スマートフォンの普及が進み、近年では小学生でもスマートフォンを持つ子どもが出てきました。中学生では、部活動の連絡などもスマートフォンのアプリを使うことが増えています。
- 子どもにスマートフォンをねだられて困っている。
- 小・中学生にスマートフォンは必要なの?
- スマートフォンを買い与えるか迷っている…
このような疑問・悩みにお答えします。
そこで、この記事では
- 小・中学生のスマートフォンの普及率とは?
- スマートフォンの小・中学生へのメリットとデメリットとは?
- スマートフォンを正しく使うためのルールとは?
塾講師と家庭教師として、10年以上にわたって小・中学生を指導している、私パンダが解説します。
中学生には、スマートフォンが必要
現代の中学生には、スマートフォンが必要です。
結論からお話しすると、
その理由は、スマートフォンを持っている中学生が多く、様々な連絡手段としてスマートフォンが主流になったためです。
無料通話アプリで連絡する
例えば、友達同士で連絡を取り合う場合などには、スマートフォンの無料通話アプリを利用することがほとんどです。また、部活動の連絡などもアプリ内のグループチャットを利用することが多いようです。
そのため、スマートフォンを持っていない場合、不便に感じるだけでなく、支障をきたすことが出てくるのです。学校によっては、子どものスマートフォンの持ち込みを許可している学校もあり、今後も増えていくことが予想されます。
私立の小・中学校では、朝の会でスマートフォンを回収し、帰りの会に返却する学校もあります。
小学生は必要とは言い切れない
一方、中学生とは違い、小学生はスマートフォンが必要だとは言い切れません。学校生活や家庭での過ごす中で、スマートフォンが無くても大きな問題はありません。
小学生という年齢を考慮しても、スマートフォンを使用することによるメリットはほとんどなく、デメリットを考えべきだと思います。
【小・中学生】スマートフォンの普及率は?
小・中学生の間で、スマートフォンはどれくらい普及しているのでしょうか?
私が指導している学習塾や家庭教師の生徒でも、スマートフォンを持っている中学生がほとんどです。近い将来、子どもがスマホを持っていることは当たり前の時代が来ると思います。
このデータからも分かるように、スマートフォンは今や持っていて当たり前となりつつあります。また、今後さらに所有率が上がっていることが予想できます。
小学生は2人に1人、中学生は3人に2人がスマートフォンか携帯電話を持っています。
小・中学生にとってのメリットとデメリットとは?
小・中学生にとって、スマートフォンのメリットとデメリットには、どんなことがあるのでしょうか?
ここでは、小・中学生がスマートフォンを持つことによるメリットとデメリットについて考えます。
メリット ▶いつでも子どもと連絡が取れる
スマートフォンを持つメリットはどんなことでしょう?
小・中学生がスマートフォンを持つ主なメリットは、下記の3点です。
- メリット①:子どもといつでも連絡がつく。(災害時などにはすぐに安否確認できる)
- メリット②:中学生の部活動の連絡手段として、無料通話アプリLINEなどを用いることができる。
- メリット➂:知りたいことをすぐに調べられる。(学習に利用できる)
小・中学生がスマートフォンを持つ最大のメリットは、いつでも親子間で連絡が取れることです。そして、部活動などの連絡手段としても、簡単にグループで情報を共有することができます。
デメリット ▶学業への悪影響が懸念される
反対に、スマートフォンを持つデメリットはどんなことでしょう?
次に、小・中学生がスマートフォンを持つデメリットです。
- デメリット①:スマートフォンの月々の使用料金がかかる。
- デメリット②:ゲームやYouTubeなどのアプリに夢中になり、学業に悪影響を及ぼす恐れがある。
- デメリット➂:グループLINEやSNSでのいじめが心配。
- デメリット④:出会い系サイトなどで、事件や犯罪に巻き込まれる危険がある。
これらのデメリットは、保護者の間でも子どもにスマートフォンを持たせることに対して不安に感じる理由として挙げられます。小・中学生にとって、スマートフォンが原因で学業に悪影響が出たり、犯罪に巻き込まれるケースは何も他人事ではありません。
スマホのデメリットってこんなにあるんだ…
だからこそ、きちんとしたルールをお子さんと一緒に決めることが大切です。ルールが無いと、子どもは間違った使い方をすることがあります。
【スマートフォン】子どもへの悪影響
スマートフォンが子どもへ悪影響を与えることがあります。
ここでは、スマートフォンが子どもへ与える悪影響について、私の経験をもとにお話しします。
塾講師と家庭教師として、10年以上にわたって多くの小・中学生を指導してきました。そんな中、スマートフォンを持つ小・中学生が増えたことで、様々な変化が起こりました。
最も大きな変化だったのが、
簡単に情報が手に入ることの危うさ
スマートフォンが普及し、多くの小・中学生がスマートフォンを持ち出してから、彼らの会話に大きな変化が起こりました。それは、私たちが子どもの頃には知らなかったような言葉を小学生の会話の中で耳にするようになったのです。
そのような言葉をどこで知ったのかを確認すると、「スマートフォンで調べて知った。」という答えが大半を占めました。これは、スマートフォンを使って簡単に調べることができるようになった反面、本来子どもが知るべきでない内容でも、簡単に知ることができるようになったことを意味しています。
悪影響を最小限に抑えるために
スマートフォンからアクセスできるインターネット上の世界には、膨大な量の情報があふれています。その情報に、小・中学生が簡単にアクセスでき、フィルターの無い状態であらゆる情報を得ることができたら、こんなに危険なことはありません。
小・中学生がアクセスできる情報を制限することで、成長に悪影響が起こらないように大人が注意する必要があります。スマートフォンの設定や、時間を決めたスマートフォンの使用など、ルールを設けることが大切です。
買い与える前に!親子でルールを決める
スマートフォンを買い与える場合、初めにルールを決めましょう。
時代の流れもありますが、中学生になってスマートフォンを持たない場合、不便に感じることが多いでしょう。その結果、中学生になると同時にスマートフォンを買い与える保護者が多いようです。
しかし、スマートフォンを買い与える前に
そこで、下記のようなルールを親子で話し合って決めることをおすすめします。
- ルール①:インターネットの接続には、親の承認が必要な設定にする。(電話会社で設定できる)
- ルール②:スマートフォンを使う時間を決める。(例:夜10時以降は使用しない)
- ルール③:中間・期末テストの期間中はスマートフォンを使用しない。(親に預ける)
大切なことは、買い与える前に親子で話し合いをすることです。ルールを決めていない家庭では、スマートフォンが原因で様々な問題が起こっています。
是非、親子で話し合ってみてください。
なお、受験生のゲームやスマートフォンのおすすめ管理方法については、「受験生のゲーム・スマホ没収は逆効果!おすすめの管理方法とは?」の記事をどうぞ。
まとめ
今回の記事では、「【保護者向け】小・中学生にスマートフォンは必要か?不要か?」というテーマでお話ししました。
この記事のおさらいです。
- 中学生には、スマートフォンが必要。
- 小学生には、スマートフォンが必要とは言い切れない。
- インターネット上の膨大な情報から、小・中学生を守ることが大切。
- 親子でルールを決めて、正しく使うことが大切。
小・中学生がスマートフォンを持つということは、同時にそれを与える親にも大きな責任があることを忘れてはいけません。
私たち大人が小・中学生の頃には、スマートフォンはありませんでした。そのため、分からないことも多いですが、小・中学生が正しく、そして安全にスマートフォンを使った生活を送れるように、導いてあげることを心がけましょう。
最後に、スマートフォンをはじめとする、子育てに役立つおすすめ情報をまとめておきます。
かしこい子どもを育てる環境とは?
かしこい子どもが育つ家庭環境については、「【プロ家庭教師おすすめ】かしこい子どもが育つ家庭環境とは?」の記事をどうぞ。
https://sho-jikiblog.com/kateikankyo
中学生が勉強をするようになる方法
中学生に勉強をする生活を定着させる方法については、「「勉強しなさい」ではダメ!中学生が勉強をするようになる方法」の記事をどうぞ。
勉強中のイヤホンはOKか?
スマートフォンと同様に、勉強中のイヤホン(音楽を聴きながらの勉強)でお悩みの保護者の方も多いと思います。勉強中のイヤホンについは、「勉強中のイヤホンはOK?勉強中の音楽で注意すべき点とは?」の記事をどうぞ。
子育てに関するご質問
小・中学生の保護者からの質問に関するその他の記事は、「子育てママのお悩みQ&Aまとめページ」からどうぞ。
https://sho-jikiblog.com/qa
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