学習塾に通っても成績が上がりません…。通っている学習塾をやめるべき？本当にやめていいの？やめた後はどうすればいいのか教えてください。
このような悩み・疑問にお答えします。
この記事の内容
記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、塾講師・家庭教師での中学生の指導歴18年ほど。これまでに1,000名以上の中学生を指導してきました。
この記事では、そんな筆者の経験を踏まえて、「中学生が通っている学習塾をやめるべき状況」について解説します。また、学習塾をやめる際の理由と電話での言い方についても解説します。
※学習塾に通っても成績が上がらない、学習塾が合わない、学習塾をやめるか迷っている、このような悩みを解決できる記事です。
【中学生】通っている学習塾をやめるべき状況とは？
学習塾に通っても成績が上がらないことは、決して珍しいことはありません。もちろん、その原因のすべてが「通っている学習塾」にあるわけではありません。
しかし、学習塾に通っても成績が上がらないなら、学習塾をやめることを検討すべきです。
すべての中学生にピッタリな学習塾は存在しない
学習塾をやめることを検討すべき理由は、すべての中学生にピッタリな学習塾など存在しないからです。
たとえ有名で評判が良い学習塾でも、お子さまに合っていないと感じたら迷わず他の学習塾を探すべきです。
大切なことなので繰り返しますが、すべての中学生にピッタリな学習塾は存在しません。同級生ではなく、お子さまにピッタリかどうかを第一に考えてください。
【中2・中3】学習塾をやめる中学生は少なくない
ちなみに、塾講師をしていると、中2や中3で学習塾をやめていく中学生をよく目にします。反対に、別の学習塾から移ってくる中学生も少なくありません。
そして、こうした動きは当然のことです。なぜなら、先ほども触れたように、すべての中学生にピッタリな学習塾は存在しないからです。
中1から1年以上通って成績が上がらないなら、中2や中3からでも躊躇なく学習塾を変えるべきです。遅すぎることはありません。
学習塾をやめるべき状況【1つでも該当したらアウトです】
では、どのような状況なら学習塾をやめるべきなのか、「通っている学習塾をやめるべき状況」を3つご紹介します。
1つでも該当したら、学習塾をやめるべきです！
学習塾をやめるべき状況
- 状況①：集団塾の授業についていけない
- 状況②：直近3回の「定期テストの点数」が上がっていない
- 状況③：直近2学期の「通知表の評定」が下がっている
※ただし、状況②と状況③は、学習塾で履修している教科に限ります。
それぞれの状況について、詳しく解説していきます。
状況①：集団塾の授業についていけない
まずは、集団塾の授業についていけないという状況です。
集団塾の授業についていけない原因の多くは、過去に学習した単元を理解できていないからです。（※このような単元を苦手単元と言います）
この苦手単元を克服しない限り、このまま通い続けても成績は上がりません。それどころか、状況がさらに悪化する恐れがあります。
このような状況に該当するなら、集団塾をやめるべき理由とその後の方法について解説した、「【中学生】集団塾についていけないならやめるべき理由【3つある】」の記事をご参照ください。
【中学生】集団塾についていけないならやめるべき理由【3つある】
「集団塾についていけないけれど、このまま通っていてもいいのかなぁ…。どうすれば苦手な教科や単元を克服できるの？おすすめの方法を教えてください。」←このような悩み・疑問にお答えします。この記事では、集団塾についていけないなら学習塾をやめるべき理由について解説しています。また、集団塾についていけない中学生が、今後どうすべきかについても解説しています。
状況②：直近3回の「定期テストの点数」が上がっていない
続いて、直近3回の「定期テストの点数」が上がっていないという状況です。
※ただし、学習塾で履修している教科に限ります。
教科や単元によって「定期テストの点数」の増減にはばらつきがあります。そのため、1回や2回の結果だけでは学習塾をやめるべきか判断しかねます。
そこで、直近3回の「定期テストの点数」で判断します。直近3回の「定期テストの点数」が上がっていないなら、このまま通い続けても成績アップは期待できません。
※複数の教科を履修しているなら、主要教科である数学や英語の点数を参考にしてください。または、合計点数を参考にしても構いません。
よくある質問：点数に変化がない場合はどうする？
学習塾に通っていても、「定期テストの点数」にほとんど変化がないことも珍しくありません。そのため、そのまま3年間同じ学習塾に通い続ける中学生も少なくありません。
学習塾に通う目的は、あくまで「定期テストの点数」を上げることです。しかも、「学習塾を変えたら、定期テストの点数がすぐに上がった」みたいな話はよく聞きます。
現状に妥協するのではなく、成績アップのために行動を起こすべきです。
なお、学習塾に通っても「定期テストの点数」が上がらない理由については、「【中学生】学習塾の成績が上がらない4つの理由【辞めるべきかも解説】」の記事で解説しています。
【中学生】学習塾の成績が上がらない4つの理由【辞めるべきかも解説】
「学習塾に通っているのに、なぜ成績が上がらないの？通っている学習塾をやめるべきなのかしら…。どうすれば良いか教えてください。」←このような悩み・疑問にお答えします。この記事では、中学生が学習塾に通っても成績が上がらない理由について解説しています。また、成績が上がらない時に学習塾をやめるべきかについても解説しています。
状況③：直近2学期の「通知表の評定」が下がっている
最後は、直近2学期の「通知表の評定」が下がっているという状況です。
※こちらも、学習塾で履修している教科に限ります。
学習塾に通っているにも関わらず「通知表の評定」が下がっているなら、学習塾に通っても効果がなかったということです。
しかし、直近2学期の「通知表の評定」が下がっているのなら、このままではいけません。思い切って学習環境を変えるべきです。
学習塾に通う目的は現状維持ではなく、成績アップだということを忘れてはいけません。
学習塾をやめる理由と電話での言い方【簡単です！】
ここからは、学習塾をやめる際の理由と電話での言い方について解説します。
実際に塾講師をしていて、これまでに最も耳にした「学習塾をやめる理由」を電話での言い方も含めてご紹介します。
学習塾をやめる理由【トップ2】
- 1位：「一度、自分で勉強させてみます」
- 2位：「個別指導塾に変えてみます」
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
1位：「一度、自分で勉強させてみます」
最も多い理由が、「学習塾をやめて、一度自分で勉強させてみます」です。
「他の学習塾に通います」はNG
ちなみに、学習塾をやめる理由として、「他の学習塾に通います」は避けるべきです。
その理由は、引き留められる恐れがあるからです。また、転塾する理由をあれこれ聞かれたり、次に通う学習塾の悪口を聞かされるかもしれません。
聞きたくない話を耳にすることを避けるためにも、次に通う学習塾の名前は秘密でいきましょう！
2位：「個別指導塾に変えてみます」
次に多い理由が、集団塾をやめるなら「個別指導塾に変えてみます」です。
※個別指導塾をやめるなら、「集団塾に変えてみます」ですね。
通っている学習塾を否定するのではなく、「集団指導（または個別指導）という環境が我が子には合わなかった」と伝えることで、学習塾の先生にも納得してもらえます。
要注意：学習塾をやめる際に気をつけること
続いて、学習塾をやめる際の注意点についても触れておきます。
学習塾をやめる際の注意点
- 注意点①：「費用の引き落とし」のタイミング
- 注意点②：「やめる意思」を伝えるタイミング
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
注意点①：「費用の引き落とし」のタイミング
まずは、費用の引き落としのタイミングです。
学習塾によっては、月々の月謝以外に教室維持費や短期講習の費用が必要なことがあり、その引き落としは先払いであることがほとんどです。
そして、すでに引き落とされた費用が返金されることはまずありません。特に、教室維持費は半期にまとめて引き落とされることがあるので注意が必要です。
そこで、
- すでに引き落とされた費用を無駄にしない
- 教室維持費が引き落とされる前にやめる
など、学習塾をやめるタイミングには注意が必要です。
注意点②：「やめる意思」を伝えるタイミング
学習塾に「やめる意思」を伝えるタイミングにも注意が必要です。
学習塾に「やめる意思」を伝えた後も、（やめる日まで）学習塾に通い続ける可能性があります。そのため、お子さまによっては学習塾の先生や周りの同級生と顔を合わせることを気まずく感じるかもしれません。
そこで、学習塾に迷惑をかけない範囲で、なるべく遅く「やめる意思」を伝えることをおすすめします。また、必要なら「最終日までは、周りの同級生に知らせないでほしい」という旨を学習塾の先生にお願いすると良いでしょう。
補足：お子さまにピッタリな学習塾を見つけよう！
最後に、これから別の学習塾を探すという方向けに、失敗しない学習塾の選び方についても簡単に触れておきます。
お子さまにピッタリな学習塾を選ぶ
世の中には数多くの学習塾が存在します。その一方で、お子さまにピッタリな学習塾は簡単には見つかりません。
だからこそ、「どんな学習塾がピッタリなのか？」お子さまの意見を聞き、親子でよく話し合ってください。
その際、
- 現在通っている学習塾の、何が合わなかったのか？
- 次に通う学習塾に、何が必要なのか？
をヒントにすると良いでしょう。
よくある質問：どんな学習塾を選べばいいの？
結論としては、「通っている学校の定期テスト対策ができる」学習塾です。
ただし、それだけでは失敗しないとも限りません。
- どんな問題集を使っているか？
- どんな先生が教えているか？
- お子さまの学力に合っているか？
などもチェックすることをおすすめします。
なお、何をチェックすれば良いのか分からないという方は、チェックすべき5つのポイントをまとめた、「【中学生】失敗しない学習塾の選び方【5つのポイントをチェック！】」の記事をどうぞ。
【中学生】失敗しない学習塾の選び方【5つのポイントをチェック！】
「中学生の集団塾ってどこがいいんだろう…。同級生が通っている、近所の塾でいいのかなぁ？失敗しない選び方のポイントを教えてください。」←このような疑問にお答えします。この記事では、指導歴18年、現役プロ塾講師の筆者が、失敗しない学習塾の選び方について解説しています。また、塾選びでの注意点と、お子さまにピッタリな学習塾の見つけ方についても解説しています。
まとめ：すべての中学生にピッタリな学習塾は存在しません
というわけで、今回は以上です。
「中学生が通っている学習塾をやめるべき状況」について解説しました。また、学習塾をやめる際の理由と電話での言い方についても解説しました。
これまで、18年間にわたって学習塾をやめていく中学生を見てきました。そんな筆者だからこそ言えることは、「すべての中学生にピッタリな学習塾は存在しない」ということです。
だからこそ、学習塾をやめるかどうかよりも、お子さまにピッタリな学習環境を見つけることを意識すべきです。そうすれば、自然と答えは見つかるような気がします。
この記事が、多少なりともその参考になれば幸いです。
最後に、関連記事をまとめつつ記事を終えたいと思います。
集団塾についていけない方向け
【中学生】集団塾についていけないならやめるべき理由【3つある】
「集団塾についていけないけれど、このまま通っていてもいいのかなぁ…。どうすれば苦手な教科や単元を克服できるの？おすすめの方法を教えてください。」←このような悩み・疑問にお答えします。この記事では、集団塾についていけないなら学習塾をやめるべき理由について解説しています。また、集団塾についていけない中学生が、今後どうすべきかについても解説しています。
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