高校受験を前に、「苦手教科の克服」でお悩みの中学生や保護者も多いと思います。

- どうすれば苦手教科を克服できるの?
- 集団塾の「夏期講習」に出席すべき?
- おすすめの方法は?
このような悩み・疑問にお答えします。

家庭教師・塾講師として15年にわたって高校受験対策を指導している、筆者が解説します。
【苦手教科の克服】「集団塾」はおすすめしない

「集団塾」では、どうして苦手教科を克服できないの?
高校受験に向けて、苦手教科の克服に、集団塾を検討される方も多いと思います。
特に、夏期講習や冬期講習といった、「集団塾の短期講習会」を利用して、苦手教科を克服しようとする中学生が目立ちます。中には、周りの同級生の多くが参加するので、焦って夏期講習に参加する中学生も少なくありません。
しかし、個人的には、苦手教科の克服には「集団塾」はおすすめできません。
大切なことは、苦手教科や苦手単元の克服のために、何をしなければいけないかをしっかりと考えることです。目的を明確にし、もっとピンポイントに絞った勉強をしなければ、苦手教科は克服できません。

「集団塾に通うこと」や「集団塾の短期講習会」を検討されている方は、もう少しだけ読み進めてみてください。
「苦手克服」集団塾がダメな理由
苦手教科の克服に「集団塾」をおすすめしない一番の理由は、苦手教科を克服した中学生をほとんど見かけないからです。
むしろ、集団塾では苦手教科を克服できずに苦しむ中学生が多い印象です。

どうして「集団塾」では、苦手教科を克服できないの?
その理由は、下記の通りです。
- 理由①:授業中に質問できない。
- 理由②:「自分のペース」で学習できない。
理由①:授業中に質問できない
苦手教科を克服するためには、分からない内容を減らしていくことが肝心です。そのためには、疑問に感じたことはどんどん質問する必要があります。
しかし、集団塾では授業中に何度も質問することはできません。
そのため、苦手教科の克服という目的に適した「指導スタイル」とはいえません。
理由②:「自分のペース」で学習できない
集団塾で授業を受講する際、一度の説明で理解できないことは頻繁に起こります。しかし、たとえ理解ができていなくても、授業は進行していきます。
その結果、苦手教科を克服するどころか、かえって苦手意識が増す恐れがあります。
「自分のペース」で学習できない集団塾は、苦手教科の克服にはハードルが高いのです。

「集団塾」の指導スタイルでは、学校の授業とあまり違いがなく、苦手教科の克服にはおすすめできません。

苦手教科の克服には、どんな「指導スタイル」が必要なの?
「苦手克服」必要な指導スタイルは?
「苦手教科の克服」に必要な指導スタイルは、「理解できてから次へ」という指導スタイルです。
そもそも、苦手になった原因をたどってみると、「理解できていないのに、次の学習内容へ進んだから」なのです。
そこで、他の受講生を気にすることなく、自分のペースで学習できる「指導スタイル」を選ぶことが重要です。
上記の3つがそろった「指導スタイル」なら、苦手教科の克服に効果的な学習ができるはずです。
「苦手教科の克服」おすすめ方法は?
次に、「苦手教科の克服」におすすめな方法について見ていきましょう。
個人的におすすめな方法は、下記の3つの方法です。
- おすすめ方法①:自分で復習する。
- おすすめ方法②:個別指導塾に通う。
- おすすめ方法③:家庭教師を利用する。
以下、それぞれの方法について詳しく解説します。
おすすめ方法①:自分で復習する
苦手な教科や単元、自分自身の学力にもよりますが、「自分で復習すること」は十分に可能です。
特に、夏休みなどの長期休暇を利用すれば、学校の教科書と参考書、市販の問題集を使って集中的に復習することで、夏期講習よりも範囲を絞った、ピンポイントな復習をすることができます。
なお、市販の問題集を使った「自分でできる受験勉強」については、下記の記事が参考になります。気になった方は是非ご参照ください。
»【中3夏休み】自分でできるおすすめ高校受験勉強の方法とは?
おすすめ方法②:個別指導塾に通う
苦手単元が広範囲にわたる中学生におすすめな方法が、「個別指導塾に通う方法」です。
※1対1の「マンツーマン指導」を行うタイプの個別指導塾です。
個別指導塾の場合、カリキュラムが決まっている分、漏れなく広範囲にわたって復習することができます。その反面、カリキュラムが決まっている分、人によっては効率よく復習できないことが懸念されます。
そのため、苦手克服の効果が期待できそうか、カリキュラム内容を事前にしっかりと確認することが重要です。
また、受講する教科数によって費用が決まる場合が多いため、受講する教科数が多いと費用が高額になることが「個別指導塾」のネックです。
なお、筆者が厳選した「おすすめ個別指導塾」は、別の記事にまとめています。気になる方は、下記の記事をご参照ください。
おすすめ方法③:家庭教師を利用する
複数の教科が苦手な中学生におすすめな方法が、「家庭教師を利用する方法」です。
家庭教師の場合、個別指導塾とは異なり、決められたカリキュラムが存在しません。また、複数教科を指導できる家庭教師が多いため、複数教科の苦手単元を効率よく復習することができます。
しかも、家庭教師の場合、教科数ではなく指導時間数で費用が決まるため、複数教科が苦手な中学生にはおすすめです。
なお、筆者が厳選した「おすすめ家庭教師派遣会社」は、別の記事にまとめています。気になる方は、下記の記事をご参照ください。
参考:オンライン家庭教師
ここ近年、インターネットを利用した「オンライン家庭教師」を利用する中学生も増えています。
あまり馴染みがないという方も多いと思いますので、「対面指導の家庭教師」との違いを踏まえた、「オンライン家庭教師」の特徴をまとめておきます。
まとめると、「費用を安く抑えて、手軽に利用できるサービス」がオンライン家庭教師の特徴です。
なお、オンライン家庭教師については別の記事で詳しく解説しています。気になる方は下記の記事をご参照ください。
»【対面との違いは?】オンライン家庭教師のメリットとデメリット
本気で苦手克服なら!「家庭教師」がおすすめ

苦手克服に最もおすすめな方法は?
塾講師と家庭教師として、15年にわたって中学生を指導している筆者が最もおすすめする方法は、「家庭教師を利用する方法」です。
その理由は下記の通り。
- おすすめ理由①:その場で何度でも質問できる。
- おすすめ理由②:理解するまで、次の学習内容に進まない。
- おすすめ理由③:克服できたかを後ほど確認してもらえる。
以下、それぞれのおすすめ理由を具体的に解説します。
おすすめ理由①:その場で何度でも質問できる
苦手教科・苦手単元の克服には、理解を深めることができる環境が必要です。
具体的には、納得できるまで何度でも質問できること、そして何度でも繰り返し解説してもらえることです。
そのような環境を整えるための最も理想的な方法が、「家庭教師を利用する方法」です。

根気強く指導してくれる家庭教師と出会えれば、苦手克服はそう難しくはありません。
おすすめ理由②:理解するまで、次の学習内容に進まない
苦手教科・苦手単元の克服において、理解できていない状態で次の学習内容へ進んではいけません。
どんなに時間がかかっても、「理解してから次へ」が苦手克服では基本です。
その点、家庭教師はマンツーマンの個別指導であるため、理解するまでは次の学習内容へ進むことはありません。生徒の反応を見て授業が進んでいく「家庭教師の授業」なら、苦手克服に安心して利用することができます。
おすすめ理由③:【最重要】克服できたかを後ほど確認してもらえる
個人的に、最もおすすめな理由が「苦手単元を克服できたかどうかを後ほど家庭教師に確認してもらえる点」です。
苦手単元を本当に克服できたかを確認するためには、時間をおいて後ほど小テストなどを実施する必要があります。家庭教師は、日々の指導を通じて生徒の苦手な単元や問題を把握することができます。
その上で、弱点を熟知した家庭教師が人為的に出題することで、苦手単元を本当に克服できているのかを確認することができるのです。

苦手単元の克服ほど、個別の指導が必要であり、「家庭教師」がおすすめです。
まとめ
今回の記事では、「苦手教科の克服におすすめな方法」について解説しました。
この記事のおさらいです。
苦手克服に必要な「指導スタイル」
- 「自分のペース」に合った授業を受講できる。
- 質問したい時にすぐに質問できる。
- 理解できてから、次の学習内容に進む。
「苦手克服」のおすすめ方法
- おすすめ方法①:自分で復習する。
- おすすめ方法②:個別指導塾に通う。
- おすすめ方法③:家庭教師を利用する。
その中でも、本気で苦手単元・苦手教科を克服するなら「家庭教師の利用」が最もおすすめの方法でした。
高校受験を前に、苦手教科・苦手単元を克服したい中学生の皆さんは、是非参考にしてほしいと思います。
補足:個別指導サービスまとめ
最後に、筆者が厳選した、おすすめの個別指導塾や家庭教師派遣会社をまとめた記事をご紹介します。
個別指導をお考えの方は、是非ご参照ください。
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