大学生にとって、高時給なアルバイトといえば家庭教師が有名です。しかし、家庭教師センターによって指導料は大きく異なります。また、担当する生徒の学年や指導教科などによっても指導料は様々です。

- 家庭教師バイトの指導料の相場は?
- 家庭教師センターによって、どれくらい時給に差があるの?
- 指導先までの交通費は誰が負担するの?

このような疑問にお答えします。
そこで、この記事では、
- 家庭教師の契約形態による指導料の違いとは?
- 家庭教師センターによって異なる指導料の具体例とは?
- 指導先までの交通費について

大学生の頃から現在まで、10年以上にわたって家庭教師として働いている、私パンダが解説します。
家庭教師 ▶2種類の契約形態とは?

家庭教師の契約形態には、「直接契約」と「受託契約」の2種類があります。
初めて家庭教師のアルバイトをする人にとって、家庭教師の仕事は家庭教師センターを通して生徒を紹介してもらうと思っているかもしれません。しかし、実際には知り合いから家庭教師の仕事を依頼されることもあります。
そのため、家庭教師の契約形態には下記の2種類があります。
- 契約形態①:家庭教師センターを介さない「直接契約」
- 契約形態②:家庭教師センターから生徒を紹介される「受託契約」
それぞれの契約形態によって、指導料も異なります。
家庭教師の指導料 ▶契約形態別の相場は?

家庭教師の契約形態によって、指導料の考え方が異なります。
家庭教師の2種類の契約形態によって、指導料の考え方が異なります。
先ほどご紹介した契約形態のうち、家庭教師センターを介さずに家庭教師と生徒との間で「直接契約」をする場合は、双方の話し合いによって指導料が決まります。一方、家庭教師センターから生徒を紹介してもらう「受託契約」では、各家庭教師センターによって予め指導料が提示されます。
家庭教師の指導料 ▶直接契約の場合

まずは、「直接契約」をする場合の指導料です。
直接契約での指導料は、当事者である家庭教師と生徒の保護者で話し合って決めることになります。

何を参考にして、指導料を決めるの?
「直接契約」での指導料を決める際には、家庭教師の経験や実績、家庭の希望額などを参考に両者で話し合って決める必要があります。その際のポイントご紹介します。
直接契約の指導料 ▶決め方のポイント
直接契約での指導料の決め方のポイントは、家庭教師センターを介した場合の、
- 家庭が家庭教師センターに支払う指導料
- 家庭教師が家庭教師センターから受け取る報酬額
上記の両者の中間に設定することです。

こうすることで、家庭は支払う指導料が減り、家庭教師は受け取る報酬が増える訳です。

直接契約することで、お互いにとってメリットがあるわけね。
家庭教師センターの指導料の相場は?
一般的な家庭教師センターの指導料は、インターネット上で調べることができます。ただし、家庭教師センターによって指導料には大きな差があるので、必ず複数の家庭教師センターを調べるようにしましょう。
また、家庭教師・比較くらべーるという「家庭教師センター検索サイト」を利用すれば、大手家庭教師センターの資料を無料で一括請求できるので、指導料を比較する際にはおすすめです。

一方、家庭教師が家庭教師センターから受け取る報酬額の相場については、この後いくつか例を紹介していますので、ご参照ください。
なお、家庭教師との直接契約の方法と注意点については、「プロ家庭教師おすすめ!家庭教師と直接契約する方法と注意点とは?」の記事をどうぞ。
家庭教師の指導料 ▶受託契約の場合

一般的な家庭教師は、家庭教師センターを介して生徒を紹介してもらう、「受託契約」で指導しています。
家庭教師センターから生徒を紹介される受託契約では、各家庭教師センターによって予め指導料が提示されます。したがって、その指導料を踏まえて、指導を引き受けるか否かを決まることになります。
※家庭教師センターというのは、「家庭教師のトライ」などの家庭教師を家庭に派遣する会社のことです。
なお、家庭教師センターへの講師登録の方法については、「最短5分で完了!家庭教師バイトおすすめ一括講師登録の方法とは?」の記事をどうぞ。
そんな受託契約での指導料は、家庭教師センターによって大きく異なります。生徒の学校や学年、科目などによって時給が細かく分かれる家庭教師センターもあれば、生徒に関わらず指導料が一律に統一されている家庭教師センターもあります。

イメージしやすいように、いくつかの家庭教師センターの例をご紹介します。
指導料の安さを売りにしているA社
指導料の安さを売りにしているA社の場合、家庭が家庭教師センターに支払う指導料が安いため、家庭教師に支払われる指導料も安くなります。時給にすると、小学生の場合が1600円~1800円、中学生の場合が1800円~2000円です。
ちなみに、A社のように安さを売りにしている家庭教師センターの場合、指導時間が1時間~1時間30分といった、比較的短時間の案件が多いことや、経験の浅い大学生の講師が派遣されることが多いことが特徴です。
A社の案件例です。
指導料が均一のB社
家庭教師センターから家庭教師へ支払われる指導料が一律であるB社の場合、生徒が小学生でも中学生でも指導料に差がなく、時給が一律2000円です。
そのため、B社の場合は、指導内容や家庭教師の経験年数などは一切関係ありません。大学生の家庭教師を始めたばかりの先生でも、経験豊富なプロの家庭教師でも支払われる指導料は同じです。

A社やB社の情報を見ていると、家庭教師センターからの受託契約の場合、大学生の先生の指導料の相場は、時給1600円~2000円だと分かります。
アルバイト案件とプロ案件を扱うC社

アルバイト案件とプロ案件を扱う家庭教師センターの場合です。
アルバイト案件とプロ案件の区別があるC社の場合、派遣する家庭教師がアルバイトの場合とプロの場合とで、家庭が支払う指導料が異なります。その上で、家庭側がアルバイトの家庭教師かプロの家庭教師のどちらを希望するか選びます。
一方、家庭教師に支払われる指導料は、アルバイト案件かプロ案件かによって大きく異なります。ちなみに、アルバイト案件には比較的経験が浅くても指導できるような案件が多く、プロ案件では難関私立中学受験指導など、豊富な指導経験が無ければ指導できない案件が多い傾向です。
C社のアルバイト案件とプロ案件の例です。
なお、プロ家庭教師に最短でなるおすすめの方法については、「高時給バイトでおすすめ!最短でプロ家庭教師になる方法とは?」の記事をどうぞ。
社会人向けに家庭教師を派遣するD社
小学生や中学生、高校生といった子どもではなく、大学生以上の大人を対象に家庭教師を派遣するD社の場合、学校の勉強ではなく下記のような案件を紹介しています。
- 大学や看護学校、専門学校への受験対策
- TOEICや英検、英会話などの英語の勉強
- 電気工事士など、仕事で取得が必要な資格の勉強
- WordやExcel、書道やピアノなどのスキルの勉強 etc…
この家庭教師センターの案件の特徴は、指導内容が特殊だということです。そのため、案件によって家庭教師に支払われる指導料も大きく異なります。また、指導を担当できる家庭教師が少ない案件ほど指導料は高くなる傾向にあります。
D社の案件と指導料の例です。
上記の案件例からも分かるように、案件の内容や回数、指導料などにかなり差があります。

公務員試験などは試験の直前2ヶ月のみの指導など、短期間の案件が多いのが特徴です。

社会人向けの家庭教師センターは、指導内容が特殊ですが、その分高時給が期待できます。指導経験が豊富な家庭教師なら、登録しておいて損はないと思います。
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【指導先までの交通費】生徒側が全額負担

家庭教師の指導先までの交通費は、生徒側が全額負担することが一般的です。
家庭教師センターを介して生徒を紹介される受託契約では、各家庭教師センターの規定に基づいて指導先までの交通費を生徒側が全額負担することが一般的です。
家庭教師センターの規定とは、具体的には下記の通りです。
- 電車やバスなどの公共交通機関の場合、定期券外の区間の往復分の運賃
- 自動車の場合、往復の距離のガソリン代を1kmあたり20円
家庭教師と生徒とが直接契約する場合であっても、指導先までの交通費は生徒側が全額負担することが一般的です。上記の家庭教師センターの規定を参考にすることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、「【家庭教師のアルバイト】家庭教師に支払われる指導料の相場」についてご紹介しました。
この記事のおさらいです。
- 家庭教師の指導料は、「直接契約」と「受託契約」とで異なる。
- 受託契約における指導料の指導料は、家庭教師センターによって大きく異なる。
- 家庭教師の指導先までの交通費は、生徒側が全額負担することが一般的。
これらの内容を踏まえた上での、家庭教師の経験年数別指導料の目安は下記の通り。
- 大学生がアルバイトでする場合:時給1,800円~2,200円
- プロでする場合(経験5年未満):時給2,200円~2,800円
- プロでする場合(経験5年以上):時給2,500円~3,500円
- プロでする場合(経験10年以上):時給3,000円以上
あくまで私個人の経験と意見ですが、これから家庭教師をしてみようと考えている方は、是非参考にしてみてください。
最後に、大学生や社会人の家庭教師アルバイトに関する、おすすめ情報をまとめておきます。
家庭教師の給料に関する注意点
家庭教師アルバイトの給料に関する注意点ついては、「【大学生向け】家庭教師アルバイトの給料に関する注意点とは?」の記事をどうぞ。
高時給!プロ家庭教師になる方法
高時給でおすすめなプロ家庭教師になる方法については、「高時給バイトでおすすめ!最短でプロ家庭教師になる方法とは?」の記事をどうぞ。
家庭教師での家庭とのトラブルとは?
筆者がこれまでに実際に経験した家庭とのトラブルと、その対処法については、「【家庭教師バイト】実際にあった家庭とのトラブル3例と対処法は?」の記事をどうぞ。
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