【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法【おすすめの方法も解説】

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中学生の母親
不登校生の母親

中学や高校で不登校になったら、大学進学はどうなるのかしら…。通っていた学校に戻るしか方法はないの?不登校から大学に進学する方法を教えてください。

このような悩み・疑問にお答えします。

この記事の内容

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、家庭教師での不登校生の指導歴18年ほど。これまでに、数十名の不登校生を指導してきました。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、中学生や高校生が不登校になった場合の大学進学の方法について解説します。また、筆者がおすすめする大学進学の方法についても解説します。

※現在、不登校の中学生や高校生、またはその保護者の方で、大学進学についてお悩みの方に参考になる記事です。

【中学・高校】不登校から大学に進学する2つの方法

大前提として、大学や専門学校を受験するためには、「高等学校卒業資格」が必要です。(わかりやすく言うと、高校を卒業するということですね)

なので、不登校から大学に進学するためには、この「高等学校卒業資格」を取得することから始まります。

ちなみに、義務教育である中学校は出席日数に関係なく卒業できるので、無理に通う必要はありません。

そして、「高等学校卒業資格」を取得する方法は2つあります。

高等学校卒業資格を取得する方法

  • 方法①:通信制高校を卒業する
  • 方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)

どちらかの方法で「高等学校卒業資格」を取得できれば、晴れて大学や専門学校を受験できます。

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

方法①:通信制高校を卒業する

全日制のように学校に登校するのではなく、レポートやテストを自宅で取り組み、郵送やパソコン通信で提出することで単位を取得し、高等学校卒業資格を取得する方法です。

通信制高校の特徴は、

  • 全日制に比べて入学試験が易しい(※面接のみの学校がほとんど)
  • 高校在学中でも転入学できる
  • 毎日登校する必要がない

など、全日制に比べて、不登校生にとって通いやすいという点です。

その一方で、

  • 自分で勉強を進めなければいけない
  • 月または年に数回は登校する必要がある(※スクーリングといいます)

といった点には注意が必要です。

※学校に登校して対面授業を受講する「スクーリング」の回数は、学校によって異なります。

方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)

もう1つの方法は、高校卒業認定試験(以下、高卒認定試験)を受験し合格することで、高等学校卒業資格を取得する方法です。

高卒認定試験に合格さえすればいいので、全日制はもちろん、通信制高校にさえ通う必要がありません。

まったく学校に通う必要がないので、通学が苦手な不登校生におすすめです。

その一方で、

  • 毎年8月と11月の2回しか受験のチャンスがない
  • 8科目、または9科目の試験に合格しなければいけない
  • 合格しない限り、高等学校卒業資格を取得できない

といった点からもわかるように、ある程度ハードな受験勉強を覚悟しなければいけません。

それでも、文部科学省の公式サイトに「過去6年分の過去問」が公開されているので、対策しやすい試験であることも事実です。

なお、試験科目や出題範囲など、高卒認定試験について詳しく知りたい方は、文部科学省の公式サイト「高等学校卒業程度認定試験」をご参照ください。

【不登校生向け】筆者がおすすめする大学進学の方法【ポイントは3つ】

ここからは、実際に不登校生を指導した経験がある筆者が、大学進学におすすめな方法をご紹介します。

現在、不登校だという中学生や高校生、またはその保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

わかりやすく3つのポイントにまとめました。

不登校生におすすめの大学進学の方法

  • ポイント①:無理に復学しない
  • ポイント②:まずは、通信制高校から検討するのがおすすめ
  • ポイント③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!

ポイント①から順に解説してくので、ご自身にピッタリな方法を見つけてくださいね。

ポイント①:無理に復学しない

まずは、これまで通っていた学校に戻る(※「復学する」といいます)必要はありません。

その理由は、不登校生にとって復学は難易度が高く、復学にこだわり過ぎると数年間を無駄にすることがあり得るからです。

しかも、わざわざ復学しなくても、先ほどご紹介した(通信制高校、または高卒認定試験のいずれかの)方法で大学へ進学できます。

  • 中学生なら→復学しなくても卒業できる
  • 高校生なら→通信制高校に転入学すれば良い

上記の理由から、無理に復学する意味はありません。

要注意!無理な復学はリスクを伴う

集団生活への順応を気にしてか、復学にこだわる保護者がいますが、個人的には賛成しません。

もちろん、集団生活への順応は子どもの成長において重要であることは認めます。

しかし、お子さまが不快に感じる環境に無理やり戻すことは、精神的な苦痛が伴い、かえって学業から遠のく恐れがあります。

それぞれに複雑な状況を抱えているはずなので一概には言えませんが、難易度が高い復学に時間や労力を使うのではなく、将来に向けて動くべきだと思います。

なお、筆者が不登校生の保護者の方にお伝えしたいことをまとめた、「【心配しないで!】お子さまが不登校になったら「親が知るべき5つのこと」」の記事もご参照ください。実際に、不登校生の親子と向き合った筆者の経験をまとめています。

ポイント②:まずは、通信制高校から検討するのがおすすめ

不登校からの大学進学に向けたスタートは、通信制高校から検討することをおすすめします。

その理由は、不登校生にとって最もハードルが低い方法だからです。

具体的には、

  • 入学試験は面接や作文、書類審査のみ(※学校によって例外あり)
  • 高校在学中からの転入学試験は面接のみ(※学校によって例外あり)
  • 学校に登校するスクーリングは月に数回だけ
  • 自宅でレポートやテストに取り組み、提出すれば良い

など、全日制に比べると入学・転入学がしやすく、ほとんど学校に登校せずに卒業できます。

特に、入学試験や転入学試験では筆記試験がないので、勉強から遠ざかっている不登校生でも心配ありません。

ちなみに、不登校生の数は年々増加しており、通信制高校の生徒数も2024年に約29万人と過去最高を更新しました。(※2024年度通信制高校指標)

なので、「これから大学進学を目指そう!」という不登校生は、まずは通信制高校から調べてみることをおすすめします。

【簡単30秒!】ピッタリな通信制高校を調べる方法

通信制高校といっても、

  • 入学試験の内容
  • スクーリングの回数
  • 授業のカリキュラム
  • 大学進学のサポート
  • 学費

など、学校によって大きく異なります。

そこで、「ズバット通信制高校比較」という比較サイトで、条件に合う通信制高校を検索してみましょう。

学年やお住いの都道府県、希望する通学の頻度など、簡単な質問に答えるだけで、条件に合ったピッタリな通信制高校が30秒でわかります。

気になる通信制高校にまとめて資料請求もできるので、複数の学校を比較する際の手間が省けます。

無料で利用できるサービスなので、この機会にぜひお試しください。

よくある質問:通信制高校のデメリットは?

先ほども触れましたが、「自分で勉強を進めなければいけない」というのが、最もよく耳にする通信制高校のデメリットです。

自分で計画的に勉強できない人にとっては、通信制高校を卒業するのは大変かもしれません。

ただし、最近は通信制サポート校付きの家庭教師派遣会社があり、自宅で受講した家庭教師の授業時間が単位認定されるようになりました。

なので、自分で勉強を進めていく自信がない人は、通信制サポート校付きの家庭教師派遣会社を利用するのも一つの方法かと思います。

なお、不登校生におすすめな家庭教師派遣会社は「【不登校生向け】プロがおすすめする家庭教師5社【オンラインも】」の記事にまとめています。

ポイント③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!

個人的には、何らかの理由で通信制高校に通えない人にのみ、高卒認定試験の受験をおすすめします。

と言いますのも、高卒認定試験は合格しなければ高等学校卒業資格を取得できないからです。

しかも、先ほども触れた通り、

  • 毎年8月と11月の2回しか受験のチャンスがない
  • 8科目、または9科目の試験に合格しなければいけない
  • 合格しない限り、高等学校卒業資格を取得できない

など、通信制高校に比べるとハードルは高めです。

なので、何らかの理由で通信制高校に通えない場合を除いては、高卒認定試験の受験はおすすめしません。

現在、中学生や高校生の不登校生は、卒業しやすい通信制高校に通う方が結果的には近道なような気がします。

おすすめ:必要に応じて家庭教師を利用しよう!

高卒認定試験の最大のデメリットは、合格するまでに数年かかってしまう恐れがあることです。

なぜなら、不登校生の中には勉強から遠ざかってしまっていたり、未学習の科目・単元があることが多いからです。しかも、8科目、または9科目と科目数も多めです。

もちろん、独学でも合格は目指せますが、場合によっては数年かかってしまうことも覚悟しておく必要があります。

そこで、未学習の科目や苦手科目など、必要に応じて家庭教師を利用することをおすすめします。

実際、高卒認定試験の対策に家庭教師を利用する受験生も多く、「高卒認定試験コース」を設けている家庭教師派遣会社も珍しくありません。

個人的にも、その後の大学受験を考えれば、高卒認定試験の勉強が長期化するのはなるべく避けるべきだと思います。家庭教師を上手に利用し、なるべく短期間での合格を目指しましょう!

なお、高卒認定試験コースがある家庭教師派遣会社は「【大人もOK!】高卒認定試験の対策におすすめな家庭教師5社」にまとめています。

まとめ

というわけで、今回は以上です。

中学生や高校生が不登校になった場合の、大学進学の方法について解説しました。また、筆者がおすすめする大学進学の方法についても解説しました。

記事の内容をおさらいです。

不登校生が大学に進学するためには、まずは「高等学校卒業資格」を得なければいけません。

高等学校卒業資格を得る2つの方法

  • 方法①:通信制高校を卒業する
  • 方法②:高校卒業認定試験を受験する(合格する)

個人的には、方法①の「通信制高校を卒業する」がハードルが低めでおすすめです。

そして、筆者がおすすめする大学進学の方法を3つのポイントにまとめました。

不登校生におすすめの大学進学の方法

  • ポイント①:無理に復学しない
  • ポイント②:まずは、通信制高校から検討するのがおすすめ
  • ポイント③:通信制高校に通えない場合は高卒認定試験を!

これまで通っていた学校に無理に戻る(復学する)ことは考えず、通信制高校から検討することがポイントです。

そして、何らかの理由で通信制高校に通えない人にのみ、高卒認定試験の受験をおすすめします。

また、実際に不登校生を指導した経験がある筆者としては、必要に応じて家庭教師を利用することが大学進学への近道だと思います。

この記事の内容を参考に、ご自身(またはお子さま)にベストな方法を見つけてほしいと思います。

最後に、不登校からの大学進学に役立つ情報をまとめておきます。

通信制高校を調べる際に役立つサイト

不登校生におすすめな家庭教師会社

高卒認定試験コースがある家庭教師

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