【中学受験】志望校の過去問・赤本はいつから?【使い方も解説】

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受験生の母親
赤本の使い方を知りたい受験生の母親

志望校の過去問・赤本はいつから解けばいいんだろう…。何年分解いたらいいの?赤本のおすすめの使い方を教えてください。

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、家庭教師・塾講師での中学受験の指導歴18年ほど。これまでに、1,000人以上の受験生を指導してきました。

この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、志望校の過去問・赤本のおすすめの使い方について解説します。また、筆者おすすめの過去問題集も紹介します。

※この記事を読むことで、志望校の赤本をいつから解けばいいのか、何年分解けばいいのかなど、赤本の使い方がわかります。

【中学受験】志望校の過去問・赤本はいつから?

結論からお話しすると、志望校の過去問(通称、赤本)は小6の夏休み以降から解き始めます。

と言いますのも、最新版の赤本が発売されるのが8月頃だからです。

ただし、実際には夏期講習が忙しいという受験生も多いので、8月のお盆休み以降に解き始める感じでいいかと思います。

受験勉強に合わせて解き始めよう!

とはいえ、すべての受験生が夏休みから赤本を解き出さなければいけないわけではありません。

それぞれの受験勉強のペースがあるので、赤本を解き出すタイミングには注意が必要です。

志望校の過去問対策は受験勉強の集大成です。基礎学力はもちろん、応用力を定着させた上で、満を持して赤本を開いてほしいと思います。

赤本は入学試験まで解き続けます

「ぢゃあ、実際いつから始めればいいの?」という声が聞こえてきそうですね。

参考にしてほしいのが、

  • 赤本は入学試験まで解き続ける
  • 赤本は5年分を3周する(3回解く)

というのを目安に、必要な時間を逆算して解き始めてはと思います。

筆者が指導している生徒だと、8月から9月あたりに解き始める受験生がほとんどですね。

心配なら、早めに解き出すことをおすすめします。

【何年分解く?】過去問・赤本のおすすめの使い方

ここからは、過去問・赤本のおすすめの使い方について解説していきます。

おすすめの使い方【ポイントは3つ】

  • ポイント①:赤本に直接ではなく、ノートに解く
  • ポイント②:5年分を3回繰り返して解く
  • ポイント③:不正解だった問題の解き直しをする

上記の3つのポイントを押さえつつ、赤本を使うのがおすすめです。
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

ポイント①:赤本に直接ではなく、ノートに解く

ポイント②でも解説しますが、赤本は9割を正解できるまでやり込むことが合格への秘訣です。

そこで、2回、3回と解くことを想定して、赤本に直接ではなく、ノートに解きます。計算やメモは赤本に直接書いても構いませんが、後で消しゴムで消せる程度にしましょう。

また、算数や理科の計算過程もノートに残しておきましょう。不正解の見直しや解き直しの際に役立ちます。

丸付け・採点をして点数を記録しよう

赤本の巻末に答案用紙があり、出版社が想定した配点が載っています。
この配点を参考に採点します。

ノートの最終ページに、「点数一覧表」を作り、年度別、教科別、回数別に点数を記録しましょう。一覧表を作ることで、点数の変化がひと目で分かります。

「点数一覧表」を作ると、モチベーションにも繋がるのでおすすめですよ。

ポイント②:5年分を3回繰り返して解く

入学試験の内容は、学校によって特徴や出題傾向があります。

その特徴や出題傾向を完璧に把握して入学試験にのぞむことで、ライバルに大きな差をつけれられることは言うまでもありません。

そこで、赤本は5年分を3回繰り返して解き、9割以上を正解できるまでやり込んでください。

入学試験の直前に赤本をちょこちょこっと解いたとか、赤本を眺めたくらいでは話になりません。

1回目はほとんど解けなくてよい

赤本を解いてみると思ったよりも難しく、ほとんど解けないことも珍しくありません。

しかし、1回目はほとんど解けなくても構いません。ほとんどの受験生が半分も正解できません。

そして、たとえ1回目はほとんど解けなくても、3回目で9割以上を正解できるようになることは十分に可能です。

試験時間を計るのは3回目だけでよい

赤本を解く際、試験時間を計るのは最後の3回目だけで構いません。

その理由は、

  • 1回目:ほとんど解けないので、試験時間が余るから
  • 2回目:1回目からの学力アップを確認することが目的だから

の2点です。

特に、2回目は1回目からの学力アップを確認したいので、時間を気にしてはいけません。すべての問題を解けるかどうか確認します。

ちなみに、試験時間を意識しながら解く練習は、模試で鍛えればいいのでそこまで心配しなくて構いません。

※注意点:時間が足りない時は不正解のみ3回解こう
複数の学校を受験する場合、すべての志望校の赤本を3回も解く時間がないかもしれません。そんな時は、第2志望からのチャレンジ校は不正解の問題のみ3回解くなど、臨機応変に調整してみてください。

ポイント③:不正解だった問題の解き直しをする

たとえ赤本を3回繰り返して解いたとしても、ただ解いているだけでは9割以上を正解できるようにはなりません。

不正解だった問題をノートに解き直し、解き方を習得したり、重要語句を暗記しなければいけません。

「解き直しノート」を作ろう!

赤本を解いて不正解だった問題は、ノートに解き直しをして、毎日見直します。

そうすることで、2回目、3回目に点数が上がっていきます。

ちなみに、「解き直しノート」は復習しやすいように作ることがポイントです。そのためには、問題のコピーを貼ったり、重要語句を(下のような)暗記シートで隠せるように作ることをおすすめします。

なお、「解き直しノート」の作り方は「【中学受験】模試・過去問の「解き直しノート」の作り方【簡単です】」の記事で解説しています。

【筆者イチオシ!】中学受験におすすめな過去問題集2選

ここからは、筆者が中学受験におすすめする過去問題集2選を紹介します。
これから過去問題集を購入する方は、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめ過去問題集2選

  • おすすめ①:英俊社「中学校別入試対策シリーズ」
  • おすすめ②:教英出版「中学入試過去問題集」

おすすめ①:英俊社「中学校別入試対策シリーズ」(問題集タイプ)

通称「赤本」と呼ばれる過去問題集です。

B5サイズの問題集で、学校別に直近の5年分の入試問題が収録されています。取り外し可能な冊子タイプの答案用紙が付いています。

また、英俊社が作成した模範解答と解説も付いています。ただし、解説は簡素なため、受験生自身が解説を使って復習するには少し不親切な印象です。

おすすめ②:教英出版「中学入試過去問題集」(プリントタイプ)

実際の入学試験で使用される問題用紙と同じ、プリントタイプの過去問題集です。

5年分の過去問(問題用紙・答案用紙)を年度別にB4サイズのプリントで綴じて収録しています。問題用紙と同じプリントタイプのため、より実際の試験をイメージしやすいかと思います。

こちらも模範解答と解説が付いていますが、解説の分かりやすさは両者引き分け。なので、問題集タイプでもプリントタイプでもお好きな方をどうぞ!

注意点:点数が取れない状況を放置しない!

過去問の点数が取れない状況を放置してはいけません。

なぜなら、過去問が解けなければ、入学試験の当日に入試問題が解けるはずがないからです。

最悪の場合、志望校の変更を余儀なくされることになります。

過去問対策が受験の合否に影響する

個人的には、過去問との向き合い方で受験の合否が決まると思っています。

点数が取れるようになれば志望校に合格するし、そのまま放置すれば志望校を変更するか、最悪の場合は受験に失敗します。

なので、過去問の点数が取れるようになるまで、不正解だった問題の解き直しを繰り返してほしいと思います。

大切なことは、過去問と正面から向き合い、時間と努力を惜しまないことです。

おすすめ:家庭教師なら状況を改善できる!

過去問の点数が取れないなら、家庭教師に相談することをおすすめします。

その理由は、マンツーマン指導の家庭教師なら、現状から志望校合格に必要な点数まで引き上げられるからです。

筆者が知る限りでは、過去問の点数を上げる最も効率の良い方法は家庭教師だと思います。そして、家庭教師を利用して過去問対策をしているライバルがいることを忘れてはいけません。

料金がかかるとはいえ、過去問対策が受験の合否に影響するので、本気で志望校合格を目指すなら検討してみる価値は十分にあるかと思います。

参考までに、家庭教師に関する記事を貼っておきます。

まとめ

といわけで、今回は以上です。

志望校の過去問・赤本のおすすめの使い方について解説しました。

なお、この記事で紹介した赤本の使い方は、筆者の指導内容そのものです。あとは、みなさんがやりやすいようにアレンジしてみてください。

繰り返しになりますが、赤本は5年分を3回繰り返し、9割以上を正解できるまでやり込むことが合格への秘訣です。

なかなかハードだなぁ…と思うかもしれませんが、それをやり切った受験生はほとんどが合格します。もっと言えば、過去問のやり込み具合が甘い受験生ほど失敗します。

「過去問のやり込み具合なら、誰にも負けない!」
入学試験の当日に、そう思えることを願っています。

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