
志望校の過去問が全然解けない…。このままで大丈夫かなぁ…。どうすれば解けるようになるのか教えてください。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
- 【高校受験】志望校の過去問が解けない理由【3つある】
- 志望校の過去問が解けない時の3つの対処法
この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での高校受験の指導歴19年ほど。これまでに、1,000人以上の受験生を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、志望校の過去問が解けない時の対処法について解説します。そもそも、なぜ解けないのかという話から、解けない時の対処法について解説します。
【高校受験】志望校の過去問が解けない理由【3つある】
高校受験に限らず、志望校の過去問を解いてみるとほとんど解けない、というのは有名な話です。
過去問が解けない3つの理由
- 理由①:学校の先生が作成したオリジナル問題だから
- 理由②:「問題集に載っていない解き方」で解くから
- 理由③:過去問題集の解説が簡易的だから
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。(興味がない方はスキップを!)
理由①:学校の先生が作成したオリジナル問題だから
入学試験は、基本的にはその学校の先生が作成したオリジナル問題です。
※公立高校の入試問題は教育委員会の担当者が作成しますが、その中には学校の先生が含まれます。また、特色選抜の入試問題はその学校の先生が作成します。
なので、これまで受験勉強で解いてきた問題集とはかなり雰囲気が違うはずです。当然、問題集の問題に慣れている受験生にとっては、はじめは「何、これ?」と驚くはずです。
理由②:「問題集に載っていない解き方」で解くから
理由①とも被りますが、学校の先生が作成したオリジナル問題は解き方も独特です。と言いますのも、これまでの受験勉強では見たことがないような、「問題集に載っていない解き方」で解くからです。
もちろん、すべての問題がそうだとは言いませんが、こうした独特な解き方で解く問題が多く、私立の難関校ほどその傾向が強いように感じます。
理由③:過去問題集の解説が簡易的だから
過去問題集には解説がついていますが、簡易的なものがほとんどです。なので、受験生が読んでも理解できない問題が多いと思います。
その結果、不正解だった問題の正しい解き方を理解できず、そのまま放置してしまい、いつまで経っても解けるようにならないのです。
志望校の過去問が解けない時の3つの対処法
とはいえ、志望校の過去問が解けるようにならなければ合格はあり得ません。
そこで、過去問が解けない時の対処法について解説していきます。
過去問が解けない時の対処法
- 対処法①:解き直しをして解き方を理解する
- 対処法②:9割正解できるまで反復する
- 対処法③:傾向に沿って勉強する
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
対処法①:解き直しをして解き方を理解する
過去問が解けるようになるためには、当然ながら解き方を理解しなければいけません。解き直し用のノートを用意して、解説を見ながら不正解だった問題の解き直しをしてください。
なお、「解き直しノート」の作り方がわからない受験生は、「【高校受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】」の記事を参考にしてください。
【高校受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】
高校受験の模試や過去問の「解き直しノート」の作り方を知りたい方向け。この記事では、高校受験の指導歴19年の筆者が実際に受験生に指導している、「解き直しノート」の作り方について解説しています。
対処法②で解説しますが、過去問対策は2周目、3周目と続いていきます。最終的に9割正解できるように、解き方を理解することを意識しながら解き直しをしてください。
入学試験は知識だけでは解けない
先ほども触れましたが、入学試験は学校の先生が作成したオリジナル問題です。そして、このオリジナル問題は「問題集に載っていない解き方」で解きます。しかも、問題によって解き方が異なるので、その都度自分で解き方を考えなければいけません。
つまり、入学試験ではこの「自分で解き方を考える力」が求められます。これまでの受験勉強で詰め込んできた知識だけでは解けません。
解き直しでは、この「自分で解き方を考える力」を鍛えると思ってください。ここを鍛えなければ、過去問が解けるようにはなりません。
対処法②:9割正解できるまで反復する
筆者の経験では、過去問を9割正解できるようになれば、どんな学校でも大体は合格できます。反対に、そうでなければ、残念ながら失敗することもあり得ます。
なので、志望校の過去問は9割正解できるまで2回、3回と反復してください。時間がない受験生は、不正解だった問題だけでも構いません。
必要に応じて家庭教師を検討しよう!
過去問の解説を読んでも理解できない時は、家庭教師の利用をおすすめします。
と言いますのも、志望校によっては入学試験の難易度が高く、解説を読んでも理解できないことも珍しくないからです。
費用がかかるとはいえ、家庭教師を利用しているライバルがいるのも事実なので、必要に応じて検討することを強くおすすめします。
なお、筆者がおすすめする家庭教師派遣会社は、「【中学生】プロの筆者がおすすめする高校受験の家庭教師5社」の記事にまとめています。
【中学生】プロの筆者がおすすめする高校受験の家庭教師5社
高校受験におすすめな家庭教師派遣会社を知りたい方向け。この記事では、家庭教師歴19年、現役プロ家庭教師の筆者が厳選した、「この会社なら間違いなし!」というおすすめの5社を紹介しています。
対処法③:傾向に沿って勉強する
先ほども触れたように、入学試験は学校の先生が作成しています。そして、その先生たちの好みが出てしまうせいか、出題単元や出題形式が偏る傾向があります。
そこで、こうした傾向を把握し、傾向に沿って勉強すれば、より短期間で過去問が解けるようになります。なんなら、近年あまり出題されていない単元は思い切ってカットするぐらいでもいいと思います。
なお、過去問題集によっては出題単元を一覧表にまとめているものもあるので、こうしたデータを上手に活用しましょう。
まとめ:過去問のマスターなくして合格なし!
というわけで、今回は以上です。
過去問が解けない時の対処法について解説しました。おさらいです。
- 対処法①:解き直しをして解き方を理解する
- 対処法②:9割以上正解できるまで反復する
- 対処法③:傾向に沿って勉強する
多くの受験生は過去問のやり込み具合が甘いだけです。まずは、解き直しをして解き方を理解するところから始めましょう。
志望校の過去問は難しいからこそ、まさに今この時が勝負の分かれ道だと思ってください。多くの受験生が難しいことや解けないことを理由に過去問をおろそかにします。だからこそ、過去問をやり込むか、やり込まないかで合否が決まるのです。
ぜひ、過去問をやり込んで合格をつかみ取ってください!
それが、この記事を書いた筆者の願いです。
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