【私立中学受験に迷ったら?】親が知るべきメリットとデメリット

よくある質問

小学校の高学年になると、同級生の中学受験について耳にすることが増えます。

受験生の母親
受験生の母親
  • 中学受験って何?
  • 中学受験はした方がいいの?
  • 中学受験のメリット・デメリットは?

このような疑問・悩みにお答えします。

この記事の内容
  • 中学受験とは?
  • なぜ、中学受験をするのか?
  • 中学受験のメリット・デメリットは?
  • 中学受験での注意点とは?
家庭教師
家庭教師

塾講師・家庭教師として、15年にわたって中学受験を指導している、筆者が解説します。

中学受験とは?

「中学受験」という言葉は、耳慣れない方も多いかもしれません。

それもそのはず、高校受験とは異なり、中学受験は必ずしもしなければいけない受験ではありません。そのため、中学受験について詳しく知らない方も多いと思います。

また、中学受験といっても国立中学と私立中学の2つの受験があるため、混同している方も少なくありません。

しかし、一般的には中学受験と言えば、私立中学に受験することを意味します。

なぜ?私立中学を受験する理由

2020(令和2)年度の、文部科学省「学校基本調査」によると、全国の中学生約321万人のうち、私立中学に在学する中学生は約24万と全体の7.4%を占めています。

全体の1割には満たないですが、なぜ私立中学を受験させる親がいるのでしょうか?

これまでに、受験生の保護者や、実際に私立中学に子どもを通わせる保護者から耳にした、主な理由です。

私立中学を受験する理由
  • 親自身が、私立中学に通った経験があるから。
  • 公立の中学校よりも難易度の高い勉強をさせ、名門大学へ進学させたいから。
  • 学費を払う分、質の高い教育を受けることができそうだから。

やはり、私立中学を受験させる保護者は、「大学進学を見据えた進路設計を考えている方が多い」という印象です。

確かに、大学受験を見据えた中高一貫校の教育カリキュラムなら、高校受験を必要としない分、大学受験一本に集中できると思います。

参考:「中高一貫校」メリットは?

中高一貫校のメリットは、高校受験が不要なことだけではありません。

名門大学の附属校の場合、大学受験の際に「内部進学制度」を利用して、比較的簡単に名門大学へ進学することができます。

このメリットを狙って私立中学の受験を考えている方もいるかもしれません。気になる方は、別の記事で詳しく解説していますので、「【関関同立の附属】高校受験より中学受験が断然「おトク」な理由」の記事をご参照ください。

【中学受験】メリットとデメリットは?

受験生の母親
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中学受験のメリット・デメリットは?

ほとんどの小学生が中学受験をしません。その理由は、各市区町村に受験しなくても通える公立の中学校があるためです。

ということは、遊び盛りである小学校高学年の時期に、わざわざ受験勉強をして私立中学を受験するだけの価値があるのかをじっくり考える必要があります。

というのも、中学受験には、メリットだけでなくデメリットも存在するからです。

ここでは、そんな「中学受験のメリットとデメリット」について解説します。

【中学受験】メリットは?

まずは、中学受験のメリットです。

  • メリット①:中高一貫教育で、大学受験を見据えて勉強できる。
  • メリット②:学習面のサポートが手厚い。
  • メリット③:学習環境が整っている。

以下、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

メリット①:大学受験を見据えた「中高一貫教育」が魅力

私立中学の場合、同じ系列の高校へ進学できる(エスカレーター式と呼ばれる)中高一貫教育であるため、高校受験をする必要がありません。
※ただし、希望すれば、外部の高校を受験することも可能です。

中学1年生から6年間をかけて大学受験に備える教育カリキュラムが用意されており、勉強と部活動を両立してのびのびと過ごすことができます。

私立中学と聞くと、教育熱心な保護者が多いようなイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、保護者の中には、高校受験の必要がない中高一貫校で子どもにのびのびと学校生活を送ってほしい、という理由で通わせる保護者も少なくありません。

メリット②:学習面のサポートが手厚い

生徒数が多く、学力にも幅がある公立中学とは違い、定員が設けられている私立中学では、学習面で手厚いサポートが受けられます。

具体的には、放課後に無料の学習サポートがあったり、成績不振者を対象とした補習や短期講習などが行われます。

このような手厚いサポートがあるため、保護者としては、子どもの学習面についてある程度学校に任せることができます。

受験生の母親
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安心して通わすことができそう!

メリット③:学習環境が整っている

私立中学では、学費を納める必要がある分、先進的な学習環境が整っています。

その例をいくつかご紹介します。

私立中学:学習環境の特徴
  • 理科室の実験器具や、音楽室の楽器などの設備が充実している。
  • タブレット端末やノートパソコンを活用した授業が目立つ。
  • ネイティブスピーカーの英語教師が、複数人常勤している。
  • エアコン、トイレ、運動場などの設備が新しい。

学費を納めているため、当然だと感じる方もいるかもしれませんが、学費を納めてでも設備が充実した先進的な学習環境の下で学べることは、メリットとして評価できると思います。

ただし、音楽室にバイオリンが人数分揃っていることや運動場が人工芝であること、また清掃員がトイレ掃除を行っていることなどは、人によって評価が分かれるかもしれません。

家庭教師
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これらを子どもにとってメリットと捉えるかどうかは、個人の判断に委ねられると思います。

【中学受験】デメリットは?

続いて、中学受験のデメリットを見ていきましょう。

  • デメリット①:経済的な負担が大きい。
  • デメリット②:受験勉強による、健康面への影響が心配。
  • デメリット③:「燃え尽き症候群」になる恐れがある。

以下、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

デメリット①:経済的な負担が大きい

入学後の費用はもちろんのこと、受験勉強のために通う学習塾の費用は決して安くはありません。

特に、大手の進学塾に通う場合、毎月の授業料だけでなく、教材費や模擬テストの受験料、そして夏期講習などの講習費用と、想像以上に費用がかかります。

さらに、学習塾の授業についていけない場合などに、家庭教師を利用することも想定しておく必要があり、その費用も高額なことで有名です。

家庭教師
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中学受験を検討する際には、受験対策としての費用や入学後の学費について、前もって調べておくことをおすすめします。

デメリット②:健康面への影響が心配

中学受験で最も懸念されるデメリットは、受験生本人の健康面への影響です。

遊び盛りな小学校高学年の時期に、数年間にわたって遊びを我慢し、学習塾に通う生活を強いることは、人格を形成する時期の子どもの成長に大きく影響します。

また、小学校高学年は、子どもの学力が発達する平均的な時期よりも早期であるため、たとえ学習塾へ通って受験勉強をしても、十分な学力が定着しないことも想定されます。

そのため、中学受験が本人にとって想像以上に精神的な負担となる場合があり、体調を崩したり、体の不調を訴える子どももいます。

そうしたことから、子どもにとって中学受験が適切なタイミングであるかどうかを親が見極める必要があります。

家庭教師
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メリットだけに流されて、中学受験を決断することのないよう、注意が必要です。

デメリット③:「燃え尽き症候群」になる恐れがある

中学受験を経験した後、中学生になると勉強に対する意欲を失う可能性があります。

中学受験を経験する小学生の中には、それが大きなストレスに感じる小学生も少なくありません。ゲームをしたり、友達と遊びたい気持ちを我慢した中学受験が終わり、晴れて中学生になった頃には、そのストレスが限界を迎えることがあります。

そんな中学生に見られるのが、これまで我慢してきた遊びへの欲求が爆発し、勉強に対する意欲が低下するケースです。それとは裏腹に、難関私立中学の授業の進捗ペースは速く、あっという間に学校の授業についていけなくなることがあります。

こうした、数年間に及ぶ中学受験によるストレスからくる「燃え尽き症候群」は、中学生になった子ども本人だけでなく、親子にとって大きな悩みとしてのしかかります。

なお、中学受験後の燃え尽き症候群の予防法については、別の記事で詳しく解説しています。気になる方は、「中学受験要注意!「燃え尽き症候群」の予防法と対処法」の記事をご参照ください。

家庭教師
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中学受験のメリット・デメリット、お分かりいただけましたか?

中学受験での注意点とは?

受験生の母親
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中学受験での注意点は?

個人的には、中学受験をするかしないかは、慎重に判断されることをおすすめします。

その理由は、中学受験のメリットは大きいですが、デメリットも大きいからです。

中学受験で合格した場合のメリットは非常に大きく、将来の進路に大きくプラスにはたらくことが期待できます。

その一方で、中学受験による健康面への影響や、燃え尽き症候群の恐れなどのリスクは、軽視できることではありません。

【中学受験】2つの注意点とは?

慎重な判断が必要な中学受験ですが、その判断の参考となる「2つの注意点」をご紹介します。

  • 注意点①:中学受験は「親子の受験」を覚悟する。
  • 注意点②:子どもにとって、中学受験が適切なタイミングかを見極める。

以下、それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点①:「親子の受験」を覚悟する ※親のサポートが不可欠!

精神的にもある程度自立した中学生とは異なり、中学受験に臨む小学生は右も左も分からないような幼い子どもです。

子ども本人に任せていても、なかなか自発的には勉強しません。また、通っている学習塾に任せていても、手取り足取り指南してくれるわけでもありません。

そのため、中学受験では親のサポートが不可欠であり、1から10まですべて面倒を見なければいけません。これは、想像しているよりもはるかに大変なことです。

宿題のチェックに始まり、プリントの管理、復習テストのやり直し、模擬テストのやり直し、志望校の調査、入試説明会への参加など、数えるときりがありません。

生活は受験一色になり、受験する本人よりも、保護者だけが熱くなっていることもよくあります。それでも、中学受験は親の関心とサポート無くして合格はあり得ません。

子どもの「やる気スイッチ」が最後まで入らなくても、受験当日まで子どもを引っ張て行くだけの気力が求められます。

家庭教師
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是非一度、中学受験を経験された知人などに、経験談を聞くことをおすすめします。

注意点②:子どもにとって、中学受験が適切なタイミングかを見極める

塾講師・家庭教師をしていると、中学受験を経験された保護者から様々な声を耳にします。

その中には、もちろん「中学受験をしてよかった」という声もあります。

その一方で、「うちの子にはちょっと早すぎたかな」という声もよく耳にします。

中学受験は、すべての受験生にとって適切なタイミングとは限らないどころか、多くの受験生の学力の発達がまだまだなことがほとんどです。

家庭教師
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子どもにとって、中学受験が適切なタイミングかどうか、しっかりと判断しましょう!

公立中学から高校受験に挑戦する

学力の発達がまだまだな小6の時点で、今後6年間通う学校を決めてしまうのは、個人的には惜しい気がします。

公立中学へ進学し、3年後に高校受験に挑戦すれば、学力だけでなく精神的にも小学生とは大きく異なるので、また違った結果が期待できます。

家庭教師
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親として、子どもが中学受験向きなのか、高校受験向きなのかを正しく判断してあげることが大切です。

補足:「中学受験は無理かな…」諦めるのはまだ早い!

この記事を読んで、「うちの子には中学受験は無理かな…」と思われた方、諦めるのはまだ早いです。

中学受験には、私立中学受験の他に国立中学受験があります。

国立中学の入学試験の内容は、私立中学のそれとは少し異なります。そのため、塾なし受験や家庭教師のみの受験対策も十分可能で、近年保護者の間で大人気です。

実は、筆者も国立中学の受験を個人的におすすめしています。気になる方は、「【国立中学受験】プロがおすすめする理由とその方法とは?」の記事をご参照ください。

まとめ

今回の記事では、「私立中学受験に迷ったら?】親が知るべきメリットとデメリットについて解説しました。

この記事のおさらいです。

【中学受験】メリット

  • メリット①:中高一貫教育で、大学受験を見据えて勉強できる。
  • メリット②:学習面のサポートが手厚い。
  • メリット③:学習環境が整っている。

【中学受験】デメリット

  • デメリット①:経済的な負担が大きい。
  • デメリット②:受験勉強による、健康面への影響が心配。
  • デメリット③:「燃え尽き症候群」になる恐れがある。

中学受験での注意点

  • 注意点①:中学受験は「親子の受験」を覚悟する。
  • 注意点②:子どもにとって、中学受験が適切なタイミングかを見極める。

    中学受験は、決して簡単な挑戦ではありません。

    だからこそ、そのメリットとデメリット、そして注意点を親としてしっかりと理解しておくことが大切です。

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    【中学受験】参考記事まとめ

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