
中学受験後、中学校に入学してから「燃え尽き症候群」で勉強しません…。燃え尽き症候群から回復するにはどうすればいいの?不登校になった時にできることを教えてください。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での小・中学生の指導歴19年ほど。これまでに、燃え尽き症候群の中学生を数十人指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、燃え尽き症候群から回復するための方法について解説します。また、燃え尽き症候群で不登校になった時にすべきことについても解説します。
※あくまでも筆者の経験に基づく個人的な意見です。すべての燃え尽き症候群の中学生に当てはまるとは限りませんが、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
【中学受験後】燃え尽き症候群になる理由【原因は3つ】
中学受験後、中学校に入学してから勉強に対する意欲がなくなる症状を「燃え尽き症候群」といいます。
学校を休みがちになったり、不登校になってしまうことも珍しくありません。
燃え尽き症候群から回復するためには、まずはその原因を理解することから始めなければいけません。
燃え尽き症候群の原因【3つある】
- 原因①:中学受験での勉強のさせ過ぎ
- 原因②:中学受験によるストレスの蓄積
- 原因③:中学校の授業についていけない
上記の3つの原因が考えられます。それぞれ詳しく解説していきます。
原因①:中学受験での勉強のさせ過ぎ
まずは、中学受験での勉強のさせ過ぎです。
スタミナ切れで中学受験を終えたため、中学校での勉強を意欲的に取り組むスタミナが残っていません。後ほど詳しく解説しますが、まさに充電が必要な状態です。
宿題に追われていませんでしたか?
あくまでも筆者の個人的な経験談ですが、燃え尽き症候群になる中学生の多くが大手進学塾に通っていた受験生です。
そして、「夜中までかかって宿題をこなしていた」という声をよく耳にします。
この限界を超えた勉強時間と勉強量が、その後の燃え尽き症候群の一因になっているような気がします。
※ちなみにですが、筆者が中学受験の指導をする際には、受験生本人の限界を超えない程度の宿題を出すように注意しています。それだけ、中学受験での勉強時間と勉強量が、中学入学後の燃え尽き症候群の原因になり得ると考えているからです。
原因②:中学受験によるストレスの蓄積
続いて、中学受験によるストレスの蓄積です。
中3の高校受験とは違い、小6という幼い年齢で経験する中学受験は、ストレスなしでは乗り切れません。むしろ、受験生本人にとってはストレス以外の何物でもありません。
ストレス解消はできていましたか?
中学受験を振り返った時、受験生本人のストレス解消はできていましたか?
- ゲームを取り上げて、親子ゲンカをした
- 体調を崩すことが多く、学校を休みがちだった
- かゆみや発疹など、身体に異常が出た
- 受験勉強を始めてから性格が暗くなった
上記のようなことがあったなら、ストレスを感じていた可能性が高いと考えられます。
「勉強=ストレス」と体が感じていたなら、嫌いな勉強を遠ざけようとすることは自然な反応です。
遊びを我慢した反動かもしれません
燃え尽き症候群の中学生、とりわけ男子に多いのが、「とにかくゲームをしたい」です。
もちろん、これは一例に過ぎません。遊びを我慢した反動が受験後にやってきたのです。
原因③:中学校の授業についていけない
最後は、難関中学に通う中学生に多い燃え尽き症候群の原因です。
受験生や保護者の中には、「中学受験が終わったら、後は楽できる」なんて思っている人も少なくありません。
しかし、実際はそんなことはありません。
授業についていけなくなると、学校を休みがちになったり、不登校になることがよくあります。
精神面のサポートが重要です
難関中学であればあるほど、精神面のサポートが重要です。
中学校の先生は、
- もっと勉強しなさい!
- このままではA中学に負けるぞ!
- 下のクラスに落ちるぞ!
などとプレッシャーをかけてきます。その言葉を鵜呑みにして頑張り過ぎると、壊れてしまうほどです。
勉強面だけでなく、こうしたプレッシャーから解放してあげるような精神面のサポートも重要です。
燃え尽き症候群から回復するためには?【ポイントは3つ】
では、実際に燃え尽き症候群になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは、筆者の経験を踏まえて、燃え尽き症候群から「なるべく早く」回復するためのポイントを紹介します。
回復するための3つのポイント
- ポイント①:本人を責めない
- ポイント②:心身ともに休ませる
- ポイント③:無理に勉強させない
上記の3つがポイントです。それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①:本人を責めない
まずは、燃え尽き症候群になったお子さま本人を責めないことです。
燃え尽き症候群の原因は、そのほとんどが中学受験による勉強のさせ過ぎやストレスです。本人には何の責任もありません。
燃え尽き症候群だと分かった時点からでも遅くはありません。まずは、お子さまの状況を理解し、受け入れることから始めましょう。
ポイント②:心身ともに休ませる
先ほども触れたように、燃え尽き症候群の中学生は心身ともにスタミナ切れです。まずは、心身ともに休ませる必要があります。
焦らずゆっくり休ませてください。時間はかかりますが、時間が経てば回復します。
無理に勉強させたり、学校へ行かせようとするとかえって回復が遅れます。
ポイント③:無理に勉強させない
燃え尽き症候群になると、どうしても成績が低迷します。
なので、保護者にとっては将来の進学が心配になり、ついつい不安をあおってしまいます。
- 勉強はどうするの?
- このままでいいの?
- 大学受験はどうするの?
- ずっと引きこもっているつもり?
このような言葉を投げかけても、本人はそれどころではありません。
将来への不安をあおってしまうと、かえって精神的に不安定になり、現実から目を背けてしまう恐れさえあります。
まずは、燃え尽き症候群から回復することが先です。勉強や進路はそれからです。
勉強や成績は回復後に考えよう!
燃え尽き症候群の状態で勉強や成績の話をしすぎると、逆効果なことがほとんどです。
燃え尽き症候群になったら、「勉強や成績の話はなし!」これが鉄則です。
回復の兆しが見えてきてから、少しずつ今後のことを考えれば良いのです。勉強の遅れは後からでも取り返せます。
【燃え尽き症候群】不登校になった時にすべきことは?
燃え尽き症候群になったら、まずは心身ともに休ませてあげてください。学校を休みがちになっても、無理に通う必要はありません。
中学受験で疲れた体を休ませ、溜まったストレスを解消し、再び勉強できる状態まで回復を待ちましょう。
要注意:焦りは禁物です
先ほども触れましたが、燃え尽き症候群の回復には時間がかかります。
個人差はありますが、中学の3年間で回復しないことも珍しくありません。
焦ってプレッシャーをかけたり、無理に勉強させることは禁物です。
- まったく勉強しない
- 学校へ行かない
- ゲームしかしない
このような状況でもグッと我慢して、回復を待ちましょう。
ちなみにですが、義務教育である中学校は、出席日数に関係なく卒業できます。
なので、将来の高校進学や大学進学を心配して、無理に学校に戻る(※「復学する」といいます)必要はありません。
不登校からの進学の方法を知っておこう!
燃え尽き症候群が原因で不登校になった場合、復学することは簡単ではありません。
なぜなら、難関校ほど授業の進度が早く、復学しても授業についていけないからです。
そこで、不登校が長引くようなら復学にこだわらず、不登校から大学に進学する方法を検討することをおすすめします。
復学することにこだわって数年間を棒に振るくらいなら、通信制高校へ入学・転入学する方が、結果的には大学進学への近道だったりします。
※ちなみに、不登校生の数も通信制高校の生徒数も、2024年に過去最多を更新しています。
今すぐでなくても、今後のためにも不登校からの大学進学の方法を知っておくことは、親として大切なことだと思います。
なお、不登校からの大学進学の方法については「【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法【おすすめの方法も解説】」の記事で解説しています。
【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法【おすすめの方法も解説】
「中学や高校で不登校になったら、大学進学はどうなるのかしら…。通っていた学校に戻るしか方法はないの?不登校から大学に進学する方法を教えてください。」←このような悩み・疑問にお答えします。この記事では、不登校生の指導経験18年の筆者が、不登校からの大学進学の方法について解説しています。
まとめ:燃え尽き症候群に「焦りは禁物」です
というわけで、今回は以上です。
中学受験後に燃え尽き症候群になってしまう中学生は、決して珍しくないというのが筆者の印象です。
だからこそ、中学受験では勉強時間や勉強量、ストレスといった点には注意が必要です。しかし、ほとんどの受験生が限界を超えて頑張ってしまうので、燃え尽き症候群になってしまうのです。
ただし、その後の回復までに要する時間は、燃え尽き症候群との向き合い方でずいぶんと変わります。
すべての中学生に当てはまるかは分かりませんが、筆者がこの記事でポイントに挙げた、
- ポイント①:本人を責めない
- ポイント②:心身ともに休ませる
- ポイント③:無理に勉強させない
を参考に、気長に回復を待つことが重要です。焦りは禁物です。
また、燃え尽き症候群が原因で不登校になってしまった場合には、復学にこだわりすぎず、不登校からの大学進学も検討すると良いでしょう。
この記事が、多少なりとも参考になれば幸いです。
最後に、関連記事をまとめつつ、記事を終えたいと思います。
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