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この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での中学生の指導歴18年ほど。これまでに、1,000名以上の中学生を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、集団塾についていけない時は個別指導に切り替えるべき理由について解説します。また、個別指導で学校の成績をアップさせる方法についても解説します。
先に結論から言いますと、集団塾についていけないならそのまま通い続けても成績が上がることは稀です。個別指導に切り替えて、過去に学習した苦手単元を克服しなければ成績は上がりません。
その理由と成績アップの具体的な方法について、記事内で深掘りしていきます。集団塾についていけない中学生や、その保護者の方はぜひ参考にしてください。
集団塾についていけない時は個別指導に切り替えるべき3つの理由
集団塾の授業は、生徒一人ひとりのペースに合わすことができません。なので、授業についていけない生徒が必ず出てきます。
そして、集団塾についていけないなら、今すぐに集団塾から個別指導に切り替えるべきです。
個別指導に切り替えるべき3つの理由
- 理由①:状況がさらに悪化する恐れがある
- 理由②:いつまで経っても苦手単元を克服できない
- 理由③:個別指導に切り替えれば成績が上がる可能性が高い
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
理由①:状況がさらに悪化する恐れがある
最も懸念されるのは、今後ますます授業についていけなくなる恐れがあることです。
集団塾についていけない原因のほとんどは、「過去に学習した」苦手単元が足を引っぱっているからです。
中学の勉強:中1からの積み上げです
中学の勉強のほとんどは、中1からの積み上げです。
なので、苦手単元があるといつまで経っても状況は改善しません。それどころか、学年が上がるにつれて難易度が上がっていくので、雪だるま式に状況がどんどん悪化していきます。
理由②:いつまで経っても苦手単元を克服できない
理由①とも被りますが、集団塾ではなかなか苦手単元を克服できません。
その理由は、集団塾の授業は「過去に学習した」単元を復習する内容ではないからです。学校のペースに並行(または先取り)した内容です。
しかも、苦手単元は先生に質問するぐらいでは簡単には克服できません。放っておくと、苦手単元がどんどん増えてしまいます。
その結果、集団塾ではいつまで経っても苦手単元を克服できないのです。
理由③:個別指導に切り替えれば成績が上がる可能性が高い
上記の2つの理由から、集団塾についていけないなら、そのまま通い続けることはおすすめできません。
しかし、それ以上に集団塾から個別指導に切り替えるべき最大の理由は、個別指導なら成績が上がる可能性が高いからです。
そもそも、個別指導はお子さまのペースで授業が進んでいくので、「授業についていけない」という状況が起こりません。
生徒と先生が共に「理解できた」と判断して、次の内容へ進んでいきます。理解度に応じて授業のペースを調節したり、苦手単元を遡って復習することも可能です。
【個別指導】学校の成績をアップさせる方法【3ステップで解説】
ここからは、個別指導でどうやって学校の成績をアップさせるのか、具体的な方法について解説していきます。
わかりやすいように3ステップにまとめました。
個別指導での成績アップの方法
- ステップ①:定期テスト対策に絞って勉強する
- ステップ②:苦手単元を克服する
- ステップ③:新たな苦手単元を作らない
上記の3ステップです。
ステップごとに詳しく見ていきましょう。
ステップ①:定期テスト対策に絞って勉強する
まずは、勉強内容そのものを見直しましょう。
集団塾の場合、
- 高校受験の模試対策
- (学校でまだ習っていない)先取り学習
など、今回の定期テストとは関係のない内容を学習することがあります。
こうした内容は、基本的には今回の定期テスト対策には不要です。そして、集団塾についていけなくなる原因の1つです。
そこで、思い切って定期テスト対策に絞った勉強に切り替えましょう。(←個別指導なら大丈夫です)
定期テスト:必要な教材は4つだけ!
- ①教科書
- ②ノート(あればプリントも)
- ③学校のワーク(配布されている教科のみ)
- ④教科書準拠版の問題集(各教科1冊ずつ)
これだけで平均点はもちろん、90点以上だって狙えます。
なお、「学校のワーク」の重要性については、「【中学生が見落としがち】定期テストは「学校のワーク」から出題される!」の記事で解説しています。
【中学生が見落としがち】定期テストは「学校のワーク」から出題される!
「定期テストでは、『学校のワーク』からどれくらい出題されるのかなぁ…。テスト勉強には、『学校のワーク』と『塾の問題集』のどちらを使うべき?」←このような疑問にお答えします。この記事では、定期テスト対策における「学校のワーク」の重要性について解説しています。
また、「教科書準拠版の問題集」は市販の問題集を各教科1冊ずつそろえるだけです。ただし、これまで集団塾で使ってきた問題集が教科書準拠版なら、そのまま流用すればOKです。
なお、筆者おすすめの市販の問題集は、「【中学生】定期テスト対策の教科書に沿った問題集【おすすめ2選】」の記事で紹介しています。
【中学生】定期テスト対策の教科書に沿った問題集【おすすめ2選】
「定期テスト対策には、どんな問題集を使えばいいのかなぁ…?市販の問題集を買いたいけれど、どれを選べばいいのか分かりません。おすすめの問題集を教えてください。」←このような疑問にお答えします。この記事では、教科書に沿ったおすすめの問題集を紹介しています。
ステップ②:苦手単元を克服する
次に、定期テスト対策と並行して、過去に学習した苦手単元を克服します。
個別指導の最大のメリットは、お子さまのペースで学習できる点です。なので、過去に学習した苦手単元に遡って復習しましょう。
実は、集団塾ではこの「過去に学習した苦手単元の復習」ができません。だから、いつまで経っても苦手単元を克服できないのです。
大切なことは、苦手単元を克服しない限り成績アップはあり得ません。裏を返せば、苦手単元を克服すれば成績はアップします。
ステップ③:新たな苦手単元を作らない
最後に、新たな苦手単元を作らないことも大切です。
個別指導の強みを活かして、わからない問題はもちろん、疑問や質問はその場で先生に質問しましょう。
集団塾とは違い、個別指導なら、
- 宿題の質問ができる
- 授業中に、その場で質問できる
- 先生に気軽に質問できる
といったメリットがあります。
ステップ②で苦手単元を克服するとともに、ステップ③で新たな苦手単元を作らないことが、成績アップに欠かせないポイントです。
よくある質問:高校受験は集団塾の方がいいのでは?
たまに、「集団塾をやめてしまうと、高校受験に向けてスイッチが入るかしら…」と心配している保護者がいますが、結論としては心配は不要です。
高校受験に向けた周囲の変化は学校で十分に感じられるので、集団塾にこだわる必要はありません。
なにより、集団塾についていけない状況を改善することを優先すべきですし、現状のまま通い続けることはお子さま本人にとってもしんどいはずです。
【中学生の個別指導】家庭教師と個別指導塾の違いは?
大前提として、家庭教師と個別指導塾のどちらを選んでも問題ありません。
どちらもお子さまのペースで学習できますし、成績アップが期待できるからです。
家庭教師と個別指導塾の違い
- 違い①:カリキュラムの有無
- 違い②:料金の幅
主な違いは上記の2点です。
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
違い①:カリキュラムの有無
カリキュラムがあるのが個別指導塾。カリキュラムがないのが家庭教師。
もちろん、個別指導塾でもお子さまに合わせたカリキュラムを作成してもらえますが、あくまでも塾の方針に沿って作成します。
一方、家庭教師はカリキュラムがまったくないので、こちらの要望に100%応えてもらえます。ただし、家庭教師の力量に左右される部分が大きくなります。
個人的には、
- 塾の方針やノウハウに期待したいなら→個別指導塾
- あれこれ要望したいなら→家庭教師
という基準で選べばいいかと思います。
違い②:料金の幅
全体的に料金が高いのが家庭教師。一方で、料金に幅があるのが個別指導塾です。
ただし、個別指導塾は料金に幅があるので、少しでも料金を安く抑えたいなら、まずは個別指導塾から探してみることをおすすめします。
よくある質問:おすすめの家庭教師派遣会社や個別指導塾は?
結論として、公式サイトに「学校の定期テスト対策ができる」と明記している家庭教師派遣会社や個別指導塾を選んでください。
定期テストの内容は学校や担当の先生によって大きく異なるので、(先ほど紹介した)教科書やノート、学校のワークなどを使って勉強しないと効果は期待できません。
- 近所の塾だから
- 料金が安いから
- 人気の塾だから
といった理由だけで選ぶと、あとあと後悔することになります。
探し方がわからない方は、筆者が高校受験におすすめする家庭教師と個別指導塾をまとめた下記の記事をご参照ください。
高校受験におすすめな家庭教師
【中学生】プロがおすすめする高校受験の家庭教師5社【選び方も解説】
高校受験におすすめな家庭教師派遣会社を知りたい方向け。この記事では、家庭教師歴18年の現役プロ家庭教師である筆者が厳選した、「この会社なら間違いない!」というおすすめの5社を紹介しています。また、家庭教師派遣会社の「選び方のポイント」についても解説しています。
高校受験におすすめな個別指導塾
【中学生】プロ講師の筆者がおすすめする高校受験の個別指導塾5選
高校受験におすすめな個別指導塾を知りたい方向け。この記事では、塾講師歴18年の現役プロ講師である筆者が厳選した、「この個別指導塾なら間違いなし!」というおすすめの5校を紹介しています。また、個別指導塾の「選び方のポイント」についても解説しています。
まとめ
というわけで、今回は以上です。
集団塾についていけない時は個別指導に切り替えるべき理由について解説しました。また、個別指導で学校の成績をアップさせる方法についても解説しました。
繰り返しになりますが、集団塾についていけないならそのまま通い続けても成績が上がることは稀です。個別指導に切り替えて、過去に学習した苦手単元を克服しなければ成績は上がりません。
新しい環境に飛び込むには勇気がいるかもしれません。でも、迷っている時間はありません。3年間はあっという間です。
現状に甘んじたり、あきらめる理由を探すのではなく、行動に移しましょう!
この記事が、そのきっかけになれば幸いです。
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