【中学生向け】指導歴18年の現役プロ家庭教師の授業内容を公開します

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中学生の母親
家庭教師に興味がある中学生の母親

家庭教師に興味があるけれど、実際の授業ってどんな感じなんだろう…。学習塾には通わず、家庭教師だけでも大丈夫かしら?実際の授業内容について、現役講師の話を聞いてみたいです。

このような疑問・不安にお答えします。

この記事の内容

  • 【指導歴18年】現役プロ家庭教師の授業内容を公開します

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での中学生の指導歴17年ほど。
現在はプロ家庭教師として、小・中・高校生の受験指導を行っています。

この記事では、そんな筆者の家庭教師での授業内容を公開します。
学習塾には通わず、家庭教師だけで高校受験をお考えの中学生やその保護者に参考になる記事を執筆します。

※なお、学習塾と家庭教師とで迷っている方は、「【中学生】学習塾よりも家庭教師がおすすめな理由【現役講師が解説】」の記事もご参照ください。

【指導歴17年】現役プロ家庭教師の授業内容を公開します

早速ですが、筆者が実際に家庭教師として行っている授業内容を紹介していきます。

※なお、今回ご紹介する授業内容は、「学習塾には通わず、家庭教師のみ」という中学生を対象に行なっているものです。

まずは、授業の流れをまとめてみます。

授業の流れ【4ステップ】

  • ステップ①:前回の宿題の確認
  • ステップ②:暗記テストの実施
  • ステップ③:学校での学習内容の確認
  • ステップ④:次回までの宿題の決定

上記のステップ①〜④を各教科ごとに行います。4ステップ×5教科ですね。

それぞれのステップごとに詳しく見ていきましょう。

ステップ①:前回の宿題の確認

まずは、前回の宿題の確認からスタートします。

  • (1)宿題をしているか?
  • (2)答えを写していないか?
  • (3)誤字・脱字がないか?

上記の3点を筆者が目視で確認していきます。

(1)と(2)は一部の生徒に限ります。最大の目的は(3)の「誤字・脱字のチェック」です。特に、国語や社会の漢字と英語のスペルは誤解して覚えていることが多いので、注意深くチェックしています。

誤字・脱字のチェックをしながら、宿題のページを生徒と一緒に確認していきます。そして、不正解の問題の解説や生徒の質問に答えていきます。

宿題の「取り組む姿勢」に影響します

家庭教師が宿題を目視で確認することは、生徒の宿題への「取り組む姿勢」に影響します。

「先生に宿題を確認される」という意識を常に持たせることで、宿題に対するモチベーションが上がります。また、先生に質問しなければならない内容を意識しながら宿題に取り組めるようになります。

ステップ②:暗記テストの実施

宿題の確認が終わったら、続いて暗記テストを行います。

暗記テストの内容は、前回の授業の際に生徒と予め決めています。その内容を暗記できたかどうか確認します。

筆者が行なっている暗記テストの内容は下記の通り。

  • 英語:単語テスト ※本文テスト
  • 国語:漢字テスト
  • 社会:重要語句テスト

※英語は基本的には単語テストのみですが、生徒によっては教科書の本文を暗記させる場合があります。これは、定期テストの出題傾向によって異なります。

英語の単語テストのみ、筆者が作成した問題用紙を使います。国語の漢字テストと社会の重要語句テストは、筆者が問題を抜粋して口頭で行います。漢字テストはもちろん、漢字での暗記が必要な社会の重要語句は漢字で書けるかどうかをチェックします。

暗記できるまで繰り返す

暗記テストで不正解だった箇所には付箋を貼ります。そして、次回の授業の暗記テストの際に再び出題します。

「暗記する」という作業は、中学生に限らず決して簡単なことではありません。当然、短期間で完璧には暗記できません。だからこそ、定期テストの直前からではなく、日頃から時間をかけて長期的に暗記していきます。

正解できるまで繰り返し出題し、正解できたら付箋を外します。そして、定期テストまでにすべての付箋を外せるように取り組みます。

ステップ③:学校での学習内容の確認

暗記テストが終わったら、学校での学習内容を確認していきます。

確認するのは下記の3点。

  • 学校で何を学習したか?
  • 内容を理解できているか?
  • 疑問・質問はないか?

筆者の場合、ノートと学校のワークを開いて、学校で学習した内容を生徒本人に説明させます。説明を聞けば、理解できているかどうかが大体分かります。また、学校のワークの問題を解かせて理解度をチェックします。

ステップ③は学習塾の講義に当たる内容なのですが、家庭教師の授業では生徒と先生が情報を共有する場となります。そして、学習塾では「先生→生徒」の一方向になりがちなのですが、家庭教師では「先生↔︎生徒」の双方向なのが強みです。
家庭教師
家庭教師

数学の授業はどこまで進んだかな?

中学生
中学生

「連立方程式」が終わって、今週から「連立方程式の利用」が始まりました。

家庭教師
家庭教師

それなら、テスト範囲は「連立方程式の利用」までかな…
分からないことや質問はありますか?

中学生
中学生

連立方程式の加減法は分かったけれど、代入法の解き方が分かりません…

家庭教師
家庭教師

それでは、代入法の解き方を解説しましょう!

上記のようなイメージです。
大切なことなので繰り返しますが、こうした先生と生徒の情報の共有は学習塾には真似できません。家庭教師の強みだと自負しています。

ステップ④:次回までの宿題の決定

学校での学習内容を確認したら、その内容を踏まえて次回までの宿題を決めます。

その内容は下記の通り。

  • 学校のワーク
  • 問題集
  • 暗記テスト

これを生徒と一緒に決めます。
※ステップ②の「暗記テスト」の範囲も、学校での学習内容を確認した、このタイミングで決定します。

筆者が注意していることは、ステップ③で学校での学習内容を確認し、疑問や質問をすべて解決した上で宿題を出すようにしています。家庭教師の授業で扱っていない範囲からは宿題を出しません。

学習管理カレンダーを使う

宿題の内容は、「学習管理カレンダー」というB5サイズのカレンダーに記入します。
※筆者に限らず、ほとんどの家庭教師が「学習管理カレンダー」を使っているはずです。

生徒と一緒に「どの日にどの宿題をするのか?」までを決め、学習管理カレンダーに筆者が書き込んでいきます。そして、この学習管理カレンダーを見ながら、ステップ①の「前回の宿題の確認」を行います。

学習管理カレンダーがあれば、生徒と先生、そして保護者の三者が宿題の内容を共有できます。また、具体的な学習計画を立てることで、生徒自身のやる気にも繋がります。

番外編:保護者への指導報告

上記のステップ①〜④を各教科ごとに行ったら授業内容は終了です。

授業が終わったら保護者への指導報告を行います。その内容についても触れておきます。

指導報告の内容

  • (1)授業の内容について
  • (2)宿題の取り組みについて
  • (3)現状の理解度について

主な報告内容は上記の通り。

まずは、(1)本日の授業で何を指導したのか、(2)宿題の取り組みはどうだったのか、について報告します。その際に、先ほどの「学習管理カレンダー」を見せながら、次回までの宿題の内容も伝えます。

そして、最も重要な内容が(3)の「現状の理解度について」です。

保護者が最も知りたいであろう、「何を理解できていて、何を理解できていないのか?」を包み隠さずに伝えます。その上で、理解するためにどのような指導をしたのか、どのような宿題を出したのか、詳しく報告します。

これも毎回の授業の際に指導報告がある家庭教師の強みだと思います。お子さまの学習状況が逐一分かるので、保護者にとっても安心です。

中学生の母親
塾に通う中学生の母親

うちの子、塾に通っているけれど、ちゃんと理解できてるのかしら?

このような疑問を抱くことは、まずあり得ません。

よくある質問:おすすめの授業の時間と回数は?

結論としては、1回2時間の授業が理想的です。回数は、お子さまの状況によりけりです。

上記でご紹介した授業を行うためには、概ね2時間が必要です。1時間や1時間半では時間が足りません。時間が足りないと、結果的に暗記テストの時間を削ることになってしまいます。

その一方で、授業の回数はお子さまの状況によりけりです。ほとんどの中学生が週1回もしくは週2回なので、下記を参考に判断されることをおすすめします。

週1回で十分な状況

  • 1週間分の宿題をこなせている
  • 週1回の授業で時間が足りている
  • 成果を実感できる

授業がない6日間をお子さま自身でこなせることが大前提ですね。その上で、成果を実感できるなら週1回で十分かと思います。

週2回必要な状況

  • 1週間分の宿題をこなせない
  • 週1回の授業では時間が足りない
  • 成果を実感できない

宿題をこなせない中学生の多くが、「問題を解けない、問題が分からない」が原因です。それなら、週1回では不十分です。

週2回に増やし、2日〜3日おきに宿題の確認と解説が必要です。

実際、宿題をこなせない場合、解説しなければならない内容が多く、週1回の授業では時間が足りないことがほとんどです。

まずは、週1回でスタートがおすすめ

とはいえ、必ずしも週2回でなければいけないわけではありません。

個人的には、まずは週1回からスタートし、状況を見ながら必要であれば週2回に増やすことをおすすめします。

※ただし、週2回なら月曜と木曜や火曜と金曜のように、等間隔に授業を行うように注意してください。

まとめ

というわけで、今回は以上です。

指導歴17年の現役プロ家庭教師である筆者の授業内容を公開しました。

もちろん、家庭教師によって指導方針や授業内容は異なります。それでも、家庭教師の授業内容をイメージできたのではないでしょうか。

ちなみに、ほとんどの家庭教師派遣会社では、無料で体験授業を受講することができます。体験授業を受講すれば、より実際の授業をイメージしやすくなるかと思います。

なお、これから家庭教師派遣会社を探す方は、「【中学生】指導者の筆者が高校受験におすすめする家庭教師5社」の記事もご参照ください。

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