【国立中学受験】調査書・作文・面接でライバルに差をつける方法

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受験生の母親
国立中学受験に興味がある受験生の母親

国立中学受験の調査書や面接、作文で少しでもライバルに差をつけたい。どんなことをすればいいんだろう?自宅で自分でできる、具体的な方法を教えてください。

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 【国立中学受験】調査書や面接、作文でライバルに差をつける方法
  • 【塾なし受験OK!】基礎学力を定着させる方法【3ステップで解説】

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での国立中学受験の指導歴18年ほど。これまでに、100人以上の受験生に国立中学の受験指導を行ってきました。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、調査書や面接、作文でライバルに差をつける方法について解説します。

※この記事で紹介する方法は、すべて自分でできる内容です。国立中学受験をお考えの受験生と、その保護者に参考になる記事です。

【国立中学受験】調査書や面接、作文でライバルに差をつける方法


国立中学受験は私立中学受験とは違い、

  • 出願時に調査書を提出しなければいけない
  • 面接や作文、ディベートなどの実技試験がある

といった特徴があります。

そして、こうした調査書や面接、作文は中学受験の進学塾では対策できません。

もちろん、学習塾によっては面接の練習をしますが、良い評価をもらうための具体的な対策は自分でする他ありません。

なので、「どうやって対策すればいいのかわからない」という受験生がほとんどです。

でも安心してください。調査書や面接、作文の対策はそんなに難しいことではありません。

結論:基礎学力を定着させればいい

先に結論からお話しすると、調査書や面接、作文でライバルと差をつけたいなら、基礎学力を定着させてください。

わかりやすく言うと、「教科書レベルに強い子になれ!」と言うことです。

その理由は、国立中学の入試制度を見れば一目瞭然です。

教科書の内容に関する知識を「広く・深く」知っているか?

国立中学の募集要項を見てみると、算数や国語といった科目の他に、検査表現などの試験が記載されています。

出典:大阪教育大学附属天王寺中学校・令和5年度募集要項

こうした試験では、算数や国語、理科、社会の4科に加えて、音楽や美術、図画工作など副教科の学力が必要です。

つまり、国立中学は教科書の内容に関する知識を広く、そして深く知っている生徒を求めているのです。

だから、私立中学受験のような教科書を逸脱する学力は不要です。むしろ、教科書レベルで構わないので、その内容に関する知識を広げること、深掘りすることが重要です。

それを測るために、調査書を提出させたり、面接や作文、ディベートといった実技試験を行なっていると思います。

国立中学の入試制度にこそ、チャンスがある!

ここで、調査書や面接、作文と聞くと、「国立中学の入学試験って、なんだか難しそう…」と思うかもしれません。

しかし、この国立中学の入試制度のお陰で、「塾なし受験」で合格できるチャンスがあります。

と言いますのも、私立中学受験のような猛烈な受験勉強が不要な分、その時間を教科書レベルの「基礎学力の定着」に充てられるのです。

一方、私立と国立をダブル受験する受験生は、私立中学の受験勉強に相当な時間を割かなければいけません。

国立中学の「塾なし受験」では、その隙を狙います!

【塾なし受験OK!】基礎学力を定着させる方法【3ステップで解説】

ここからは、教科書の内容に関する知識をより広く、そしてより深く定着させる方法について解説していきます。

大切なことなので繰り返しますが、国立中学受験では教科書を逸脱するような知識や学力は不要です。教科書レベルの基礎学力を広げられるか、深掘りできるかが重要です。

それでは、見ていきましょう!

基礎学力を定着させる方法

  • ステップ①:「教科書+α」の知識を深める
  • ステップ②:小学生新聞で知識を増やす
  • ステップ③:読書で表現力を増やす

上記の3ステップです。
ステップごとに詳しく解説していきます。

ステップ①:「教科書+α」の知識を深める

まずは、「教科書+α」の知識を深めることから始めます。

と言っても難しいことをする必要はなく、教科書の復習ができる問題集を解けばOKです。

個人的には、「【国立中学受験】プロがおすすめする参考書と問題集【厳選6冊】」の記事でも紹介している、文理の「小学教科書ワーク」がおすすめです。

教科書の内容が、問題ではどのように出題されるかがわかります。また、教科書の内容の重要ポイントにも気づけます。

「教科書+α」の知識に役立つ教材

「教科書+α」の知識に役立つ教材をまとめておきます。

教科書の内容をさらに深掘りできるので、ライバルとの差に繋がります。必要に応じて活用してみてください。

おすすめ①:地球儀

世界の国や地域の位置関係が分かれば、国際社会に関する問題に強くなります。

おすすめ②:日本地図・世界地図

こちらは壁に貼ると効果的です。各都道府県の県旗や特産品、各国の国旗などが載っているものであればなお良し。

おすすめ③:歴史年表

歴史が苦手な受験生におすすめ。トイレで年表を眺めているうちに、歴史の並べ替え問題が得意になった受験生もいました。

おすすめ④:SDGsポスター

ここ近年で一気に出題頻度が増えたSDGs。小学生には難しいので、普段から目にすることがポイントです。

ポイントは、普段の日常生活で目にすること。様々なことに興味・関心を持つことが、作文や面接での高評価に繋がります。

ステップ②:小学生新聞で知識を増やす

続いて、小学生新聞で知識を増やします。

小学生新聞を読むメリットは、教科書よりもさらに旬なニュースや話題を知識として得られる点です。

面接や作文、ディベートでの質問やテーマは、

  • 世界情勢
  • 環境問題
  • 移民問題
  • パンデミック
  • オリンピック

など、旬なものも想定しておかなければいけません。

こうした知識は教科書だけではカバーしきれません。小学生新聞を読んで、知識に幅を持たしておく必要があります。

なお、小学生新聞は近所の図書館へ行けば、無料で読めるはずです。ぜひ、チェックしてみてください。

ちなみに、筆者おすすめの小学生新聞をまとめておきます。

筆者おすすめの小学生新聞

個人的には、週刊タイプの「読売KODOMO新聞」で十分です。1週間分のニュースや話題をチェックできます。

一方、毎日届く日刊タイプの「朝日小学生新聞」は、中学受験に役立つ記事が多いのが特徴です。受験生に人気なのはこちらですが、毎日読むのは大変なので、まずは「読売KODOMO新聞」からがおすすめです。

ステップ③:読書で表現力を増やす

最後は、作文に役立つ読書です。と言いますのも、「作文の表現力」は読書でしか定着しないからです。

その証拠に、読書を通じて様々な文章を読んできた子ほど、「作文の表現力」が豊かです。

言葉では少し説明しにくいので、例文を紹介します。

  • 私たちのクラスは団結し、運動会で優勝しました。
  • 運動会の当日、私たち6年1組は一つになり、夢にまで見た優勝を果たしたのです。

上が一般的な小学生の文で、下が読書をする小学生の文です。

書き手の興奮が伝わってきませんか?これが筆者が言う、「作文の表現力」です。

そして、こうした表現力はお子さま本人が時間をかけて文章を読む以外に、習得する方法はありません。

本のジャンルは問いません。活字であれば、どんな本でも構いません。文章をたくさん読んで、表現を盗んでほしいと思います。

調査書・面接・作文はすべて関連しています

個人的には、ステップ①〜ステップ③はすべて関連していると思っています。

例えば、小学生新聞で知識が増えれば調査書の高評価に繋がります。同時に、面接官の質問にも的確に答えられるようになります。読書も同様に、作文の評価が上がるだけでなく、調査書の評価にも影響するはずです。

調査書や面接、作文はすべて関連しているのです。そして、そのすべてが上記の3ステップで対策できてしまうのです。

もちろん、アレンジはOKなので、上記の3ステップを参考に、お子さまに合わせて対策してみてください。

よくある質問:調査書って合否に影響するの?

はっきりとした採点基準は公表されていませんが、個人的な感覚としては「調査書は合否に大いに影響する」というのが、筆者の意見です。

なお、調査書の合否への影響については、「【国立中学受験】調査書の中身と合否への影響【依頼の方法も解説】」の記事で解説しています。

というわけで、今回は以上です。

調査書や面接、作文でライバルに差をつける方法について解説しました。

今回紹介した方法は、すべて自分でできる内容です。だからこそ、国立中学は「塾なし受験」で合格できるわけです。

記事の内容が多少なりとも参考になれば幸いです。

最後に、「塾なし受験」で合格するための勉強法は、下記の記事にまとめています。そちらもぜひご参照ください。

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