中間・期末テストでの成績を上げるためのに、皆さんはどんなテスト勉強をしていますか?教科ごとに勉強法は異なりますし、得意不得意も人ぞれぞれです。

- 学習塾に通っても成績が上がらない…
- 「テスト勉強の計画」を立てても、その通りに行かない…
- 苦手な教科の勉強がはかどらない…
このような悩みにお答えします。

塾講師・家庭教師として、15年にわたって中学生を指導している、筆者が解説します。
【成績アップのために】テスト勉強の計画が大切
中間・期末テストが近づいてくると、担当している生徒たちからこんな声が聞こえてきます。

何から手をつけていいのか分からない・・・

「学校のワーク」が、テスト当日までに終わらない・・・
皆さんの中にも、こんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
テスト前になると、しないといけないことが多すぎて、徐々に焦ってきますね。そして、気が付いたらあっという間にテストの前日…

こんなことを繰り返していては、いつまでたっても成績は上がりません。
では、どうすればいいのでしょうか?
その答えは、「テスト勉強の計画」を立てることです。

ありきたりですが、意外と多くの中学生ができません。
多くの中学生が、計画を立てない
テストの成績を上げるためには、そのための準備であるテスト勉強が大切です。
そして、自分の得意不得意に合わせて、勉強に必要な時間を予想し、計画を立てることが重要です。
しかし、多くの中学生が、「テスト勉強の計画」を立てないため、なかなかテスト勉強に着手できないのが現実です。
テストが終わってから後悔していませんか?

次回のテストでは、もっと早くからテスト勉強をしよう…
テストが終わった時に、こんなことを思ったことがありませんか?
きっと、同じような経験をしたことがある人も多いはずです。でも、次のテストでも同じ失敗をしてしまう。
実は、こんな中学生はあなただけではありません。

では、具体的にどのように「計画」を立てればよいのでしょうか?
【計画の立て方】時期によって勉強内容が異なる

どんな計画を立てればいいの?
ここでは、「テスト勉強の計画」の立て方や、計画を立てる際の注意点についてご紹介します。
【テスト勉強】計画の立て方
まずは、テスト勉強に必要な時間を考えましょう。
テスト勉強に必要な時間は、個人差があります。部活動をしている中学生なら、大会の日程なども考慮する必要があります。
そこで、下記の要点を踏まえて、テスト勉強に必要な時間を考えます。
- 要点①:テストの単元の難易度はどうか?
- 要点②:苦手な教科の対策にどれくらいの時間が必要か?
- 要点③:部活動で勉強できない期間がどれくらいあるか?
以下、それぞれの要点について詳しく見ていきましょう。
要点①:単元の難易度を確認する
単元の難易度は、テスト勉強に必要な時間に大きく影響します。教科書の内容や、授業の内容を確認してみましょう。
上記の項目を確認することで、普段のテスト勉強と比べて、習得するのにどれくらいの時間が必要かが分かります。
要点②:苦手な教科に必要な時間は?
「テスト勉強の計画」を立てる際は、苦手教科を中心に考えます。
得意な教科の勉強ばかりをして、苦手教科は後回しにする中学生をよく目にします。しかし、成績を上げるためには、苦手教科を中心に「テスト勉強の計画」を立てなければいけません。
その理由は、苦手教科ほど理解するために時間が必要だからです。先生や友達に質問する時間、問題集を繰り返し解く時間など、得意教科の約2倍は想定しておく必要があります。

「とりあえず得意教科から始めよう!」ではなく、苦手教科を中心にテスト勉強に必要な時間を確保するようにしましょう。
要点➂:部活動の予定を想定する
よく耳にする失敗の原因が、「部活動が忙しく、勉強時間を確保できなかった」です。
皆さんの中にも、「テスト前に部活動の大会があり、十分な勉強時間が確保できなかった」という失敗を経験したことがある人がいるかもしれませんね。
しかし、部活動が忙しいことは言い訳に過ぎません。テスト勉強の計画を立てる際に、部活動や大会の日程を把握し、勉強できない期間を想定していれば、このような失敗は防ぐことができるはずです。
なお、「部活動や習い事と勉強の両立法」については、別の記事で詳しく解説しています。気になる方は、「【中学生の習い事】学校のテスト勉強と両立できるおすすめ勉強法」の記事をご参照ください。
計画を立てる際の注意点

どんなことに注意して計画を立てるの?
テスト勉強の計画を立てる際に注意したいことは、「テストまでの時期によってテスト勉強の内容が異なる」ということです。
テストまでの時期を大きく分けると、下記の「3つの時期」があります。
- 1ヵ月前~2週間前:学習塾の問題集や学校のワークに取り組む。
- 2週間前~1週間前:問題集を終わらせ、暗記をスタートさせる。
- 1週間前~前日:徹底的な暗記と、問題集の苦手問題を出来るまで繰り返し解く。
上記の「3つの時期」は、それぞれテスト勉強の内容が異なります。
「3つの時期」に分けて計画を立てる
テスト勉強の計画を立てる際、この「3つの時期」に分て計画を立てます。
上記の「計画を立てる際のポイント」を踏まえ、それぞれの時期に何をするのか、そしてそれにどれくらいの時間が必要なのかを考えて、計画を立ててみましょう。
そうすることで、いつテスト勉強を始めなければいけないのか、どの時期までに何をしなければいけないかがはっきりと把握できるはずです。

具体的なテスト勉強の内容をカレンダーなどに記入するとよいでしょう。
【テスト勉強の計画】途中で変更してよい
テスト勉強の計画を立てても、その通りにいくとは限りません。むしろ、うまくいかないことの方が多いでしょう。

- 計画を立てても、その通りにいかない…
- だから、途中で諦めてしまう…
計画通りに進まない時は、どうすればいいのでしょうか?
私が担当している生徒たちも、それぞれがテストまでの計画を立てます。しかし、ほとんどの生徒が、計画通りにはいきません。
- 「学校のワークが予定より遅れています…」
- 「もう暗記の時期に入っているのに、まだ始められていません。」
- 「苦手問題の見直しの時間が足りません。」
など、計画がその通りに進まないことについて、よく相談を受けます。
計画は、毎日見直し、修正すればよい
このような相談に対し、私もアドバイスをすることがありますが、多くの場合、生徒たち自身が
- 「今晩頑張って、一気に学校のワークを仕上げてきます。」
- 「学校の休み時間を使って暗記を始めます。」
- 「週末のテスト勉強の内容を変更ました。」
など、計画の修正を自分で考えます。
そして、この修正はほとんどの生徒が毎日のように行っています。

テスト勉強が計画通りに進まないことは当たり前で、毎日見直し、修正すればよいのです。
「修正作業」の中で、自分自身を把握する
自分が立てた「テスト勉強の計画」を修正する中で、自分のペースや必要な時間を把握することができます。
一方、家庭教師や学習塾の先生が「テスト勉強の計画」を立てた場合、子どもにとってはただの「押し付け」でしかない場合があります。
自分で「テスト勉強の計画」を立て、日々見直して修正していく中で、下記のような自己分析ができます。
- 今回の計画の失敗や改善点を把握できる。
- 次回の計画を立てる際の参考になる。
上記の2点は、実に大きな収穫です。
まとめ
今回の記事では、「【現役のプロ講師おすすめ】成績を上げるための『テスト勉強』」について解説しました。
この記事のおさらいです。
- 成績を上げるためには、「テスト勉強の計画」を立てることが大切。
- 「テスト勉強の計画」は、3つの時期に分けて立てる。
- テスト勉強が計画通りに進まない時は、途中で変更してよい。
計画を立てて勉強してみると、頭の中が整理され、テストまでにしなければいけないことを順番に取り組めます。
その上で、問題集の取り組み方や、暗記の仕方など、細かな勉強法を試してみてほしいと思います。
最後に、中間・期末テスト勉強に役立つ、おすすめ情報をまとめておきます。
中間・期末テスト勉強に!おすすめ「市販の問題集」
中間・期末テスト勉強におすすめな市販の問題集は、「中学教科書ワーク」と「中間・期末の攻略本」です。
なお、「中学教科書ワーク」と「中間・期末の攻略本」の詳しい内容については、「中学生のテスト対策に!成績が上がるおすすめ市販の問題集2選」の記事をご参照ください。
中間・期末テスト勉強に!社会のおすすめ勉強法
社会のおすすめ勉強法については、下記の記事をご参照ください。
»【中間・期末テスト対策】点数が上がる社会おすすめ勉強法とは?
中間・期末テスト勉強に!英語のおすすめ勉強法
英語のおすすめ勉強法については、下記の記事をご参照ください。
»【中間・期末テスト対策】点数が上がる英語おすすめ勉強法とは?
中間・期末テストは「学校のワーク」から出題される!?
中間・期末テストでは、「学校のワーク」から出題されることがよくあります。
そんな「学校のワーク」を使ったおすすめ勉強法については、「【中学生が見落としがち】テストは学校のワークから出題される」の記事をご参照ください。
公立高校受験対策に!調査書の内申点をアップさせる方法
公立高校受験の際に提出する、「調査書」の内申点をアップさせる方法については、下記の記事をご参照ください。
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