【浜学園公開テスト】家庭教師による公開テスト対策【現役講師が解説】

小学生
受験生の母親
家庭教師に興味がある浜学園生の母親

公開テストの成績が上がりません…。家庭教師をつけたら成績が上がるのかなぁ…。具体的にどのような指導を受けられるか、詳しく教えてください。

このような悩み・疑問にお答えします。

記事の内容

  • 【4科共通】家庭教師による公開テスト対策
  • 【科目別】家庭教師による公開テスト対策
  • 【公開テスト対策】家庭教師を利用する際の注意点

記事の信頼性

この記事を書いている筆者は、家庭教師での公開テスト対策の指導歴17年ほど。
これまでに100人以上の浜学園生を指導してきました。

この記事では、そんな筆者が実際に家庭教師として指導している、公開テスト対策の内容について解説します。
また、公開テスト対策に家庭教師を利用する際の注意点についても解説します。

※ただし、公開テスト対策の指導法は家庭教師によって異なります。この記事でご紹介する筆者の指導法を参考に、家庭教師による公開テスト対策の内容をイメージしていただけたらと思います。

【4科共通】家庭教師による公開テスト対策

浜学園の公開テストは大手進学塾の中でも特に難易度が高く、なかなか成績が上がらないことでも有名です。そのため、公開テスト対策に家庭教師を利用する浜学園生も少なくありません。

そこで、公開テストに家庭教師を検討されている浜学園生の保護者向けに、筆者が実際に行っている公開テスト対策の内容を①4科共通と、②科目別のそれぞれに分けてご紹介します。

【4科共通】公開テスト対策の内容

  • 1.公開テストのやり直し
  • 2.公開テストの過去問演習

上記の2点は、難易度が高い公開テストの成績を上げるためには必須となる内容です。
それぞれ詳しく解説します。

1.公開テストのやり直し

公開テスト対策は、受験生本人が受験した公開テストのやり直しからスタートします。

やり直し用のノートを用意し、不正解だった問題のやり直しをします。解答・解説を見ながら正しい解き方をノートにまとめます。

公開テストのやり直しの方法については、「【重要】公開テストの成績が上がるやり直しの方法【ポイントは2つ】」の記事で解説していますが、受験生本人が解説を読んで自分ですべてを理解することはほぼ不可能です。そこで、解説を読んでも理解できない問題は家庭教師が解説します。

筆者の場合、宿題に公開テストのやり直しを出して、解き方が分からない問題のみ授業中に解説しています。まずは、受験生本人にやり直しをする機会を設けるようもしています。

公開テストのやり直しをする理由

中学受験に限らず、学力が上がる理由は「過去に解けなかった問題が解けるようになるから」です。

そのため、不正解だった問題のやり直しをすることが、学力を上げる最短の方法です。反対に、やり直しをしなければ、いつまで経っても解けない問題は解けないままです。

公開テストのやり直しをすることで、正しい解き方や暗記しなければいけない語句が分かります。また、公開テストの難易度や出題傾向にも慣れていきます。

こうして、次回以降の公開テストで正解できる問題が増えていきます。

2.公開テストの過去問演習

公開テストのやり直しと並行して行うのが、公開テストの過去問演習です。

公開テストの過去問を解いてみると、毎年のように類似問題が出題されていることに気づきます。そこで、公開テストの過去問を解いて類似問題に備えるというわけです。

社会や理科の公開テストでは、学習単元を1年間の公開テストで偏りなく出題します。そのため、やり直しをしても次回以降に同じ単元が出題されることはほとんどありません。

つまり、公開テストの過去問を解く方法を除いて、類似問題に備える方法はありません。

参考記事:公開テスト(小6・理科)の出題単元の1年間の記録

参考記事:公開テストの過去問の入手方法

よくある質問:浜学園のテキストや復習テストでは不十分ですか?

結論として、浜学園のテキストや復習テストだけでは公開テスト対策としては不十分です。

その理由は、公開テストの難易度が浜学園のテキストや復習テストよりもはるかに上だからです。

そのため、たとえ浜学園のテキストを理解でき、復習テストで9割以上の点数が取れていても、公開テストでは高得点を取れないことも珍しくありません。

だからこそ、公開テストのやり直しや公開テストの過去問演習が必要なのです。

【科目別】家庭教師による公開テスト対策

ここからは、教科別の公開テスト対策の内容について解説します。

※受験生によって苦手な単元や問題は異なるので、多少の違いはありますが、概ね公開テスト対策の内容は共通しています。

算数:公開テスト対策の内容

  • 1.公開テストのやり直し・過去問演習
  • 2.苦手単元の復習

算数で点数が取れない受験生のほとんどが、公開テストの難易度の高さに精神的に負けています。
返却された答案を見てみると、前半の途中で諦めてしまい、後半の問題に手をつけていないこともあります。

そこで、まずは公開テストのやり直しと過去問演習で、公開テストの難易度に慣れることから始めます。

不正解だった問題はノートにやり直しをして(宿題で)見直します。時間を置いて再び解き、不正解ならその都度ノートを見直し、必要なら家庭教師が解説します。これを正解できるまで繰り返します。

こうして公開テストの難易度になれることで、本番でも落ち着いて問題を解くことができます。また、簡単な問題や解けそうな問題を見極めることができるようになります。

「1.公開テストのやり直し・過去問演習」の中で苦手単元がある場合のみ、浜学園のテキストや復習テストを使ってその単元を復習します。公開テストを中心に対策して、必要に応じてテキストと復習テストを使います。

「解いてはいけない問題」を見極める

算数の問題の中には、正答率10%未満の超難問が含まれています。

こうした問題は、灘や東大寺、大阪星光などの偏差値65以上の最難関校を志望する受験生以外は解く必要はありません。しかし、多くの受験生がこうした超難問に手を出してしまい、時間がなくなり、解ける問題を解かずにペンを置いています。

そこで、日頃の公開テスト対策の中で、「解いてはいけない問題」を見極める練習をしておかなければいけません。また、どの問題から解き、どの問題を解かないのか、考えながら勉強することが大切です。

※ちなみに、正答率10%未満の超難問は公開テストの成績資料に載っています。成績資料がない過去問については、家庭教師なら判断できるはずです。こうした問題は、もちろんやり直しも過去問演習も不要です。

国語:公開テスト対策の内容

  • 1.公開テストのやり直し・過去問演習
  • 2.苦手単元の暗記

国語で点数が取れない受験生のほとんどが、問題文の内容を理解できていません。
その理由は、問題文に知らない語句が数多く含まれているからです。

そこで、「1.公開テストのやり直し・過去問演習」では、知らない語句の意味調べと暗記を中心に行います。

辞書を使って語句の意味を調べ、ノートにまとめていきます。それを(宿題で)暗記し、家庭教師が暗記テストを行います。

語彙力が定着することで問題文を理解できるようになり、やがて正解できる問題が増えていきます。
※なお、国語のやり直しでは、すべての問題をノートにやり直す必要があるわけではありません。漢字やことわざ、語句など、暗記が必要な問題のみをノートにまとめます。

算数同様に、「1.公開テストのやり直し・過去問演習」の中で、苦手単元がある場合のみ、浜学園のテキストや復習テストを使ってその単元を復習します。特に、ことわざや四字熟語、慣用句など、暗記が必要な単元では暗記テストを行うようにしています。

受験生の状況に応じた対策が必要

他の教科とは異なり、国語は受験生の本人の語彙力や読解力に大きく左右される教科です。
そのため、問題集を解いても、簡単には成績が上がらないことも珍しくありません。

公開テスト対策でも同様に、公開テストのやり直しと過去問演習だけでは不十分なことが多々あります。

そんな受験生には、小学生新聞を使って語彙力を鍛えたり、文章読解に必要なテクニックを指導するなど、受験生本人の状況に応じた対策を行います。

語彙力や読解力の習得にはある程度の時間が必要なため、受験生によっては長期的な対策が必要なこともあります。

理科:公開テスト対策の内容

  • 1.公開テストのやり直し・過去問演習
  • 2.苦手単元の復習・暗記

理科の公開テスト対策も、算数や国語と同様に公開テストのやり直しと過去問演習から始まります。
ただし、理科の公開テストは(大問1を除いて)大問2〜5までは大問が1つの単元で構成されているため、苦手単元の克服に時間を割く必要があります。

その理由は、大問が1つの単元で構成されているので、苦手単元が原因で大問を丸ごと1つ落とすことがあるからです。
※星座が苦手な受験生の場合、星座に関する大問をほとんど正解できないことがあるということです。

そのため、他の科目よりも苦手単元の復習・暗記に時間をかけ、苦手単元の克服に努めます。

根本的な理論から理解しなければいけない単元が多いので、浜学園のテキストや参考書などを使って基礎から復習します。また、語句の暗記が必要な単元では、定期的に暗記テストを行うようにしています。

出題単元を予想する

先ほども触れたように、理科の公開テストでは、学習単元を1年間の公開テストで偏りなく出題します。
※一度出題された単元は、その後の公開テストで出題されることはほとんどありません。

そのため、過去に出題された単元を調べることで、その後の公開テストでの出題単元をある程度予想することができます。

そこで、過去に出題された単元と学習カリキュラムを参考に、出題される可能性が高い単元に絞って対策を行います。

なお、筆者の出題単元の予想の仕方は、「【浜学園公開テスト対策】理科の出題範囲を予想する方法を公開します」の記事で公開しています。

社会:公開テスト対策の内容

  • 1.公開テストのやり直し・過去問演習
  • 2.苦手単元の復習・暗記

社会で点数が取れない原因は、知識不足なことがほとんどです。
そこで、「1.公開テストのやり直し・過去問演習」で、ノートにまとめた不正解だった語句の暗記に力を入れます。

ノートの語句を(宿題で)暗記して、家庭教師が授業中に暗記テストを行います。知識が増えて行くことで、やがて公開テストでも点数が取れるようになってきます。

授業では必ず暗記テストを行う

「公開テストのやり直しをする理由」でも触れたように、学力が上がる理由は「過去に解けなかった問題が解けるようになるから」です。

たとえノートにやり直しをしても、解けるようにならなければ学力は上がりません。
※たまに、ノートにやり直しをして満足している受験生がいますが、やり直しをする目的を勘違いしてはいけません。

やり直しをしたノートをひたすら見直し、解けるようになることが目的です。

そのためにも、授業では必ず暗記テストを行います。暗記できていない問題・語句には付箋を貼り、暗記できるまで繰り返し出題します。そして、暗記できたら付箋を取ります。

ちなみに、公開テストは難易度が高いので、公開テストのやり直しの暗記がそのまま入試対策に繋がります。

【公開テスト対策】家庭教師を利用する際の注意点

ここまで読んでみて、公開テスト対策に家庭教師を検討したい方に向けて、利用する際の注意点をまとめておきます。

家庭教師を利用する際の注意点

  • 注意点①:指導時間は1回2時間が理想
  • 注意点②:「進学塾対応コース」がある会社を選ぶ

上記の2点です。
それぞれの注意点について、詳しく解説します。

注意点①:指導時間は1回2時間が理想

まずは、1回の授業に必要な指導時間です。

家庭教師派遣会社によっては、1回60分や90分が選べる会社もありますが、公開テスト対策では1回2時間(120分)が理想です。

その理由は、上記でご紹介した筆者の公開テスト対策の内容を行うためには、1回60分や90分では時間が足りないからです。
参考までに、授業の流れと指導内容、必要な時間をまとめておきます。

  • 1.宿題の確認と解説(約30分)
  • 2.公開テストを使った指導(約40分)
  • 3.苦手単元の指導(約30分)
  • 4.暗記テスト(約20分)

受験生によっては浜学園の授業のフォローや復習テストの対策をすることもありますが、ざっと上記のような感じです。
所要時間は受験生本人の学力や質問の内容と量、指導する科目数によっても変わってきます。

これを90分でしようとすると、時間的な余裕がなくなり、受験生本人がしんどくなるのでおすすめしません。また、授業の最後に行う暗記テストの時間を(重要にも関わらず)削ることになります。

※ちなみに、指導回数は基本的には週1回で十分かと思います。あとは、状況に応じて家庭教師と相談されてみてはと思います。

注意点②:「進学塾対応コース」がある会社を選ぶ

公開テスト対策に家庭教師を利用する際は、浜学園に精通したプロ家庭教師でなければいけません。

その理由は、この記事で紹介したような公開テスト対策は、毎年のように公開テスト対策を指導しているプロ家庭教師だからこそできる内容だからです。学生講師や公開テスト対策の指導経験がないプロ講師では満足な効果は期待できません。

そこで、浜学園に対応した「進学塾対応コース」がある家庭教師派遣会社を選ぶようにしてください。
※「進学塾対応コース」のプロ家庭教師は、毎年のように公開テスト対策を指導しています。そのため、公開テスト対策の方法についても熟知しています。

家庭教師を利用する際、公開テストに精通した家庭教師であるかどうかは、その効果に大きく異なります。公開テスト対策では、「進学塾対応コース」のプロ家庭教師の一択です。

※注意点:学生講師には解けない問題もあります
筆者の個人的な経験談ですが、公開テストの解説は不親切なので、学生講師の頃は解説を読んでも理解できない問題がありました。特に、算数や理科の指導には学生講師はおすすめしません。

なお、浜学園に対応した進学塾対応コースがある家庭教師派遣会社は、「【中学受験】浜学園に対応している家庭教師派遣会社【おすすめ3社】」の記事にまとめています。

というわけで、今回は以上です。

繰り返しになりますが、公開テスト対策の指導法は家庭教師によって異なります。
この記事で公開した筆者の指導法を参考に、家庭教師による公開テスト対策の内容をイメージしていただけたなら幸いです。

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