国立中学受験の出願時に必要な調査書って何?調査書の内容や合否への影響が気になります。担任の先生への依頼の仕方も教えてください。
このような疑問にお答えします。
この記事の内容
記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での国立中学受験の指導歴18年ほど。これまでに、100人以上の受験生に国立中学の受験指導を行ってきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、調査書の内容と合否への影響について解説します。また、調査書の作成を担任の先生へ依頼する方法についても解説します。
※これから国立中学を受験される方や、調査書の準備が必要な方に参考になる記事です。
【国立中学受験】出願時に必要な調査書とは?
調査書とは、国立中学を受験する際、出願時に提出する「成績に関する書類」のことです。
※大阪教育大学附属池田中学校のホームページでは、下記のように記されています。
在学する小学校の校長先生と担任の先生に作成を依頼し、本校校長あてに親展(厳封)で提出してください。
引用:令和2年度・生徒募集要項
つまり、お子さまが通っている小学校に調査書を作成してもらい、出願時に願書と共に提出する必要があるということです。
調査書の内容と合否への影響は?
気になる調査書の内容と合否への影響について見ていきましょう。
調査書の内容
- 学校での成績
- 出欠日数
- 活動記録
主な内容は上記の3点です。
ただし、調査書は厳封されているので、正確な内容はわかりません。とはいえ、通知表を参考に作成するので、通知表の内容とそこまで変わりはないと思います。
合否への影響
入学試験における調査書の正確な配点は一切公表されていません。
なので、調査書の成績が合否にどれくらい影響するのか、正確なことは誰にもわかりません。
ただし、あくまで個人的な印象ですが、調査書の成績が合否に大きく影響しているように感じています。
合否に大きく影響する印象があります
もちろん、学校によって多少の差はあるかもしれませんが、むしろ調査書の成績が重視されている気さえします。
その理由は、これまで指導してきた受験生のうち、通知表の成績が良い受験生ほど合格しているからです。
このような経験から、どうも当日の筆記試験とは別に、調査書の成績が合否に大きく影響しているように感じています。(※あくまで、個人的な印象です)
【調査書作成】担任の先生へ依頼する方法
ここからは、調査書を準備する手順について解説していきます。
調査書を準備する手順
- 手順①:調査書の用紙を入手する
- 手順②:調査書の作成を依頼する
- 手順③:完成した調査書を受け取る
手順①:調査書の用紙を入手する
受験する中学校のホームページで募集要項を確認します。その中に、「出願書類を配布している期間」が載っています。その期間に、所定の場所で出願書類を入手します。
※ちなみに、「所定の場所」とは、ほとんどがその中学校です。インターネット上では入手できないのでご注意ください。
手順②:調査書の作成を依頼する
調査書は小学校の先生に作成してもらわなければいけません。そこで、小学校の担任の先生に調査書の作成を依頼します。
予め受験することが分かっているなら、それまでの面談の際に伝えておいても構いません。出願時になって調査書が必要だと分かった場合は、それからでも遅くありません。
「電話で依頼」でOKです
担任の先生への「調査書の作成依頼」は、電話で構いません。
こんな感じで十分です。担任の先生も、これまでに何度か調査書を作成した経験があるはずです。状況はすぐに理解できるはずです。
手紙を添えても構いませんが、そこまでする必要はないと思います。
調査書作成の所要時間
調査書の作成には、数日かかります。
と言いますのも、担任の先生は小6の1学期と2学期の成績をもとに調査書を作成します。成績だけでなく、出欠日数や学校での様子なども記入しなくてはいけません。さらに、校長先生が確認する時間も必要です。
なので、調査書の作成は時間に余裕を持って依頼するようにしましょう。できれば、出願書類を入手したらすぐに依頼することをおすすめします。
※ちなみに、筆者が指導していた生徒の保護者が、小学校の担任の先生に依頼したところ、2日後には調査書を受け取ることができました。この時は、入学試験の直前だったこともあり、担任の先生に急ぎでお願いしたのですが、やはり時間に余裕を持って依頼するのが礼儀かと思います。
手順③:完成した調査書を受け取る
保護者に直接学校まで取りに来るように指示される場合もあれば、担任の先生がお子さまに手渡す場合もあります。
なお、調査書は封をされているので、中身を見ることはできません。
※ちなみに、担任の先生へのお礼は特に必要ありません。どうしても…という方は、お礼の電話でいいかと思います。
よくある質問:高評価な調査書を作成してもらう方法は?
結論として、学校の通知表の成績を上げる他ありません。
先ほども触れたように、調査書は学校の通知表を参考に担任の先生が作成するからです。
そこで、小6の1学期と2学期は学校の成績や出席日数を特に意識することをおすすめします。
なお、調査書でライバルに差をつける方法は「【国立中学受験】調査書・作文・面接でライバルに差をつける方法」の記事で解説しています。気になる方は、そちらもご参照ください。
【国立中学受験】調査書・作文・面接でライバルに差をつける方法
「国立中学受験の調査書や面接、作文で少しでもライバルに差をつけたい。どんなことをすればいいんだろう?自宅で自分でできる、具体的な方法を教えてください。」←このような疑問にお答えします。この記事では、調査書や面接、作文でライバルに差をつける方法について解説しています。
というわけで、今回は以上です。
国立中学受験の調査書の内容と合否への影響について解説しました。また、調査書の作成を担任の先生へ依頼する方法についても解説しました。
調査書の提出だけでなく、面接や作文などの実技試験があるなど、国立中学の入試制度は私立中学とは大きく異なります。
ご存知でない方は、国立中学の「入学試験の特徴」と「受験対策の方法」についてまとめた、下記の記事をご参照ください。
【国立中学受験】入学試験の特徴と受験対策の方法は?【私立との違いも解説】
「国立中学受験に興味があります。入学試験の特徴や受験対策の方法を詳しく知りたいなぁ…。私立中学との違いも教えてください。」←このような疑問にお答えします。この記事では、国立中学の入学試験の特徴と受験対策の方法について解説しています。私立中学との違いを知りたい方に参考になる記事です。
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