【高校受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】

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受験生
解き直しのやり方を知りたい受験生

模試や過去問の「解き直しノート」ってどうやって作ればいいんだろう?作り方のポイントや注意点も知りたいなぁ…。教科別の解き直しのやり方を教えてください。

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での高校受験の指導歴18年ほど。これまでに、1,000人以上の受験生を指導してきました。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、高校受験の模試や過去問の「解き直しノート」の作り方について解説します。そもそも、どんなノートを作ればいいのか、ポイントや注意点から解説します。

※模試や過去問の「解き直しノート」の作り方を知りたい受験生に参考になる記事です。

「解き直しノート」を作る際のポイントと注意点

「解き直しノート」を作る前に、まずはどんなノートを作ればいいのか、ポイントや注意点から見ていきましょう!

ポイント:見直すことを考えて作ろう!

筆者が日頃から受験生に伝えていることは、「見直すことを考えて『解き直しノート』を作ろう」です。

「ノートに解き直して終わり」ではなく、後に見直すことを想定してください。その時、何が書いているかわからないようなメモ書きのようなノートでは役に立ちません。

  • 何がわからなかったのか?
  • 何が解けなかったのか?
  • どこで間違えたのか?
  • 正しい答えは?
  • 正しい解き方は?

上記がわかるようなノートを作らなければ、見直した時に役立ちません。

後にノートを見直した時に、「そうそう、あの時はこの問題解けなかったなぁ…。今ならどうだろう?」と、確認できるようなノートを作ればいいわけです。

注意点:問題と答えが一目でわかるノートを作る

「解き直しノート」は電車やバスなどの移動中、模試や入学試験の会場など、スキマ時間に見直します。

なので、ノート1冊で完結しなければいけません。(模試や過去問題集を横に置かなくても良いということです)

そこで、問題と答えをセットでノートにまとめていきます。答えだけをまとめたノートでは、スキマ時間の見直しに使えません。

具体的な方法は後ほど解説しますが、必要なら問題文のコピーを貼るなどの工夫が必要です。

大切なことなので繰り返しますが、答えだけをまとめたノートは見直しには使えないので要注意です。

よくある質問:何の解き直しをすれば良いですか?

結論として、

  • 校内学力試験(学力診断テストなど)
  • 塾で受験した模試(五ツ木の模試など)
  • 志望校の過去問(赤本)

の3つでOKです。

その理由は、これらは入学試験と同じ難易度の問題で、将来的に解けるようにならないといけない問題だからです。

それ以外(受験用の問題集など)は解き直しは必須ですが、「解き直しノート」にまとめるまではしなくていいですね。(※もちろん、ノートにまとめても構いませんが…)

【高校受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方

ここからは、高校受験での「解き直しノート」の作り方について、教科別に詳しく解説します。

数学:問題と答えをセットで残そう!

数学は問題と答えをセットでノートにまとめるだけで構いません。(※赤ペンではなく、鉛筆、またはシャーペンで構いません)

計算問題なら、問題の式に続けて答えをまとめていきましょう。計算式や筆算など、計算過程はすべてノートに残してください。

文章問題は問題のコピーを貼ろう

文章問題は問題文が長く、図や表を含むことも珍しくありません。
問題文をノートに写していたら、いくら時間があっても足りません。

そこで、文章問題の問題はコピーをノートに貼り付けることをおすすめします。

スマホでパシャっと写真を撮って、自宅のプリンターでプリントアウトする感じですね。

自宅にプリンターがない受験生は、少し面倒ですがコンビニやスーパーのコピー機を使ってください。

社会:「正しい知識」だけをまとめよう!

暗記が勉強の中心となる社会では、「正しい知識」だけをノートにまとめれば構いません。問題文や設問をノートに写す必要はありません。

わかりやすいように具体例を挙げて説明します。

問:1603年に江戸幕府を開いた人物を次の中から選びなさい。
ア.織田信長  イ.豊臣秀吉  ウ.徳川家康  エ.源頼朝  オ.平清盛

この設問の正解は、徳川家康です。

そこで、問題文と答えを合わせて、次のようにまとめます。

1603年)に(江戸幕府)を開いた人物は(徳川家康)である。

ここでのポイントは、「正しい知識」だけをノートにまとめることです。不正解である、徳川家康以外の選択肢の内容をノートに書く必要はありません。

不正解をノートに書かない理由

不正解を見続けることによって、「誤った知識」を覚えてしまう恐れがあるためです。

「江戸幕府を開いたのは、徳川家康だったはず…。待てよ、豊臣秀吉だったかな?織田信長だったっけ?」←こんな経験をした受験生も少なくないはず。

これをなくすことが目的です。

  • 1603年
  • 江戸幕府
  • 徳川家康

上記の3つの情報だけで十分です。それ以外の情報は不要だということです。

このように工夫することで、短時間で効果的な解き直しができますよ。

ちなみに、上記のように「正しい知識」の箇所を赤ペンやオレンジペンで書くと(下記のような)暗記シートで答えを隠せるので、見直しの際に暗記しやすくなります。

なお、どんな暗記シートでも確実に隠せるのはゼブラ「サラサクリップ」のオレンジで、個人的にはイチオシです。

理科:数学と社会の方法をミックスしよう!

理科は他の教科とは異なり、分野によって問題の内容が異なります。

物理や化学の分野では計算問題が、地学や生物では知識問題が中心です。

そこで、問題の内容に応じてノートへのまとめ方も変えます。具体的には、計算問題なら数学の方法で、知識問題なら社会の方法でノートにまとめます。

教科書や参考書で調べよう!

知識問題が多く含まれる社会や理科は、解き直しをしながら知識を増やしていくことが学力アップの鍵です。

そのためにも、模範解答の答えを写すだけではなく、教科書や参考書で調べながらノートにまとめていきましょう。

ただし、高校受験ではわざわざ参考書を買いそろえる必要はありません。大体のことは教科書に載っているので、(教科書を失くしたなど)どうしても必要なら買うでいいと思います。

なお、おすすめの参考書は増進堂・受験研究社の「自由自在」一択です。気になる方は書店で手にとってみてください。

国語:ノートにまとめるのは、漢字や語句だけでOK!

物語文や論説文、詩歌は、入学試験までに同じ問題を目にすることはまずないと言っていいでしょう。

そこで、物語文や論説文、詩歌は不正解だった問題の解き直しをすれば十分です。ノートにまとめる必要はありません。

一方で、漢字や語句は同じ問題を目にする可能性が高いので、不正解だった問題はノートにまとめておきます。(※物語文や論説文に漢字や語句の問題があれば、それもノートにまとめます)

具体的には、

  • 漢字の読みと書き
  • ことわざ
  • 四字熟語
  • 慣用句

などですね。

また、古文や漢文、文法問題も必要に応じてノートにまとめておくことをおすすめします。

なお、漢字や語句は暗記しないといけないので、不正解だった問題と答え(答えは赤ペン、またはオレンジペン)をセットで残しておきましょう。

英語:英文を和訳できるようになろう!

長文読解がメインとなる英語では、英文をすべて和訳できるようになることが解き直しでのポイントです。

そこで、和訳できない英文は、英和辞典を使って1文ずつ和訳していきます。

その際、英文はシャーペンや黒ペンで、和訳は赤ペン(またはオレンジペン)で書きます。こうすれば、暗記シートで答えを隠せます。

ちなみに、問題集や参考書で文法を確認しながら和訳すると、より正しく和訳できるのでおすすめです。

(並べ替え問題や穴埋め問題などの)その他の問題は、国語の漢字や語句と同様に、不正解だった問題と答えをセットで残しておきましょう。

よくある質問:教科ごとにノートは分けますか?

結論として、分けても分けなくても、どちらでもOKです。
1冊にまとめても構いませんし、各教科ごとに1冊ずつ作っても構いません。

教科ごとに分けると、試験前の見直し時に使いやすいですが、その分冊数が増えてしまいます。

個人的には、「解き直しノート」は(教科によって偏りなく)まんべんなく見直してほしいので、1冊にまとめる派です。

なので、迷ったら1冊にまとめて作ってみてください。

まとめ:「解き直しノート」は受験生のバイブルです

少し大げさかもしれませんが、個人的には「解き直しノート」は受験生本人だけのバイブルかなと思っています。

「解き直しノート」に自身の苦手・弱点がすべて詰まっていて、それをすべて克服できれば志望校に合格できるかと。

だから、「解き直しノート」を作ることは、あくまで通過点に過ぎません。

入学試験までひたすら見直し、

  • 解けない→解ける(克服)
  • わからない→わかる(克服)
  • 知らない→知っている(克服)

を少しでも多く増やしてください。増えれば増えるほど、志望校合格に近づくはずです。

多くの受験生が面倒くさがって解き直しをしません。だからこそ、解き直しをすればライバルと大きな差がつきますよ。

さぁ、あなただけのバイブルを作りましょう!

最後に、関連記事をまとめつつ、記事を終えたいと思います。

模試の結果が悪い時の対処法

志望校の過去問の使い方

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