
公開テストの点数が上がりません…。どうしていい点が取れないの?公開テストの点数を上げる方法を教えてください。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、家庭教師での公開テスト対策の指導歴19年ほど。これまでに、100人以上の浜学園生に公開テスト対策を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、公開テストの点数を上げる方法について解説します。そもそも、公開テストの点数が上がらない理由から、公開テストの解き方、自分でできる公開テスト対策までをまとめて解説します。
※公開テストの点数や偏差値にお悩みの受験生とその保護者に役立つ記事です。この記事を読むことで、公開テストの点数を上げる方法がわかります。
なぜ?公開テストの点数が上がらない理由
公開テストの点数が上がらずに悩んでいる受験生や保護者は少なくありません。
しかし、19年にわたって公開テスト対策を指導している筆者に言わせれば、その原因は「公開テストの点数が上がらない理由」を理解していないからです。
公開テストの点数が上がらない理由を理解し、正しい解き方と対策をすれば、公開テストの点数を上げることは決して難しくはありません。
というわけで、公開テストの点数が上がらない理由から理解しましょう。
公開テストの点数が上がらない理由
- 理由①:最難関校受験に対応した難易度が高いテストだから
- 理由②:テキストに載っていない問題が出題されるから
主な理由は上記の2点です。詳しく見ていきましょう。
理由①:最難関校受験に対応した難易度が高いテストだから
浜学園には灘や洛南、東大寺など、偏差値70前後の最難関校を志望する受験生が数多く通っています。
彼らの学力を正しく測るには、必然的に難易度が高い公開テストを実施せざるを得ません。
そんな、難易度が高い公開テストでは、(後ほど解説しますが)解き方のポイントを押さえなければいけません。
なお、公開テストの難易度が高い理由について詳しく知りたい方は、「浜学園・公開テストの難易度が高い2つの理由【点数アップの方法も解説】」の記事をどうぞ。
浜学園・公開テストの難易度が高い2つの理由【点数アップの方法も解説】
浜学園の公開テストは難易度が非常に高いテストです。この記事では、そんな公開テストの難易度が高い理由と、そこから見えてくる点数アップの方法について解説しています。
理由②:テキストに載っていない問題が出題されるから
公開テストでは、浜学園のマスターの授業やテキスト、問題集の内容以外からも出題されます。
なので、マスターの授業の内容を理解し、復習テストで良い成績が取れていても、公開テストで点数が取れるとは限りません。
具体例を見てみましょう。
【問題】次の文章の内容が正しいならAを、誤りならBを答えなさい。
モズはバッタ、ミミズ、カエルなどをとがった木の枝などに突きさす。出典:2019年度 第554回公開テスト(理科)
この問題の文章の内容は正しいので、正解はAです。
ちなみにモズは、スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥類です。
» モズの画像はこちら
※Google画像検索が開きます。
ところが、このモズという鳥は浜学園のテキストや問題集には載っていません。
公開テストの点数がアップする「解き方」を理解しよう!
ここからは、公開テストの解き方について解説していきます。
さきほども触れたように、公開テストは偏差値70前後の最難関校受験に対応しているので、難易度がかなり高いテストです。
ただし、解き方をちょっと工夫するだけで、結果は大きく変わりますよ。
点数がアップする解き方のポイント
- ポイント①:正答率10%未満の超難問を解かない
- ポイント②:解ける問題・易しい問題から解いていく
解き方のポイントは上記の2点です。詳しく見ていきましょう。
ポイント①:正答率10%未満の超難問を解かない
公開テストには、偏差値70前後の最難関校を志望する受験生向けの(正答率が10%未満の)超難問が含まれます。
こうした超難問は、偏差値55前後の中堅校を志望する受験生はもちろん解く必要がありません。それどころか、手を出してしまうとタイムロスをしてしまい、解ける問題を解かずにペンを置くことになります。
実は、公開テストの点数が上がらない受験生の多くが、この超難問に手を出してしまい、時間が足りなくなっています。
そこで、超難問に手を出さない(解かない)ことが公開テストを解く上でのポイントになってきます。
※ちなみに、公開テストの試験結果の資料に各設問の正答率が載っています。
ポイント②:解ける問題・易しい問題から解いていく
とはいえ、(解いてはいけない)超難問を試験中に見極めるのは決して簡単ではありません。
そこで意識したいのが、解ける問題や易しい問題から解いていくことです。
こうすることで、超難問に捕まってタイムロスすることを防げたり、答案用紙が埋まっていくことで安心感を得られます。
満点を狙うな!解ける問題を死守せよ!
ポイント①と②をまとめると、
- 正答率が低い超難問が含まれる
- 超難問に手を出してはいけない
- 解ける問題・易しい問題から解いていく
- 解ける問題だけを解いて、確実に加点していく
といったことを意識して公開テストにのぞまなければいけません。
小学生には少し難易度が高いですが、ぜひ試験前に伝えてあげてください。
なお、中学受験の公開模試の解き方のポイントを詳しく知りたい方は、「【中学受験】公開模試の点数がアップする解き方【ポイントは3つ】」の記事をどうぞ。
【中学受験】公開模試の点数がアップする解き方【ポイントは3つ】
中学受験の公開模試は、偏差値70超の最難関校を志望する受験生にも対応した難易度MAXのテストです。そんな公開模試は、頭から順に解いてはいけません。公開模試ならではの解き方のテクニックが必要です。
【自分でできる!】公開テスト対策の方法を3ステップで解説
公開テストの「点数が上がらない理由」と「解き方のポイント」を押さえた上で、公開テスト対策について見ていきましょう。
わかりやすいように、3ステップにまとめました。
公開テスト対策の方法【3ステップ】
- ステップ①:受験した公開テストの解き直しをする
- ステップ②:公開テストの過去問を解く(解き直しもする)
- ステップ③:①と②で作成した「解き直しノート」を見直す
上記の3ステップです。
ステップごとに見ていきましょう。
ステップ①:受験した公開テストの解き直しをする
公開テスト対策のスタートは、受験した公開テストの解き直しから始まります。
解き直しをすることで学力が定着し、今後の公開テストでの点数アップに繋がります。反対に、解き直しをしなければ学力が定着しないので、いつまで経っても点数は上がりません。
ただし、先ほども触れたように公開テストには正答率10%未満の超難問が含まれているので、不正解だったすべての問題の解き直しをする必要はありません。
具体的な解き直しの方法については、「【自分でできる!】公開テストの点数が上がる「解き直し」の方法」の記事で解説しています。
【自分でできる!】公開テストの点数が上がる「解き直し」の方法
公開テストの不正解だった問題は、ノートに解き直しをしなければ学力は上がりません。この記事では、自分でできる「解き直しの方法」をまとめました。
ステップ②:公開テストの過去問を解く(解き直しもする)
公開テストの解き直しだけでは、公開テスト対策としては不十分です。
そこで有効な方法が、公開テストの過去問を解くことです。(※ステップ①と同様に、不正解だった問題の解き直しはお忘れなく!)
公開テストの過去問を解くことで、出題内容や出題のされ方、さらには難易度などが分かります。また、先ほどご紹介した「モズ」の設問のような、テキストや問題集の内容以外からの出題内容も把握できます。
というわけで、まずはメルカリやYahoo!オークションなどで過去問を購入し、公開テストを受験する前に解いてみましょう。
科目によっては毎年同じような問題が出題されているので、かなり参考になるはずです。
【浜学園公開テスト】過去問を入手する2つの方法【注意点も解説】
浜学園の公開テストの過去問を入手したい方向け。この記事では、公開テストの入手方法と注意点について解説しています。
ステップ③:①と②で作成した「解き直しノート」を見直す
ステップ①と②で作成した「解き直しノート」は、自力で解けるようになるまでひたすら見直します。
これは、公開テストの「解き直しノート」に限らず、志望校の入学試験の過去問の「解き直しノート」もそうなのですが、「解き直しノート」には自身の苦手が詰まっています。
この苦手を克服さえすれば、たいていの学校は合格できます。
しかし、多くの受験生が、
- 模試や過去問の解き直しをしない
- 解き直しをしてもノートを見直さない
といった状況なので、いつまで経っても苦手を克服できず、学力は定着せず、結果受験で失敗します。
そうならないためにも、「解き直しノート」を作成して満足するのではなく、自力で解けるようになるまでひたすら見直してください。
なお、「解き直しノート」の作り方は「【中学受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】」の記事で解説しています。
【中学受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】
中学受験の模試や過去問の「解き直しノート」の作り方を知りたい方向け。この記事では、中学受験の指導歴19年の筆者が実際に受験生に指導している、「解き直しノート」の作り方について解説しています。
参考:科目別の公開テスト対策の方法
参考までに、科目別の公開テスト対策に関する記事を貼っておきます。
国語と理科の点数アップのヒントになると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
国語の公開テスト対策の方法
【浜学園公開テスト】国語の成績が伸びない理由【対策の方法も解説】
国語の公開テストの成績が伸び悩む浜学園生は少なくありません。そこで、国語の成績が伸びない理由と、そこから見えてくる対策の方法について解説します。
理科の出題範囲を予想する方法
【浜学園公開テスト対策】理科の出題範囲を予想する方法を公開します
理科の公開テストは、これまでの出題状況から次回の出題範囲を予想できます。そこで、筆者が実際に行っている理科の出題範囲を予想する方法を紹介します。
算数の模試で受験生がやりがちなミス
【中学受験】算数の模試で受験生がやりがちな3つのミス【+10点は簡単です】
算数の模試の結果にお悩みの受験生の保護者や、算数の模試の点数アップの方法を知りたい方向け。この記事では、算数の模試で受験生がやりがちな3つのミスを改善策とセットで紹介しています。
よくある質問:家庭教師や個別指導塾の併用ってどうなの?
家庭教師や個別指導塾を併用する浜学園生も多いですが、個人的には「自分で公開テスト対策をしても点数が上がらないなら、ありかな」と思います。
と言いますのも、公開テスト対策は自分でもできますが、時間がかかったり、点数が上がらないこともあるからです。
その証拠に、家庭教師や個別指導塾を併用している浜学園生も多く、「中学受験個別指導のSS-1」を2015年〜2019年の5年間に1,000人以上の浜学園生が利用したというデータもあります。
なお、家庭教師や個別指導塾の併用がおすすめな理由については、「【浜学園公開テスト】家庭教師や個別指導塾の併用がおすすめな3つの理由」の記事で解説しています。
【浜学園公開テスト】家庭教師や個別指導塾の併用がおすすめな3つの理由
自分で公開テスト対策をしても点数が上がらないなら、家庭教師や個別指導塾の併用がおすすめです。その3つの理由について、実際に家庭教師として浜学園生を指導している筆者が解説します。
まとめ
というわけで、今回は以上です。
公開テストの点数を上げる方法についてまとめてみました。
もちろん、この記事で紹介した方法は数ある方法の1つに過ぎません。それでも、何かしらのヒントにはなるのではと思います。
この記事の内容が、多少なりとも参考になれば幸いです。
なお、浜学園に関する記事は「【イッキ見!】浜学園の記事全部集めました」にまとめています。
【イッキ見!】浜学園の記事全部集めました
浜学園に関する記事が増えてきたので、「イッキ見」できるように記事をすべてまとめました。「浜学園に関する記事をすべてチェックしたい!」という方は、上から順に記事をご覧ください。
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