただ待つだけではいけません。燃え尽き症候群の間にすべきことは後ほど詳しく解説します。

ポイント③:無理に勉強させない

燃え尽き症候群になると、どうしても成績が低迷します。

そのため、保護者にとっては将来の進学が心配になり、ついつい不安をあおってしまいます。

  • 勉強はどうするの?
  • このままで良いの?
  • 大学受験はどうするの?
  • ずっと引きこもってるつもり?

このような言葉を投げかけても、本人はそれどころではありません。

将来への不安をあおってしまうと、かえって精神的に不安定になり、現実から目を背けてしまう恐れさえあります。

まずは、燃え尽き症候群から回復することが先です。勉強や進路はそれからです。

【燃え尽き症候群】不登校になった時にすべきことは?

燃え尽き症候群になったら、まずは心身ともに休ませてあげてください。学校を休みがちになっても、無理に通う必要はありません。

中学受験で疲れた体を休ませ、溜まったストレスを解消し、再び勉強できる状態まで回復を待ちましょう。

要注意:焦りは禁物です

先ほども触れましたが、燃え尽き症候群の回復には時間がかかります。

個人差はありますが、中学の3年間で回復しないことも珍しくありません。

実際、燃え尽き症候群が原因で親子で揉めれば揉めるほど、回復までに時間がかかる傾向にあります。

焦ってプレッシャーをかけたり、無理に勉強させることは禁物です。

  • まったく勉強しない
  • 学校へ行かない
  • ゲームしかしない

このような状況でもグッと我慢して、回復を待ちましょう。

復学に向けた準備をしよう!

燃え尽き症候群からの回復の兆しがあれば、少しずつでも構わないので復学に向けた準備を始めましょう。
※不登校から学校へ復帰することを「復学」と言います。

できれば、学校を休んでいた期間の学習内容を自分で勉強しておくことをおすすめします。

と言いますのも、復学しても学校の授業についていけず、再び不登校に逆戻りする中学生が少なくないからです。

不登校生専門の家庭教師がおすすめ

復学に向けた準備には、不登校生を専門に指導する家庭教師の利用がおすすめです。

その理由は、お子さまの状況に合わせて、無理なくサポートしてもらえるからです。

また、復学に向けた準備だけでなく、高校進学など、状況に応じた指導をしてもらえることも大きなポイントです。

不登校生の指導経験が多いので、勉強や進路だけでなく、生活面に関する相談もできるので、保護者にとっても心強いかと思います。

なお、不登校生コースがある家庭教師派遣会社は、「【不登校生向け】プロがおすすめする家庭教師5社【オンラインも】」の記事にまとめています。

まとめ:燃え尽き症候群に「焦りは禁物」です

というわけで、今回は以上です。

中学受験後に燃え尽き症候群になってしまう中学生は、決して珍しくないというのが筆者の印象です。

だからこそ、中学受験では勉強時間や勉強量、ストレスといった点には注意が必要です。しかし、ほとんどの受験生が限界を超えて頑張ってしまうので、燃え尽き症候群になってしまうのです。

ただし、その後の回復までに要する時間は、燃え尽き症候群との向き合い方でずいぶんと変わります。

すべての中学生に当てはまるかは分かりませんが、筆者がこの記事でポイントに挙げた、

  • ポイント①:本人を責めない
  • ポイント②:心身ともに休ませる
  • ポイント③:無理に勉強させない

を参考に、気長に回復を待つことが重要です。焦りは禁物です。

また、燃え尽き症候群が原因で不登校になってしまった場合には、回復を待って少しずつ復学に向けた準備を始めましょう。

その際、必要に応じて不登校生コースの家庭教師の利用も検討してみてください。

この記事が、その参考になれば幸いです。

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